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#7 『"アメリカらしさ"という光に隠された闇から捉える"自由"とは』前回の総評と次回の課題映画紹介。

はい、どうも。
"R"こと喜多山です!

ここ最近の朝晩が冷える時期に湿気の蒸し暑さが嫌いで、四六時中クーラー生活をしていると、早速昨日喉をやられました。。。

イベントにも龍角散を舐めて参加しましたが、頭もまわらずなんか上手く話せなかった不甲斐無さを感じています。


切り替えて、さっそく昨日の『テルマ&ルイーズ』の総評に入りたいと思います!

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僕がこの映画に出会ったのは、言っても1年前くらいだったかな?

あまりAmazonプライムやNetflixで無料で観れるものでもなかったので、中々手をつけずにいたのですが
僕の大好きな映画の1つに『イージー★ライダー』という映画がございまして「あれに似ているよ!」と友人に教えてもらったのがキッカケです。


『イージー★ライダー』といい『テルマ&ルイーズ』といい、作品に描かれているものとしてどちらにも共通してるのが、60年代の古き良きアメリカを象徴する乗り物、西部劇のような荒野、アメリカンドリームの追求など"アメリカらしさ"が詰まった作品という印象。

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『イージー★ライダー』は、米国がベトナム戦争に介入を始めた1960年代の後半から1970年代にかけて、1967年に公開された『俺たちに明日はない』を皮切りに、既存のハリウッド作品とは異なる“社会の闇”を描き出した"アメリカン・ニューシネマ"を代表する映画です。

『テルマ&ルイーズ』は、90年代の作品でありながらそういう"アメリカらしさ"と並行して、同じように"社会の闇"ダークな部分を浮き彫りに、"男女格差における女性の解放と、男性中心の社会からの逃走”を比喩的に描いたロードムービーです。

そういう社会のシステムエラーが蔓延る世の中で
年齢を重ねるにつれ、家庭、責任、自分磨き、化粧、恋など自然と重荷を問われ生きていく女性が、全てを捨て"自由"へと突っ走る姿にカッコ良さと力強さを彼女たちから感じられる映画でした。


その『テルマ&ルイーズ』を通して
監督の人物像から作品の意図を汲み取ったり
映画の鑑賞後の調べ方だったりと少し逸れながらも
イベントに参加してくれた数人の方には
「1番好きな映画は?」と聞かれた時に答えられる映画に出会えた!という方もいて、いい回になったんじゃないかと思いました。


今回のイベントには参加出来なかったのですが、「自己分析より、映画観ろ。」のコアメンバーの中には、登場人物のテルマが好き!憧れ!と言って「テルマ」をあだ名にした人もいます。笑

『テルマ&ルイーズ』監督リドリー・スコットの人物像や映画鑑賞後の調べ方等も知りたい!って方はこちらのアーカイブを是非ご覧ください。

【Vol.23 『テルマ&ルイーズ』】



少し逸れた話とさっき言いましたが
「映画鑑賞後の調べ方」の話も結構面白くて
レビューを見るか見ないかで意見が分かれたり
監督や俳優を調べたり
当時の世相やその時代に起きた出来事等事実ベースで調べたり。


中にはVol.22の課題映画『ゲバラ3部作』の一作目にあたる『モーターサイクル・ダイヤリーズ』でゲバラとカストロがバイクで走った場所をマーキングして、地図上で行動範囲を俯瞰的に観たりと、これは僕も すげぇ!面白れぇ!って思いました!


人があまりやりたがらない一手間を加えて、無駄な雑学かもしれませんが、頭の中で描いた地図上で「あ、今この辺走ってんやなー」って他の作品も捉えられるようになったらめちゃくちゃ面白いと思いませんか?笑

映画の内容以外にも、こんな感じで話したりしています!


そして、次回の課題映画の話です!!


アーティスト解剖回!ということで
世界的に有名な覆面グラフィティアーティスト
「バンクシー」が手がける作品。


ズバリ!!!

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『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』


です!!!


少し僕個人的な話になりますが
最近のマイブームが「アート」なんです!!


ジャン=ミシェル・バスキアやジミ・ヘンドリックスなど"27クラブ"呼ばれる27歳で亡くなったミュージシャン、アーティストなど、27クラブ以外にも僕の好きなサーファーにバンカー・スプレックルスという人も同じように、27歳で亡くなっていて、薬物乱用とアルコール依存症、殺人、自殺、交通事故など暴力的な手段によって亡くなってはいるのですが"短い人生だけど太く生きている"と言いますか、人生を象っている生き様が、常にフルスロットルに生きる姿がものすごく魅力的なんです!


そういうアーティストの生き様を紐解けて、言語化出来たらいいなと思っているのですが、それが中々難しく…。


そう話している中で先日のイベント終わり側に話に上がってきた人物が…

「バンクシー」でした。

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最近観た『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』もめっちゃ面白くて、、、

映画がというより、バンクシーという人物に興味をそそられました。


アメリカのシステムエラーが起こす闇の部分を作品で表現した壁や路上に描いたグラフィティアートがプラピ、キアヌ、アギレラなど有名人が買い付けるほど高値で売られているアートを2013年に、NYでゲリラ展示の1ヶ月毎日1点各地の路上に作品を残し、場所を明かさず公式サイトに投稿し、ファンがアートを一目見るためにアートを探すというムーブメントを追ったドキュメンタリー作品でした。


そして今回は、そのバンクシーが監督を務めアカデミー賞ノミネートまでされたのが

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』です!

ちなみに僕は今朝観ました。

バンクシーを追った撮影が好きな男を中心にバンクシーの人物像と、その撮影好きな男だった人物の変貌が何を表しているのかを迫ったドキュメンタリー作品です。


僕自身、全然バンクシーについて知らないので、バンクシーが監督を務めた映画を通して、また、一般教養としてもバンクシーという人物は知っておいた方がいいとの事なので、これを機に"バンクシー"を通じて"アーティスト"を紐解く回になればいいなと、思ったので課題映画にしました!


是非こちらも一緒に目を通してみてください!

▶︎バンクシーとは何者なのか?


イベント当日は、この映画の感想の他にも、バンクシーとは何をしている人で、何が評価されているのか、その辺りをじっくり談義できる時間になればいいなと思っています!


また、先日まで横浜で開催されていた「バンクシー展」が10/9から1ヶ月ほど大阪で開催されますので、そちらもチェックしてみてください!



僕はめちゃくちゃ楽しみにしています…!

次回は

10月11日22:00〜23:00

です!


参加したい!興味あるよー!って方はこちらから!


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《過去回課題映画》

Vol. 1 『ニューシネマ・パラダイス』
Vol. 2 『12monkeys』
Vol. 3 『銀河鉄道999』
Vol. 4 『ミリオンダラー・ベイビー』
Vol. 5 『ワンダー 君は太陽』
Vol. 6 持ち寄り回:テーマ「サスペンス映画」
Vol. 7 『チョコレート・ドーナツ』
Vol. 8 『スカー・フェイス』
Vol. 9 『ヘア・スプレー』
Vol. 10 持ち寄り回:テーマ「ドキュメンタリー映画」
Vol. 11 『ミスト』
Vol. 12 『きっと、うまくいく』
Vol. 13 『風の谷のナウシカ』
Vol. 14 『マイノリティ・リポート』
Vol. 15 『ライフ・イズ・ビューティフル』
Vol. 16 『男たちのヤマト/YAMATO』
Vol. 17 持ち寄り回:テーマ「印象に残ったシーン」
Vol. 18 『GO』
Vol. 19 『42 世界を変えた男』
Vol. 20 『ガガーリン 世界を変えた108分』
Vol. 21 『ラスベガスをやっつけろ』
Vol. 22 ゲバラ3部作『モーターサイクル・ダイヤリーズ』『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳別れの手紙』
Vol. 23『テルマ&ルイーズ』