ロレンスと喋る | 書き出し縛りのザイン?1
佐藤 悠花
夏休みが始まって一週間、この容赦ない熱をずっと遡って四月から引きずってくるなかで、みんなこれがどこに向かってるか、なんとなく分かってた、終わりに向かってるって。日中の学芸大学が、いつまでもいさせてくれる無料のサウナになっていて、雲なし、開けた空、それなのに重量感のある空気からは、暗く濡れた感じと、ぱりぱりに乾燥した感じを同時に受けて、この高温は下からきてる、われわれの足の下から、地面から来てる。間違いなく、これは次の段階に向かっていて、次の段階がやってくると何が