“つながり”から“重なり”へ
今まで、“つながり”が大切だと思っていた。
先日、“重なり”が大切だと聞いた。
はじめは、「?」と思った。
話を聞くと、少しずつわかり、「うんうん」と納得できた。
しかし、“つながり”が大切だと思っていた人たちは、
「つながりよりも、重なり?」と、
自分が大切にしてきたものを少し否定されたように思った。
両者の話を聞きながら、
どちらも“つながり”について話をしていることに気づいた。
ただ、狭義か広義かが違うだけ。
しかし、実はこの差は大きい。
この差が、対立関係を引き起こしたりもする。
捉え方の違いが、相手を拒絶してしまう。
狭く見ている人にとって、急に視野を拡げるのは難しい。
対して、拡げてみている人が、狭くとらえることは難しくない。
これは、各論と総論の議論に近い。
“重なり”の話を聞いて、思った。
つながりは点で、重なりは面になる。
点より面の方が、関係性は強いし、実はゆるい。
変な緊張感もない。
そんな発想はなく、新鮮であった。
それ以上に、音の響きが心地いい。
“つながり”より“重なり”の方が、やさしく聞こえた。