Aoi ch. のコラボ関係を可視化しようとしたら意外と難しかった
本記事は 富士葵ちゃんと振り返る Advent Calendar 2024 の12/2分の記事です。
やりたいこと
Aoi ch. では他の活動者さんとのコラボ動画が多く上がっています。
今月12月でAoi ch.は活動7周年を迎えるわけですが、これまでにどういうお相手とコラボがあったかを俯瞰できるマップを作成できたらなあと思いました。
やる方法を考える
じゃあどうやって作ればいいのか?まずはこうやったらできるんじゃないかという手順を書き出してみましょう!
Aoi ch.の動画情報を取ってくる
動画がコラボ動画かどうかを判定し、コラボ相手のYouTubeチャンネルの情報を抽出する
コラボ相手のYouTubeチャンネルの動画情報を抽出する
コラボ相手の動画のなかでAoi ch.とのコラボ動画かどうかを判定する
集計結果をマップとして可視化する
1と2ができれば、3と4は同じ手順でできそうです。5もデータが集まればライブラリを利用して可視化することは難しくない気がします。
手順としてはこれで良さそうです!それでは、順番にやっていきましょう!
なお、今年2024年にどういうコラボがあったかについては、12/1の四間穴熊さんの記事が案内にぴったりかと思います!
Aoi ch.の動画情報を取ってくる
まずはYouTubeの動画情報についてのデータがないとはじまりません。
YouTubeに関するデータを取得するために、Youtube Data API というものが公開されています。利用レートの上限はありますが、こちらは登録すれば無料で利用できます。
チャンネルIDを入力として以下の動画情報を取ってきます。
まずはAoi chの動画IDを使って、以下の情報を取得しました。
動画のタイトル
動画の概要
12/1現在までで、1258本の動画があるようでした(ライブ配信のアーカイブ等も含む)。
コラボ動画かどうかを判定し、コラボ相手のYouTubeチャンネルの情報を抽出する
コラボ動画かどうかの判定方法
まず考えたことはこうでした。
動画タイトルか概要欄に「コラボ」という単語が入っていればコラボ動画と判定する
しかし、これは結構見逃しが多いことが少し調べるとわかります。
そこで、コラボ動画であることを示す記述のパターンとしてよくあるものを使って、コラボ動画であることの判定条件としたいと思います。観察した結果、概要欄に次のような記述があった場合はコラボ動画である確率が高そうです。
Aoi ch.以外のYouTubeのチャンネルURLが書いてある
Aoi ch.以外のYouTubeの動画URLが書いてある
Aoi ch.以外の@マークで始まるYouTubeのチャンネルハンドルが書いてある
葵ちゃん、ノジョさん、Aoi ch.のアカウント以外のTwitter(新: X)アカウントのURLが書いてある
コラボ相手の情報の抽出
欲しいのはYouTubeのチャンネルIDなので、概要欄からチャンネルIDを抽出します。
マップとして可視化する
チャンネルを頂点、コラボ関係をエッジとみなせば、マップはネットワークとして可視化できそうです。
筆者はpythonをよく使うので、pythonのネットワーク可視化ライブラリであるNetworkXを使って可視化を行っていきます。
可視化したものがこちらです!コラボ動画の本数で線の太さを変えています。
※今回、細かなチェックを行ったわけではないです。判定の間違いや抜けなど多々あると思います。どのようなコラボ相手がいたのかをざっと見ていただければ!
可視化した感想
結果について
ぽこピー・おめシスはやはりコラボ回数はめっちゃ多い
安定の親戚コラボ
そらあおコラボも結構多い
Aoi ch.で主催された桃鉄配信や数年前にAmong usの大規模コラボが流行った影響やFall Guys配信で、実は幅広いコラボが生じている。
なんか、Vtuberの間で箱の垣根ない大規模コラボが流行った時期ありましたよね?
スイカゲームとコラボした訳では無いが、スイカゲーム世界1位を取った配信者のねみゅさんとのコラボ動画があるため、スイカゲーム公式とコラボした感じになってて面白い
この動画とても面白いのでおすすめです
さすが活動7周年を迎えるにあたり、Vtuberの歴史を感じさせるような方とのコラボや、幅広いつながりが感じられる結果になって良かったです。
やってみて難しかった点について
コラボの判定方法について、貼られているチャンネルハンドルやURLがコラボ相手のものなのかどうか、実際にコラボしたかどうかを知らないとできないので普段からチャンネルを見ている視聴者じゃないと同様の手法は使えないと思いました。
結果的にアカウント名の一覧を作って、記憶を頼りにコラボしていた人だけに絞る作業を行いました。
実際にあった反例でいうと、カバー曲などで元アーティストのチャンネルを貼っている場合などがありました。
NetworkXできれいに可視化されるようにする設定を自動でできると思ったのですが、やってみると意外ときれいに配置することが難しく手作業で調整を入れています。
できそうなことについて
コラボしたら高い確率で告知がSNS上で行われるはずなので、YouTubeだけでなく、Twitter(新: X)の告知投稿を見ることでコラボ判定の精度をあげることとかはできそうです。
Aoi ch.のコラボマップを作ってみようという企画のため、Aoi ch.でコラボした相手同士のコラボ(コラボした相手のコラボ)についても可視化することができそうです。
しかし、結果がかなり入り乱れて見づらいものになってはしまうと思われます。下図は、今回集計できたコラボ関係について、コラボした相手同士のコラボも含めてすべて可視化したものです。
今回集計できたコラボ関係についてと書いたのはAoi ch. を起点としたコラボ関係のみしか見ていないためです。その中で、同時に記載のあったチャンネルについてはコラボ関係ありとして集計しています。
実際は全コラボ相手のチャンネルについて、コラボがあったかどうかを今回の記事のように判定して集計する必要があります。
例えば、MZMと天開司のコラボはこんなに少ないわけがないが、Aoi ch.は入っていないコラボがそりゃ多数なのでカウントされていないといった感じです。
上記をコラボ相手のコラボ相手のコラボ相手の…と広げていくと個人勢を中心とした個人Vtuber全体の相関図的なものができるかもしれませんね。
おわりに
コラボ動画かどうかを動画タイトルと概要欄から機械的に判定することが意外に難しいということがわかりました。今回、Aoi ch.について可視化しただけでも、界隈というかコラボのゆるいつながりがみられて面白かったです。
それでは、活動7周年を迎えようとしているAoi ch.のこれからのさらなる発展と広がりを願いまして記事のおわりとさせていただきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!