問いと人生。
一年に一回の、人間ドックが終わった。
半年に一回の、定期健診が終わった。
新しい異常もなく、元々悪かった数字も悪化していなかった。
いや、若干よくなっていた。
結果としては、よかった。
何よりも、今まで苦しんでいた胃カメラが、無事終わったことが一番。
今までは、喉を通すときに必ず嗚咽気味になって涙目になった。
今回は先生が上手かったのか、すんなり終わってほっとした。
そういえば一度だけ、鼻からカメラをしたことがある。
鼻がむずむずして、くしゃみをしそうになって、ある妄想がよぎった。
「もしくしゃみをしたら、鼻の穴に通したカメラでどうなるのか。」
「それもくしゃみを連発したら。」
すごく嫌な妄想をしてしまったので、
それ以来すべて口からの胃カメラにしている。
ただ今でも、涙目に口からよだれがたれて、
すごくしんどい思いを毎回していた。
来年も今年のようだったら嬉しいが、
来年はどうなるのかを、今から気にしだしている。
そういえば、一度だけ大腸の内視鏡経験もある。
今でもあの最後の痛さを思い出す。
症状が悪化していれば次の治療をどうするかという話になる。
変化無なら要観察の、「様子をみましょう」になる。
正直、もどかしい。
この状態がいつまで続くのかを考えると、はっきりしてほしくなる。
どっちかに振りきってほしいとさえ思う。
結果がどうであれ、答えが欲しいと。
ふと、答えを求め過ぎていることに気づいた。
いや病院に行くから、答え(結果)を求め過ぎているのかもしれない。
何かにつけ、つい答えを求めてしまう。
煮え切らないと、「はっきりして」と相手に督促してしまう。
それでも答えを出さないと、優柔不断!と罵ってしまう。
振りきれない、揺れている状態をどう楽しんだらいいのだろうか。
そういえば、二日酔いのあの揺れはしんどかったけれど、
たまに生活の中でのふわふわそわそわした感覚は楽しい。
ふと頭に浮かんだこの問いも、探求しだすと面白そうだ。
世の中、ふとしたことを問い続けると、人生楽しくなるかもしれない。