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マシマシラでもわかるNのゾロアークex_シティリーグS3優勝

割引あり

このnoteは最後まで無料で読めます。


はじめに

じはんきと申します。

この度シティリーグS3にてNのゾロアークexデッキを使い優勝することができましたので、久しぶりに筆を執ります。

流星の嵐×
竜星の嵐◎

このnoteではカードゲーム用語や略称などを用います。
そして、このnoteに関する質問等は私の友人や本noteを購入してくださった方のみへの対応とさせて頂きます。

有料部分に合言葉を記載しておきますので、私のX(@ninjakajan2)までDMして頂けますと幸いです。

以上、予めご了承ください。

シティリーグ使用リスト

まずはリストから。

基本的な構築は世間一般とさほど変わらないかと思います。

特徴的なものを挙げるとすれば『マシマシラ』『エネルギーつけかえ』採用、『くさりもち』不採用の三点かと思います。こちらの採用理由などについては後述しますが、そこだけ知りたい場合は読み飛ばして頂いて問題ありません。

Nのゾロアークexとはどんなデッキであるか


結論。

良く言えば…
『必要札を取捨選択しながら山を作り、ハンドリソースで優位性を担保しその場に適した技を切り替えながら戦うデッキ』

悪く言えば…
『盤面から打点ラインの上限が推測しやすく、ボードコントロールされやすいデッキ』

私はこう考えています。

・良い面について

ゾロアークexの特性『とりひき』によってハンドリソースを豊富なものにしやすく、かつ不要なカードをトラッシュに送ることで自身は手札干渉に強い山を作ることができるためナンジャモなどの手札干渉を使いやすくなり、相手に一方的なハンドアドバンテージを押し付けることが出来ます。

1~3枚サイドを先行されたとしてもハンド干渉や裏呼びを絡めて相手の速度を落とし、『ひだるまキャノン』などでボードを含め序盤に奪われたアドバンテージを取り返していくことができます。

月並みな例えではありますが、Fレギュレーションにおけるサーナイトexデッキに似た要素を持っていると考えて頂ければ良いかと思います。

・悪い面について

上述しましたが、『盤面から打点ラインの上限が推測しやすい』というところ、ここにつきるかと思います。

わざマシンとしては、主にこの2体。

・ヒヒダルマの『ひだるまキャノン』による盤面制圧
・レシラムの『パワーレイジ』による高打点カウンター

上記二点はどちらも強力で、ゾロアークexデッキにおけるメインウエポンと言える…わけではありません。

『ひだるまキャノン』を使われたくないのであれば、ダルマッカ-ヒヒダルマを倒してしまえば良い。
『パワーレイジ』で高打点カウンターを使われたくないのであれば、低打点+高打点で刻むか、高打点1回で倒してしまえば良い。

つまりどちらも相手依存であり、使いたくても使えないことの方が圧倒的に多くなっています。
基本的にはレシラムの『イノセントフレイム』がメインウエポンであり、『ひだるまキャノン』『パワーレイジ』は使えれば使う、その程度に考えて頂くのが適当かと思います。

ここまでほとんど悪い点ばかりを述べていますが、これらはゾロアークexデッキの構築方針を決める上で重要な内容となります。
あくまで私個人の意見とはなりますが、この先に進む前にしっかり覚え、考えた上で先に進んで頂けると尚良いと思います。

話半分に聞く、程度の考えでもOKですからね。

今回のリストにおける構築方針について


再掲

今回私が作成したリストは上記のものになりますが、構築方針上特に意識した点を述べます。

1.先行後攻問わず自分がしたい動きを安定して行えるものであること(基盤)
⇒ゾロアークライン4-4
  ボール系統 合計10枚
  エヴォリューション、スボミーの採用

2.ハンドアドバンテージを担保しやすいものであること(長所の強化)
 ⇒ナンジャモの4枚採用
  ACE SPECはアンフェアスタンプを採用

3.盤面上から想定できる以上の打点を作り出せること(短所の補完)
 ⇒マシマシラ、エネルギーつけかえ、まけんきハチマキの採用

他にも細かい部分はありますが、ひとまずこのくらいで。

特に3.における部分は、ここを乗り越えることができなければ私はゾロアークexデッキを使用しなかったと思います。

各々どこを重視するかは好みによって変えて頂いてOKです。
あくまで私はここを重視した、というだけですので。

マシマシラ/エネルギーつけかえの採用理由について

おそらくこのnoteを読んでいる方が一番気になっている部分かと思います。先に結論から。

盤面上から想定できる以上の打点を作り出し、相手の意表を突く
この1点のためです。

使い方について簡潔に述べます。

◆マシマシラの使い方

1.相手の攻撃や『モモワロウex』の特性『しはいのくさり』による毒によってこちらの盤面上に残ったダメカンを返しながらわざを使うことで打点を底上げする。
※必要無いがあえて『しはいのくさり』を使い毒状態にするプレイングは案外重要なので注意すること。

:『イノセントフレイム』170 +『アドレナブレイン』30
  『ひだるまキャノン』90&90 +『アドレナブレイン』30

2.相手が『パワーレイジ』ケアで低~中打点+高打点による2パン勝負を仕掛けてきた際にダメカンを30減らすことで確定数をずらし、2パン勝負における優位性を担保する。

:ブリジュラス対面 こちらのバトル場がゾロアークexと仮定
 『レイジングハンマー』+『メタルディフェンダー』80+220=300
 『レイジングハンマー』-『アドレナブレイン』+『メタルディフェンダー』80-30+220=270

3.ハンド干渉を絡めながら相手のポケモンを気絶させないことで『キチキギスex』の特性『さかてにとる』を発動させないようにし、『アドレナブレイン』込みで次のターンでのサイド一気取り勝負を仕掛ける。

:相手のバトル場に『キチキギスex』を呼び出したと仮定
 『イノセントフレイム』170 +『アドレナブレイン』30
 ⇒次ターン『アドレナブレイン』により『キチキギスex』を気絶させ、裏呼びや『ひだるまキャノン』を絡めることで一気にサイド3-5を取得。


※下記リンク、1:53:50 本戦8回戦 ナガサワ ジョウ選手(Nのポケモン)VS レクレフ トード選手(オーガポン みどりのめんex)のナガサワ選手のプレイングがまさにお手本といった形なのでぜひ視聴することをお勧めします。


◆エネルギーつけかえの使い方

1.『マシマシラ』につけた悪エネルギーに使用することで、手貼りする権利を疑似的に増加させる。

:『マシマシラ』に悪エネルギーを手貼りし特性『アドレナブレイン』を使用、その後『エネルギーつけかえ』を使いアタッカーにエネルギーをうつす

2.盤面に残っていた悪エネルギーを『ゾロアークex』、『ヒヒダルマ』、『モモワロウex』に付け、手貼りや『Nのポイントアップ』と組み合わせることでわざ2エネ要求を満たす。

:前のターンで『マシマシラ』に悪エネルギーを手貼りしており、かつ倒されていなかったため盤面に1エネ残っている状態。『エネルギーつけかえ』を使いアタッカーにエネルギーをうつす。

2.補足
『モモワロウex』のわざ『イライラバースト』は相手が取ったサイドの数を参照し打点が上がるようになっており、相手にサイドを取らせることでHP240-HP300ラインのポケモンを一撃で倒せる。

しかし『モモワロウex』はNのポケモンではないことにより『Nのポイントアップ』の恩恵を受けられずエネ加速手段が無く、前のターンにエネルギーを付けておかなければ攻撃することが出来ない。

そのため『エネルギーつけかえ』を疑似的なエネ加速手段として用い、『タケルライコex』などの本来ゾロアークexデッキが一撃で倒すことができないポケモンを倒しサイド取得を狙う。

『Nのポイントアップ』でNのポケモンにエネ加速、その後『エネルギーつけかえ』でもOKです。

◆くさりもちの不採用について

理由としては単純で、打点向上は『まけんきハチマキ』1枚、『マシマシラ』の特性『アドレナブレイン』で事足りていると判断したからです。

上述したあえてポケモンを気絶させず次のターンの『アドレナブレイン』でサイドを一気取りするプランの方がハンド干渉を叩きつけるゾロアークexデッキと相性が良いと感じており、一撃で相手のポケモンを倒す『くさりもち』は相性が悪いと判断しました。

しかし、『キチキギスex』を倒すことで『さかてにとる』を使わせないというプランは目的としてはほとんど同じなため、好みで良い部分だと思います。
あえて倒さないということは相手の『ボタン』や『フトゥー博士のシナリオ』などの回収札が裏目になるということでもあるので、読者様ご自身の感覚にお任せします。

強いて言うのであれば、アタッカーがなんであれ盤面にダメカンが残っていればバトル場/ベンチを問わず打点向上を狙える『マシマシラ』の方が個人的には使用感が良かったです。

基本的な回し方、盤面形成について

先行/後攻について

後攻を取ります。
サポート権があることにより1ターン目にポケモンを並べられる確率が高く、相手のデッキが何かを見てから盤面形成することができ、なおかつ相手の『むずむずかふん』に左右されないことから後攻一択です。

先行を取りたいのであれば博士を入れます。

序盤

先行だった場合は頑張って展開しましょうくらいしか言えないので、ここでは後攻を取る前提で話を進めます。

相手のデッキが何かを見た後や手札次第で『むずむずかふん』か『エヴォリューション』どちらで入るか方針を決め、今後のゲームメイクをふんわり描いておきましょう。

『むずむずかふん』も『エヴォリューション』もできなかったとしても、『ゾロア』2体を最低限盤面に並べることさえできれば問題ありません。

ゾロアークexデッキは盤面にいるNのポケモンのわざをコピーしますが、だからといってNのポケモンを並べすぎるのはNGです。
1ターン目については『ゾロア』2体~3体、『ダルマッカ』1~2体が並びさえすればOKです。

サイド落ち確認は、ポケモン⇒裏呼び手段⇒エネルギー⇒ハンド干渉札の枚数(余裕があればで良いです) さえ抑えておけばOKです。

中盤

『ゾロアークex』の特性『とりひき』によって不要なカードをトラッシュしながら盤面形成を進めます。

原則としてベンチは1枠空けておき、その時に必要なポケモンを適宜出せるようにしておきましょう。
特に『キチキギスex』はポケモンが倒されたときに出すことを意識し、前もって出さないようにします。
『とりひき』で『ネストボール』を切りすぎないなども意識し、盤面の間引きは適宜行ってください。

ここさえ乗り切ればあとはハンド干渉を絡めながら終盤に向かうだけです。

終盤

ハンド干渉を連続して叩きつけながら相手の盤面を壊していきましょう。

『ヒヒダルマ』に『リバーサルエネルギー』を付け『ひだるまキャノン』を打ち、『ホーホー』などのシステムポケモンを枯らしていきます。

山の中にあと裏呼び手段が何枚あるかなど、自身に残されたリソースを適宜把握しながらコントロールしていきましょう。

『アドレナブレイン』や『まけんきハチマキ』の打点向上、『モモワロウex』の『イライラバースト』による高火力、これらすべてを駆使してサイドを取りきることを狙います。

各対面の動き/有利不利について

私の中でのなんとなくな有利不利はありますが、立ち回り次第で如何様にも変わるため今回は省略させてください。

構造上無理なものなど明確な不利対面はその限りではありませんが、基本的には上述した立ち回りさえ把握しておけばどの対面であれ同じように戦えるかと思います。

どこでサイドを取らせるか、どこでサイドを取るか、自分なりに試しつつ研究して頂ければなと思います。

強いて言うなら個人的にはサーフゴー対面は不利だと感じていますし、ブリジュラス対面は『マシマシラ』が無いと不利だと思います。
特性『ほうせきさがし』をシステムとして採用している、『ホーホー』『ヨルノズク』『スピンロトム』などが入っているデッキは五分-微有利だと思います。


おわりに

最後まで読んで下さり本当にありがとうございました。

世間的には難しい、勝ちづらいとされているゾロアークexデッキですが、このnoteを読んだことによって少しでも理解度が深まったり、勝率が高まったという人が少しでも増えたら嬉しいなと心から思います。

それでは、またいつか。
改めて、ありがとうございました。

執筆者:じはんき(X@ninjakajan2)
最高のトプ画作成者:カエカエ(@kaekaepoke)

Special Thanks…
ポニータ石井ファンクラブのみんな、ヤドンだいすきファンクラブのみんな、あとなんかいろんな人たちみんな


余談

ここからは自分語りが入るので、少しだけくだけた文体で書きます。

三年ほど前に初めてシティリーグに出てから、今回で13回目のシティリーグ参加でした。

これまでの戦績は予選落ち5回、ベスト8×3回、ベスト4×1回、準優勝×3回。なんと実は三年目にして初めてのシティリーグ優勝でした。

これまで何回も負けていて、なおかつ実力不足と感じる部分も大きく、自分なんかじゃシティリーグの優勝なんて夢のまた夢、できるわけねーよなとずーっと思っていて。

なんなら自分の寿命がくるまで優勝できないかもなーとか思ってました、いやほんとに。

で、何回も負けていた中でも特に3回の準優勝は僕自身にとってものすごく大きなダメージとなっていて、その場では実力不足だし仕方ないな程度の気持ちでしたし「次勝てばいいし!」と、思っていました。その時はまごうことなき本心で。

ただ、今回優勝できた瞬間というか、決勝の最後の最後、「あ、勝ったな」と思った瞬間、これまでの悔しさがぶわーっとフラッシュバックしてきまして。

わざ宣言しながら泣いてました、普通に。周りには知人なんて一人もおらず、外聞なんて気にせずハチワレのカーディガン着た来年29歳になるおっさんが泣いてました。

ああ、僕は今まで本当に悔しかったんだなと今更ながら実感しましたし、自分の心の奥底から湧き出るものを押し留めることは全くもって不可能で。
「自分はポケカのセンスがない」
「勝ててないのは自分のせい」
「練習も考察も足りてないんだから勝てるわけない」
そんなことをずっと思いながら、ずっと自分に鞭を打ちながらポケモンカードをやっていたので、心がズタボロだったんでしょうね、きっと。今は過去形。

僕はもう優勝が決まった時に自分の涙を抑えるのに精いっぱいだったんですが、その時周りで決勝を見守っていて下さった香川の皆さんが本当に暖かくて、はじめましての方しかいないのに皆さん『おめでとう』と言ってくれて…

ああ、ポケモンカードって楽しいなぁ って。心の底から。

傍から見ればただの一回のシティリーグ優勝ですし、正直大したものではないと言われても僕は言い返すつもりはありません。その通りですし。
ただ、僕からすればたった一回の優勝がこれまでずっと遠かったわけで、ずっと悔しい思いをしてきたので嬉しくなっちゃうんですよね、やっぱり。ダサくてすまん。

今回こんな僕を祝福してくれた香川の皆さんであったり、僕の大事な友人たちにとって誇れるような戦績を残せたことを、心から嬉しく思います。

諦めなくてよかった。
楽しみ続けられていてよかった。
良い人ばかりに恵まれてよかった。

ポケモンカードを、やっていてよかった。

おわり。


あと誤字脱字一切チェックしてないんでなんかあったらこそっと教えて。
たのまい。


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54字

サポートして頂けたらとっても嬉しいです。 そもそもここまで読んで下さっていることも嬉しいです。 あなたに、最大限の感謝を。