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裸足。
どういった訳か、すぐに裸足になりたがる。
寒い冬でも靴下を脱いでは履く、の繰り返しを何度もしてしまう。
実家に居た頃は、夏でも冬でもいつも裸足だった。
記憶にある限り、冬に靴下を履いたのは一回だけ。
鼠蹊部ヘルニア(脱腸)の術後の一週間だけ。
くしゃみをして、傷跡が痛むのが怖かったから、靴下を履いていた。
実家を出てからは、寒い冬にはできるだけ靴下を履くようになった。
それは、冷え症になったから。
どうも一人暮らしを始めてから、冷え症になったようだ。
これは、献血で看護師さんに言われて気づいた。
血の流れが弱くて、足ではなく手を触られて言われた。
それまでは全く意識していなくて、ビックリしたけれど、今は納得。
冷え症は冬だけでなく夏もあるので、冷え性かもしれない。
そういえば、小学生の頃は、冬でも半ズボンだった。
六年間、一回だけしか長ズボンを履かなかった。
この場合は、裸足ではなく素足になるのかな。
大学になってからは、夏上半身裸になるようになった。
といっても、街中では決して裸にならずにTシャツは着ている。
裸でジョギングする人が多い河原や
山などから街に降りてくるまで人がいない道で、
思わずTシャツを脱いでしまう。
解放されたいという欲があったからだろうか。
縛られるのは、基本好きではない。
命令された時点で、気持ちが緩んでしまう。
今は、脱ぐことが少なくなった。
脱ぐよりも、いろいろなものを重ね着したり着飾ったりするようになった。
内側にある本当の自分を覆うように。
何かから守るように。
年を重ねると、自分を守るように、何かで覆われ被せようとする。
反対に、素の裸の自分を魅せたくなる。
何とも不思議な話だ。
ちなみにファッションで、裸足で靴を履く人が多いが、私はしない。
しない理由は、二つ。
一つは、すぐ靴擦れをするから。
もう一つは、汗などで靴が傷むから。
世界は、いろいろな矛盾で覆われている。
矛盾があるから、楽しいともいえる。
この矛盾を受け容れられるようになってから、
生きるのが楽(らく・たのしく)になった。