ぶれるとゆらぐ
ぶれる、ゆらぐ。
一見似ているようで、全く異なる。
しかし、どちらもネガティブに捉えがち。
意見がぶれていると批判を受け、
気持ちがゆらいでいると叱責や揶揄されたりする。
ぶれるは、時に右に移動したり、時には左に移動したり、幹がない状態。
対してゆらぐは、右に傾いたり、左に傾いたりするけれど、幹はある状態。
ぶれるのは頭(思考)で、ゆれるのは心(思想)。
前回少し紹介したが、
何となくタイトルから今必要なことが在る気がした本があった。
本のタイトルは、『混沌からの秩序』
この言葉は、私の考えるデザインの役割に近く、思わず買った。
内容は、思っていたのとは違っていた。
しかし、「なるほどっ!」と思える本だった。
科学と化学などから、秩序を生み出す方法を
理論的に、論理的に書かれている。
この本のキーワードの一つが、「ゆらぎ」だった。
以前「デザイン×マネジメント×アカウンティング」でも触れたが、
(投稿してから6回加筆し、再投稿したいけれど・・・)
二分法と不二の思想とも近い気がする。
私たちが今必要なのは、幹をどう作りだしていくか。
幹があるように思えて、何か起こると体重移動までするから、
いろいろと言われる。
左からは右に対して、右からは左に対して、「間違っている」と言われる。
さらに、間の中間にいると、「どっちつかず」「意思がない」と言われる。
いつしか、思考や思想が、その人自身まで否定してしまう。
私の好きな風景の一つが、木々や草花が風にゆらいでいる姿。
こんな風にゆらいでいたいと思っている。
気づくと、自分の身体をゆらしている。
身体だけでなく、心もゆらゆらし始める。
それが、なぜか心地いい。
どうも、今年はそういう「ゆらぎ」が暮らしから、なくなった気がする。
今、これを綴りながら、小刻みにゆらゆらしている。
心が落ち着き、安らぐ。
毎朝5時頃に窓を開けると、若稲が風でなびく姿をみて元気をもらう。
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