【自分たちの問題を自分たちで解決する】
朝の始まりから、6・7人が全く周りとは別の行動をとる。
時間になっても座らず、自分たちの勝手な話を永遠続ける。
そのメンバーは、水曜日に感情的に叱ってしまったメンバーだ。うん、やっぱりこういったところに響いてくるのかと。反省する。
でもこういった問題を解決できるのは、そのクラスの子たち自身だと思っている。
こっちがいくらいったって変わらない。
だから、今のその子たちの姿なのだ。
朝の時間を終えて、「朝の状況はどうだった?全員が8時10分に読書を始めることができるっていうミッションは達成できた?」と問いかけた。
すると多くが首を振る。
「じゃあ、改善点は??どんなところが良くなかった??」と聞くと、「・・・」誰も何も言わない。
自分たちのクラスのことだし、目の前で起きていたことなのに何も言えない。
ここで「〇〇なところが問題だと思うんですよね!」と言おうものなら、自分が責められると思うのだろう。
これは憶測であるが、ここで発言することが子どもたちにとってかなりハードルが高いことはわかる。
ここが大きなかポイント。
この壁を越えないと、クラス同士で、伝え合える関係にはならない。
だから質問を変えてみた
「時間話守れた?」
首を振る。
「着席はできた?」
首を振る。
「読書はしていた?」
首を振る。
「静かに過ごせた?」
首を振る。
多くは現状をしっかり見ていることがわかる。
「これを改善するために、どうすれば良い??来週の月曜日に決めたことを実験してみよう。」と問いかけた。
すると、しばらく黙った後、1人が「注意する」といった。
僕は「声をかけるってことだね?」と確認。
そして「みんな」がやるのかい?とクラスに聞いた。
多くがうなずく。
「じゃあ実験として、みんなで声をかけあっていこう。誰かが声をかけるんじゃないよ?それはもうデータが取れているよね?決まった人だけが声をかける。実験結果、聞いてくれない。でしょ?その実験はもうしたから、今度は「みんな」で声をかけあっていくってことだよ?やるんだね?」と確認。
多くがうなずく。
そんなこんなで、自分たちの課題を自分たちで、解決できるように問題提起し、自分たちで解決できるように促した。
少しは声を掛け合う姿は、その後見られたが、「みんな」で声をかけ合っているようには見えない。
「時間をみんなで守れないこと、聞くときに聞く姿勢になれないことなどがあると、6年生になってからの行事運営をみんなに任せようとは思えない。自分たちで作るから楽しいし、自分たちで作るから面白い。先生に決められた場所を先生が決めた時間通りに、先生が決めた班で修学旅行に行くのか??窮屈で楽しくな良いだろう?この問題をそのままにしておくことはクラスにとって損なんだよ。」と繰り返し、この問題をそのまま間にしておくことが、自分たちにとって損であることを伝えた。
また、集団の力はすごいことも合わせて伝えた。
「今、勇気が出ない人も、多くは同じ思いだよ。数字にすると80パーセントは同じ思い。その人たちが本気で協力すれば、動かすことができる。その時に集団の力の凄さを感じるよ。いずれにせよ、この問題を解決するには「全員」の力が必要なんだ。」あらゆる角度から、全員の力が必要であることや、集団の力の凄さ、損集団としてをしていることを繰り返し語っている。
今の現状では、『学び合い』をすると、成績が上がるのは、確かにそうなんだけれど。今はその自信がない。「全員」が課題達成にそもそも向かわないのである。クラスの多くがふざけて終わる。その人数が本当に多いのだ。
そうなった場合に成績が上がるわけがない。
この人数が一向に減らない。そもそもの学習意欲というか、サボっていいか感というか。これはどうすれば解決できるのだろう?多くの人が本気で全員達成に向かい始めるしかないかな。
そのために、「今日は、全員が全員達成に向かうことができた?」と問いかけた。
すると首を振る。
「じゃあクラスとして、全員が全員達成のために一生懸命に授業に臨むには、クラスとしてどうすれば良い?」と問いかけ、ノートに書いてもらった。
これも、前に書いたことと同じで、問題や課題を自分たちで解決できる集団になってほしいという願いからである。
先生は一生はいない。
しかしクラスメイトは一生だ。
ここで出会った仲間が、あらゆる問題を自分たちで解決できるつながりを持っておけば、これからもし困ったことがあったり、助けてほしい時があったりした時も、一緒に解決できる仲間になる。
だから、自分たちで解決できるようになっていってほしい。担任としてはその気っかけを与え、振り返りの機会を与え、挑戦できる環境をつくる応援者(サポーター)の仕事を全力で努めたい。
揉め事やトラブルに関しても同じだと思う。今日試しに「問題解決シート」をトラブった子たちに渡し、話し合ってもらった。
①目標
②良くなかったとこ
③これからどうしていきたいか
④全員が納得したらサイン
のような簡単なもの。
これからの関係をどうでありたいかの、目標をすり合わせる。
そして、自分たちの振る舞いを振り返る。
最後にその目標のためにこれからどうするかの合意形成を図る。
今日はこのような形で話し合わせてみた。
が、うん、当事者意識にかける。
自分たちのこと。自分たちが相談してきたのに、話し合うとなると、なんだか他人事。また、話し合いが始まらない。誰とでも対話ができないことを再度確認した。
でも、個人的にはこんな感じで、これからの共通目標に対して、合意形成を図る機会を与え、自分たちで解決できるようになれるようアプローチを続けていきたい。
この経験の繰り返しが、学校の最上位目標である「自律と協働」にいつかつながると信じで。