見出し画像

日本の「時代劇」は世界を席巻できるか

2023年の米国の視聴時間における非英語作品の割合は、2015年比で3倍に増えたそうだ。

日本人にとっては、字幕でドラマや映画を見ることは当たり前だった。海外ドラマや韓流ドラマも、2000年代初頭にブームとなった。「24」や「冬のソナタ」などがその代表例だ。

しかし、米国で海外のコンテンツがブームとなり始めたのは、ここ最近だという。英語という言語が原因かとも思ったが、それだけでは日本のアニメが米国で人気を博している理由を説明できない。むしろ、米国内のコンテンツがこれまで圧倒的な力を持っていたからなのだろう。

Netflixが日本の「時代劇」を初めて製作することが決まった。アニメに続き、時代劇でも世界中で愛されるコンテンツをつくることができるだろうか。

日本のアニメが人気な理由の1つは、コンテンツの圧倒的な量にある。多くのアニメが生まれているからこそ、その中のいくつかが大ヒットするとともに、ノウハウも蓄積されていく。その観点で言えばNetflixの試みは面白い。日本という国の枠を超えて、ノウハウを活かした新たな「時代劇」をつくろうとしているからだ。

ドラマ「アレックス・ライダー」には、「黒澤明」作品を愛するオタクの少年が登場する。日本人も離れていた「時代劇」の面白さを思い出させてくれるのは、どうやら海外のファンかもしれない。


いいなと思ったら応援しよう!