風合い。
叩いて、のばして、畳む。
そう、洗濯物はこうしなさいと言われる。
洗濯が好きか嫌いかと聞かれれば、好きな方かもしれない。
と言っても、洗濯機に洗濯物を入れて後は機械がしてくれる。
終われば、干せばいい。
だから、洗濯は嫌ではない。
昔のように、洗濯板でゴシゴシすることもないから。
そういえば、小学校の家庭科か何かで、洗濯板で洗った記憶がある。
ただ、よく叩いて、のばして、干す。
乾いたら、綺麗に畳む。
これができない。
持っている服の多くが、
製品洗いがかかっていたり、しわ加工したりしているから。
一度、縮絨の服をクリーニングに出したら、見事に縮絨が・・・。
服の風合いを消すことになるから、そのままだ。
シャツは基本、クリーニングにしていて、たまにアイロンはかける。
ただ、かけすぎないようにしている。
そうそう、ハンカチは綺麗にアイロンはかける。
と言って、畳むのが苦手な訳ではない。
洋服ダンスに丸めて、しまうのは好きな方。
年末の大掃除で服を綺麗にしまい直すのが、年末の愉しみの一つだ。
よく、パリッとしたいでたちの人をみると、すごいなぁとは思う。
ただ、苦手なタイプかもしれない。
何が苦手かといえば、服を着こなしているというよりも、
服を着ている感じがするから。
服という鎧をまとっている気がしてならない。
そう、服の風合いが好きだ。
何ともいえない、肌触り。
動くような、シルエット。
ふと、気になった。
なぜ、風合いという漢字なのか。
風合いの意味を調べる限り、風でなくてもいい。
ただ、風合いと風がつくことで、意味が通じる。
肌感は物だけでなく、人も同じ。
感覚というか、考え方や思想的なものが一緒の人が好きだ。
そういえば、肌触りで一番苦手なものがある。
革製品。
よくソファーとかであるが、座ることにも抵抗感がある。
後、革の洋服。
革ジャン、革パンなど、買ったことは一度もない。
どうも、なめなめしい、生々しいのが苦手だ。
まとわりつくような、じめっとした風はどうも苦手。
早く、からっと、爽やかな風の季節になってほしい。