見出し画像

エヴァ博

妻は建築物を見るのが好きだ。義父が建築士だった関係だろう。俺は「何かを見に出かける」ことへの欲求があまりない。休日はゴロゴロと寝転がって雑誌をみたり、インスタのリールを見ているうちに終わってしまう系だ。

その妻が六本木にある「国際文化会館」に行きたいと言う。なにそれを設計した誰それと誰それが設計したと。
俺だって女房孝行をすることにやぶさかではない。やぶさかではないが、こういう時、それぞれのタイム感が違うのには難儀する。俺は何を見れば良いのか分からない。妻は見たいものが山ほど残っている。つまり、その場での内的な滞在時間が乖離するのだ。

そんな心配を潜在化したまま国際文化会館に着いた。確かに趣きのある建物だ。そして、俺は知らなかったのだが、そのすぐ隣の六本木ミュージアムで「エヴァ博」が行われていた。

経年変化を得た夫婦のベストチョイス、別行動のデートだ。

物販では、式波アスカラングレーのマイクロファイバークロスを買った。式波が珍しかったからだが、今にして思えば、メガネ拭きだったら、マリだろう。

そういうところだ…でもまあ良いか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?