東京エレクトロンが過去最高益を更新したらしい
東京エレクトロンが史上最高益を更新した。
日経新聞によると、生成AI向けの半導体需要の増加から半導体製造装置の販売が増え、特にDRAM向けの販売が伸びているという。売り上げのうちの中国の比率は減少するが、全体的な需要は続伸の見込みとのことだ。
DRAMとはなにか
DRAMはAIを駆動時する際、計算の途中結果を一時保存するために使われており、「iphone 16 pro」、「pixel 9 pro」 では両機種とも、アメリカのマイクロン・テクノロジ―制のものが使われている。
現在の世界シェアは以下の通りであり、韓国SKとサムスンが8割弱を占めている。
DRAMにも弱点がある。
DRAMはデータの読み書き速度に優れる一方で、電気が途絶えるとデータが消える性質がある。キオクシアがDRAMに比べて省電力で大量のデータを処理できる次世代メモリー「CXL」の開発に360億円を投じる。2030年代前半に事業家の予定である。
いずれにせよ、今後数年間はDRAM需要が伸びていくことになりそうだ。
東京エレクトロンの売上構成
DRAMへの依存度は高いのか
東京エレクトロンの売上は主に①SPE(半導体製造装置)新規装置と②フィールドソリューションからなる。SPEのアプリケーション構成比は非メモリが70%、DRAMが25%、不揮発性メモリが5%程度である。
DRAM向けの販売が伸びたとしても、現状の25%を鑑みれば、依存度が高いとは言えない。
中国の影響はないのか
地域別では中国が41%、北米が14%、韓国が14%、台湾が13%、国内が9%、欧州・その他で8%程度である。中国への依存度がかなり高いことが心配だが、北米、韓国の比率が上昇しており、中国の低下分を上回る勢いのようだ。