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慣れるまでが辛いけど、それが楽しい。アコーディオンとブレワイ(ゼルダ)の話。
「ピアノは楽器の王様」と言われ、ピアノを弾く身としては悪い気はしないんですが、そんなピアノにだってできないことはあります。
「一度鳴らしてしまったら、その音を変えることができない」
オーケストラではたくさんの楽器を見ることができますが、ほとんどの楽器は「鳴らしたあとに、音を大きくしたり小さくしたり」「音程を上げたり下げたり」できます。しかし当たり前ですがピアノの場合、鍵盤をポーンと鳴らしたら最後。その音を変えることはほぼ、できません。
打弦楽器という細かいカテゴリがあるとはいえど、物を打って音を鳴らすという構造的に言えばパーカッションと同じ。ピアノは打楽器なのです。
僕がアコーディオンに興味を持ち出したのは、音程こそ変えられないものの、ピアノにはできない「音を鳴らしたあとに大きくできる」という魅力があったからだと思います。
くわえて、右手は見慣れた鍵盤なのでとっつきやすいってのもあったでしょうね。作業の合間にちょっと練習する程度ですからプロのようにとはいかないまでも、かんたんな短い曲だったら演奏できるようになってきました。
アコーディオンにはいろんな種類があるのですが、今回はもっとも一般的な「右手が鍵盤、左手がボタン」のタイプでお話しますね。
アコーディオン一番の謎は、左手の場所にある無数のボタンじゃないでしょうか。あれが何なのか、僕も最初はわかりませんでした。
少々乱暴な説明ですが、あのボタンは「和音」です。
1つ押せば「ド・ミ・ソ」がいっぺんになるような便利なボタンが、「ド・ミ・ソ」以外の和音も出せるようにたくさん用意されている……という感じ。
そして、その和音ボタンと一緒に使う、低い音が1つだけ出る「ベース」のボタンも並んでいて、左手だけで伴奏ができるようになってるわけです。そして右手でメロディを弾けば曲が完成するわけです。
ちょっとお勉強みたいな感じになってきてますが、すぐ抜けます。この記事の本意はお勉強じゃないです。楽譜が出てるところは飛ばしてもいいですよ!
アコーディオンの左手はどうなってるのか
![](https://assets.st-note.com/img/1732428063-1aCUTPntjX5e3rcGhyJfs820.jpg?width=1200)
基本的にボタンは、1列に6つ並んでいます。そのうち一番左のボタンは記事が長くなるので説明しません。基本的に初めはこの5個を使うことから始まります。
が、もうこれだけで、伴奏ができるんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1732428361-qHkNFvIPclSKQ7dXaChe9MAi.png?width=1200)
一番左のボタンを1、次のボタンを2、と考えたら
122、122 と押すだけで、上の譜面のような伴奏ができるわけですね。
そうなってくると、低いソの音を使いたくなります。
低いソの音を鳴らせれば、こんな伴奏ができるからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1732428596-XdxIQlqbGj0LEeCzatvWwKO1.png?width=1200)
低いソが鳴るボタンはどこにあるでしょうか。
実は、単音のドのすぐ真上にあるんです。
一番使われそうな「ソ」の音(とその仲間たち)が、すぐ近くに配置されているという親切設計だったわけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1732429220-i64I0xln1PwARcopvCQzh2as.jpg?width=1200)
なので、この図で言えば[C単]、[C]、[G単]の3つのボタンを使うだけで、よく聞く「ズンチャッチャ、ズンチャッチャ」のアコーディオンらしい伴奏が可能なんですよ!
これだったら簡単ですね!……と思いきや……
アコーディオンがむずかしい理由
![](https://assets.st-note.com/img/1732429750-otUpbeEK98ChQZOz4M0mlYHL.jpg?width=1200)
……見えない
そう、アコーディオンの一番の難所は「見えない」ことなんです。
この写真はわかりやすく頭の上から撮ってますが、僕の目の位置だと、かろうじて見える左手さえ見えません。
ありがたいことに、上の図で示した「C単」のボタンには凹みがついているんですが、まずはその場所がどこにあるのか指でサワサワして探し当てなくてはいけないのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1732430789-XC8EbjiqDPMgvYrhWTHw6fmd.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732430999-nYbuUPxeVSfWpBHsyEqNDITR.jpg?width=1200)
実際は弾きやすいようにナナメに配置されてます
はっきり言って「左手の方向感覚」を体得するのが最初の練習になります。
この写真や図で言えば、[C単]の右隣に[コードC]ボタンがありますが、実際はアコーディオンを抱えているわけなので、裏側ですからさらに混乱するのです。
しかしですね。
「ズンチャッチャ」の練習を繰り返していると、急に見えてくるんですよ。縦の列、横の列が。
実際に見えるわけじゃないんですが、手が自然と縦と横の列をなぞれるようになるという感じ。
そこまでいくと、あとはかなり自由になってきた気がします。
最近、まわりのピアニストたちにさんざん勧められた結果「ゼルダの伝説 ブレスオブワイルド」を始めました。
しかしゲームを始めてすぐ、開始30秒で崖から落ちてGAME OVER。
イラつきました。
新しいゲームシリーズを始めると、ありがちですよね。操作がわからないんですよ。僕がなれていたスプラトゥーンではジャンプはBボタンなんですが、ゼルダではXボタンだし。
今のゲームは3Dですから、そのゲームごとのカメラの回転のさせ方に慣れていないとすぐに敵にやられたり崖から落ちて死んでしまうわけです。
数日間ハマり込んで、4日ですべてのマップを開放するに至った(わからない方すみません)のですが、その頃には完全に習熟してるわけですよね。コントローラーの使い方を。
久しぶりにスプラトゥーンで対戦してみると、ジャンプをしようとXボタンを押してしまい負けるようになりました。
スプラでのXボタンは「システム表示画面」です。ゼルダのボタンをシステム設定で変えられることを知ったのは慣れた後でした(笑)
ゲームでも、楽器でも、車の運転も「ある程度まで行ったら、あとは自然と使いこなせるようになる」のですが、そこまでの道のりは、やっぱり慣れていない体との付き合いですから大変ですね。
カッシーワ先輩のように上手に弾けるようになれたらいいな、と思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1732436399-VaSHp4I8KrLyDEWjl623iNAB.jpg)
コンサーティーナという楽器を演奏しています。
ちなみに、コンサーティーナはアコーディオンより
相当覚えるのが難しいらしい。
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![事務員G](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11115297/profile_db9f2dc629f4a54ec841fab07da999ff.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)