【フィクション】常連ぶらない蓮菜さん。第2話
※この物語はフィクションです。
第1話はこちらから。
前回のあらすじ
とある女子高生は、高校近くのチェーンの喫茶店に1人で来ていた。
その女子高生は、雰囲気から何までその喫茶店にハマりそうになる。
しかし、隣に来たおじさまでリラックスできずにいた。
その現状の中で、とあるギャルが入店した。
そのギャルこそ、クラスメートの常田蓮菜だった。
第2話 アクエリアスですか?蓮菜さん
蓮菜さんが来て、本当に店内の雰囲気が変わりました。
まるで、潤いがもたらされたみたいでしたね。
私は、雰囲気にいい意味で飲み込まれました。
それからというもの。
スマホを見ながら、私は蓮菜さんを観察し始めました。
変態って思わないでください!
チラ見程度ですから・・・。
蓮菜さんの注文を終えました。
まぁ。ここからイヤホンつけるんだろうなぁ。
そう思っていると。
蓮菜さんは、カバンをゴソゴソし始めました。
手にしたのは、本でした。
それも、小説でした。
思わず、ビックリしてしまいました。
偏見でごめんなさい!
確かに蓮菜さんは、クラスでも上位に来る頭の良さです。
だから、先生はなんも言えないんですけど。
噂では、ギャルのくせしてとんでもなく勉強してるとか。
ただ、嫌なことも言われたりしています。
カンニングではとか、なんかにハマってるのかとか・・・。
蓮菜さん自身は、気にしてないみたいですが・・・。
耳をすませると、アイスティー。
それも、ストレート?!
大人すぎる・・・。
いつもの蓮菜さんじゃないみたいでした。
学校にいるときは、誰かといるから。
そんで、みんなとめっちゃコミュニケーション取ってるし。
静かすぎたのです。
ただ、私は見つかったらマズいなぁと思い退店することにしました。
からかわれるかもと。
「ありがとうございましたー。」
そう店を出た時。
後ろでこんな会話を聞こえました。
「すみません。すぐ戻るんでちょっと出ます。」
「かしこまりました。お気をつけて。」
その数秒後。
「ゆっちゃん!」
背後から声をかけられました。
申し遅れました。
ゆっちゃんは私のことです。
私は、一見優花と申します。
以後、お見知りおきを。
いきなりで私は、大きくビクンとしました。
「は、はい!!」
「ゆっちゃんさ。ここ好きなの?」
「いいなぁとは・・・。」
「そっかぁ!私と一緒だ!」
「う、うん・・・。」
「だったらさぁ。また今度、ここでお茶しよ!いい?」
「い、いいよ・・・。」
「連絡先は、クラスのグループから私探して登録しとくね!」
「お、オッケー。」
「じゃまた、学校でね!バイバーイ!!」
蓮菜さんは、店内に戻っていきました。
やっぱり、いつもの蓮菜さんでした。
なんで、あんなテンション変わるんだろ。
謎に思いながら、私は喫茶店を離れました。
つづく。