仕事のやる気を決めるのは「何」か

人のやる気を上げるにはどうすればいいか?
なにより、自分自身のやる気を出すにはどうすればいいか?

研修で企画・実施をしていく中で、いつも考えることがあります。それは、どのようにして研修に参加してくれる人が意欲的に参加できるような状態を作ってもらえるようにするかということです。
なぜなら、研修に参加している人が、参加している研修から何かを学ぼうとする意識があるかどうかによって、どのような研修にするにしても、最終的に何かを得てくれる確率がかなり変わってくると考えるためです。

これは、社内向けのイベントを企画するときにも考えることで、参加者の意欲をいかに引き出すか?ということがとても重要な課題だと感じています。

なので、普段から「やる気」を出すにはどうすればよいか?ということをよく考えるのですが、参考にしている考え方があります。

それは、ハースバーグの二要因理論というもので、人の仕事に対する満足度は「衛生要因」「動機付け要因」の二つに大きく影響を受けるという考え方です。

「衛生要因」は、給与や福利厚生、仕事環境、対人関係などの要素を指します。
「動機付け要因」は、他者からの承認や自己成長などの要素を指します。

人の仕事に対する満足度はこれらの二つの要因によって、大きく影響を受けるとされる考え方となります。
この二つの要因で大きく異なるのは、「衛星要因」は足りなかったり、整っていなかったりすると不満足につながるけれど、ある一定水準に達するとそれ以上満足度への影響が小さくなってしまいますが、「動機付け要因」は仕事への満足度を大きく上げることに影響し、仕事自体の動機付け(やる気)を行うのに効果があるというところです。

そのため、研修やイベントを行うときには、進行などの基本的なところを「衛生要因」にあたると考え、できる限りスムーズに実施ができる環境づくりや準備を行っています。また、「動機付け要因」にあたるところは、人間の内面的な部分となるため、双方個的なやり取りが発生するような構成として、積極的に相手の発言や変化に対してフィードバックを行うようにしています。

つまり、人に研修(仕事)に対してやる気をもって取り組んでもらうためには、不満足を減らす「衛生要因」へのアプローチよ満足を増やす「動機付け要因」へのアプローチが必要になるということです。この二つが揃うことでより満足度の高い研修(仕事)を行える環境をつくることができると考えています。

「動機付け要因」については、内的なものであり自身で言語化できていない人も多いと考えています。そういった個人個人が自身のやる気に関わる要因を、このハースバーグの二要因理論から整理しておくと、やる気がなくなって困ったときに、変えるべきところを探す手掛かりになると思います。

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