新しい組織に変えるには
今いろいろな場所で、
従来のピラミッド型(階層型)の慣れ親しんだ縦構造の組織から、
新しい組織のカタチが生まれている。
従来の組織にあった歪み(違和感)を治すために、
新しい組織は生まれていく。
ではその歪みは、どこにあって、どこから生まれたのか。
それは、〝従来の〟組織構造にあって、
〝これからの〟働き方や生き方など含めた仕事に対する考えを、
その従来の組織に当てはめたことで、歪みが生まれた。
わかりやすくいえば、
一九九〇年代のパソコン本体(ハード:組織構造)に、
現在の最新のOS(ソフト:考え方など)をインストールしたら
どうなるかを想像すればわかるだろう。
いずれにしろ新しい組織が会社に定着するには、
働き方や働く環境まで含めたマネジメントや会社のカタチを
変えなければならない。
変えなければどうなるのか。
先のパソコンの例でいえば、機能不全に陥り動かなくなる。
動かなくなるだけでなく、人や組織が壊れてしまう。
また、変化に馴染めない人は会社を去り、
変化に対応できない古い体質の会社は市場から淘汰されていく。
解決するには、本体を変えるか、OSを元の古い性能に戻すか。
いや、どちらかを選ぶだけでは、本質的な解決にはならない。
本質的に解決するには、本体もOSも両方刷新する必要がある。
ここで気をつけないといけないのは、
OSは古いままなのに、新しい本体を流行りものとして買って、
全く機能しないことがある。
一見、OSも新しく刷新したように話すが、
中身は古いマネジメントをしている場合がある。
特に問題は、新しいOSだと思い込んでいることにある。