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Silentに出てくるアプリが神アプリだったので紹介させて
毎週金曜日の朝、妻は決まって興奮してる
「昨日の、サイレント見た?ねぇ見た?
えっなんで見てないの?早く見て見て!」
と。
タイトルとは真逆で、妻は黙っていられないようだ。
そして今は、私もすっかりサイレントにどハマり
第5話は、テレビの前で2人でキャーキャーと叫んでしまった
と、このままこのドラマの面白さを書きたいところだが、中年おじさんが、エモってる絵面など誰も想像したくないと思うのでやめておこう
代わりに、このドラマに出てくるアプリが神すぎたのでそれを紹介させていただきたい。
そのアプリが、これ
![](https://assets.st-note.com/img/1667665941574-yiq8ALS1gI.jpg?width=1200)
耳の聞こえなくなった想との会話で登場するこのアプリ
いわゆる『筆談アプリ』
と思っていたのだが、試してみたら全く違った
目黒くんの演技力にも度肝を抜かれたが、
このアプリのすごさも度肝を抜かれた。
このアプリは、やばすぎる。
今は深夜2時。やらなければいけない仕事が山積みなのに伝えたくて手が止まらない
やておけ。と賢い前頭葉が叫ぶが、書かずにはいられない。
興奮が止まらないからだ。
自分の仕事がちっぽけに思えるほど、これはすばらしいアプリ
何がやばいのかを紹介する
このアプリを使うと、5つのことができる
①海外旅行の翻訳機として
②語学学習として
③筆談アプリ
④文字起こしアプリとして
⑤授業のユニバーサルデザインとして
つまり、筆談機能はその1つにすぎない
使い方を説明する
まずAPPストアやGoogleストアで検索する
![](https://assets.st-note.com/img/1667665941574-yiq8ALS1gI.jpg?width=1200)
評価が低いのが気になると思うが、
調べてみると、数年前のレビューばかり。
今はかなり改善されて進化している
開発の方、きっとすごく努力されたんだと思う。
基本的には無料で使える
ビジネスや行政向けプランは有料のようだが、
レビューを見る限り値下がりもしているよう。
(学校は申請すれば無料で使える)詳細は最後に
アプリのインターフェイスがこちら
すごくシンプル、さすがUD(ユニバーサルデザイン)
![](https://assets.st-note.com/img/1667666141616-JaukX2mxZt.jpg?width=1200)
トークは、「トークを始める」からスタートできる。右下のトークボタンから個別のトークルームも設定できる
ここからは、このアプリの5つの使い方を紹介する。
①海外旅行の翻訳機として
翻訳モードにするには設定が必要
まずは、メニューを開く
![](https://assets.st-note.com/img/1667666699769-UzkUfWgiAH.jpg?width=1200)
次に、言語の設定
![](https://assets.st-note.com/img/1667666674037-lIxPNeMmCC.jpg?width=1200)
世界中の言語が翻訳可能
翻訳性能もなかなかのものだ。
これならどの国にもいける
![](https://assets.st-note.com/img/1667666786595-FQnYCKfTtE.jpg?width=1200)
さらに、翻訳アプリにはよくある
周囲の雑音を拾ってしまう問題
このアプリなら少しの設定で解決できる
それが「声の分離」
まずマイクモードを選択
![](https://assets.st-note.com/img/1667668881743-4hih1VUWnN.jpg?width=1200)
次に声を分離を選択する。
これはiPhoneのiOS15から追加された機能
これで雑音をカットできる。
(ごめんなさいAndroidの方は同じ機能があるのか分かりません)
![](https://assets.st-note.com/img/1667668906532-4DrBzRo8pi.jpg?width=1200)
②語学学習として
さらに、英語で話すと日本語も表記される
正しい使い方ができているのか、
発音は正しいのかをたしかめることができる
英語の授業や、語学学習のアウトプットとしても使えそう。
![](https://assets.st-note.com/img/1667669719225-D8RjNswqGQ.jpg?width=1200)
ちなみに画面の左下のたこやきの場所を押すと、
『関西弁モード』になる。
コテコテの関西弁がおもしろい
ただ、ここまでなら、Google翻訳アプリや筆談アプリとさほど変わらない。と思っている人もいると思う
しかし、ここからが、このアプリが本当にすごいところなのだ
③筆談アプリとして
このアプリは、音声以外にもキーボードや手書き入力ができる
これを使うことで、図やイラストなどで伝えることもできる。
![](https://assets.st-note.com/img/1667670252052-Cfvp3bDKH7.jpg?width=1200)
もちろん絵のセンスは残念ながら伝わってしまう
そして、先に謝っておきたいが、
こんなマークは、世界中探しても存在しない。
④文字起こしとして
このアプリは、トークを保存することもできる。
![](https://assets.st-note.com/img/1667670852327-IYL09hqcR6.jpg?width=1200)
保存先も選べる
![](https://assets.st-note.com/img/1667670750471-Wu01vgHcPc.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1667671133556-5D4QeKSBDe.jpg?width=1200)
さらに、音声ファイルとしても保存が可能
![](https://assets.st-note.com/img/1667670514614-3ssgpxmAEn.jpg?width=1200)
これを使えば、会議の議事録としてだけでなく、授業の記録としても使える。
よく研究授業では、選ばれしタイピングマスターの先生が記録係として、超高速タイピングを披露している光景を見かける。
私には、到底真似できないほど技だが、このアプリを使えば、そんな光景はもう不要になるだろう
⑤ユニバーサルデザイン授業
実は、これがこのアプリの一番すごいところ
その機能が、『トークの共有』
これ、自分のトーク画面を他人と共有できる
話した言葉が相手のアプリ上に表示されるのだ。
しかも同期は速い(もちろんネット環境の影響にもよる)
共有方法は、
QRコード、メール、IDの招待、Web公開の4パターンある。
さらに、公開方法は、会話だけでなく、閲覧モード、編集モードの3パターンから選べる
![](https://assets.st-note.com/img/1667667486937-PjuukbQpwf.jpg?width=1200)
ここまで聞いて『すご!!』と思った方は
かなりアンテナの高い方だと思う
「これで何ができるの?」
「何がすごいの?」
という人の方が多いと思うので、詳しく説明する
これ、学校で使える。
例えば、
教室に日本語が話せない子が転入してきたとする
その子(以下ケビンとする)にとって、国語の授業なんて苦痛でしかないだろう
でも、このアプリを使えば、それが変えられる
例えば、先生は、編集モードでトークを共有し、
ケビンは、自分のiPadのアプリでQRコードを読み取り、トークに参加する。
![](https://assets.st-note.com/img/1667668628078-0UrP665wsa.jpg?width=1200)
あとは、教員がスマホを胸ポケットや教卓の上において、話すだけ。
すると、児童の端末には、このように翻訳された言葉が表示される。
![](https://assets.st-note.com/img/1667667993393-uu6PCJkeBB.jpg?width=1200)
おかしなところは後で修正することもできる。
もちろん、トークの内容は保存ができるし
音声だって後で聞き直すことができる。
ケビンは、家に帰ってから音声と文字を見比べながら言語の学習をすることもできる。
![](https://assets.st-note.com/img/1667668044567-DN22EdIDiF.jpg?width=1200)
さらに日本語表示モードは、漢字の有無を設定できる
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90582375/picture_pc_8db37f937ce41821f58866107d2be0e3.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90582383/picture_pc_9cab343a607ee47ca06f63d408bc1513.png?width=1200)
漢字が読めない子の支援にも使えそう
本当にこのアプリは、UDの視点が素晴らしい。
ここまでくると開発者の方々には、敬意しかない
聞こえない、読めない、言葉が分からない。
気づかれにくいが、悩んでいる子はたくさんいる
そういう子にとって、このアプリは、きっと大きな手助けになる
ヘレンケラーが大学で学ぶ時、サリバン先生はいつも隣で講義の内容をヘレンの手に書いて伝えていたという。
そのおかげで、ヘレンは学ぶことができたと後に語っている。
今の時代は、このアプリを使えば、すべての子に学びを保証することができる。
もちろん、これだけで十分だとは思わない
言葉の壁は大きくて、
これまでは「言葉が分からない」という理由で
学校が入学を断ってきた人たちがたくさんいる
けれど、こういうアプリがあたりまえになれば
今まで一緒に学べなかった子が、同じ学校で普通に学ぶことができる
そんな可能性と未来をこのアプリに感じた。
最近は、学校も多様性が求められている
難聴の子も、外国籍の子も、漢字が読めない子も
すべての子が一緒に学べる学校を作ることは、
ダイバーシティーの社会の実現にかかせない。
そして、そのためには、それぞれの壁を越えていく仕組みが必要だ。
このアプリは言語という壁を越える仕組みの1つになるだろう
UDトークのUDとは、ユニバーサルデザイン
これは、「すべての人にとって優しい仕組み」という意味
学校現場でこの仕組みが広がれば、今よりもっとみんなが普通に通える学校になる。
すべての人にとって、もっと優しい場所になれるだろう
最後に
このアプリについてツイートしたところ、公式アカウントから学校でも申請すれば、無料で使えると教えてもらった。
しかもすでに多くの自治体で導入しているそうだ
自分の自治体が導入済みかはこのサイトで確認できる。
私もさっそく申請しようと思う。
申請方法はこちら
こんなにも素晴らしいアプリを開発したエンジニアの方々、そしてそれを個人や学校現場に無料で提供してくれる会社の理念には感謝しかない。
そしてこの会社は、社員が開発者だけの練馬区の小さな会社らしい。
小さな会社の開発者の方たちが、どんな思いでこのアプリを作ってくれたのか、それを想像するだけで熱くなる。
ITの技術で、人と人との壁は越えられる。
このアプリは、そんな仕組みに挑戦している見えないエンジニアの方々の努力も応援したくなるアプリだ
ぜひあなたも一度、試してみてほしい