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日本特殊陶業のセラミックボール事業に注目したい
自動車エンジンに使う点火プラグで世界首位である日本特殊陶業が、東芝マテリアルを買収する。東芝マテリアルはEV向けのセラミックボールを強みとしている。日特も成長戦略の1つと位置付ける新規事業として、窒化ケイ素セラミックボールのサプライチェーン構築を目指しており、脱酸素化に向けて事業を強化していく姿勢が垣間見える。
IRによると、特に現在売上の8割を占める内燃機関の需要は2030年に減少すると予測し、その割合を2030年には60%、2040年には40%にすることを目指している。
トヨタのお膝元にありながら、中国・欧州の需要を見越した経営戦略をとる姿勢は非常に評価できる。一方で需要を見込んでいた中国・欧州のEV市場の成長が鈍化してきている中で、セラミックボール事業を成長の柱とできるかに注目だ。