魂抜きと不正の証拠
火曜日にドタキャンされた 魂抜きがようやく行われた
住職さんはやっぱり思っているよりも子供っぽいだけど悪い人ではないのはわかる
ちゃんと自分なりのポリシーをもって お父さんになりたかったわけではないけれど誇りをもってこの土地の人たちの菩提を弔ってきたという。
お車代とお布施と別々に包んで紫のふくさに包んでお盆で渡す。
ネットは全く便利で
まあこういうルールを守らなくても心の問題だけれど
なんとなくちゃんと作法に則ってみた。
うちは曹洞宗だと言う
何度聞いても忘れてしまう
私にとってどうでもいいことなんだろう。
住職さんにはおそらく 26年ぶりにお会いした。
私より6つくらい上の世代だけれど見た目は若々しい。 会社で来ると言うから 家の近所の生臭坊主みたいな会社を想像していたら 四輪駆動みたいなのできた。 案の定家には道が狭すぎて入れないので 事情を言ってお隣に停めさせてもらった。
色々な檀家さんとのやり取りを聞いてるとこのお坊さんも随分やんちゃと言うか
群馬だし みんな荒っぽいという。
お仏壇の引き出しに入っていたものを 念のため取っておいた方が良いものと処分してよいものとを分けるために 確認してもらう。
仕事まさにさっき愚痴っていた質の悪い無断の自治会の領収書が出てきた。
父親は墓地の共同自治会のようなものに会費を10年ぶん先払いしていて
それはまだ今年もカバーしていたた。
住職さんが驚いたのはそれらのやり取りの会員一覧表や 会計報告が 年度毎に全て出てきたことだ。
「これ、 絶対にこっちに残さないんだ。これを見ることができるとは」と 驚いていた。
お父さんのおかげだ、ととても喜んでいた。
会計報告が気に入れば動かぬ証拠で裁判にでも何にでもできる。
自分の持ち物の場所なのに 自分の名をかたって
勝手にお金を徴収しているのだという。
項目の中には除草剤というのがあって除草剤の費用はお寺が払っていると言うから 本当にたちが悪い。
これらは自分たちの懐に入れてしまうための詐欺であると言っていた。
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父親の埋葬許可証も出てきた。
結局お葬式は本来のお寺でできなかったのは母親も非常識だと私がそれを信じたことによるもので、 父親自身には何の罪もない。
戒名もなんとなく違うと言っていた。
戒名が変わるかもしれないと言っていたけれど、 私は今の戒名がとても父らしくて気に入っているからなるべくなら変えないで欲しいと言った。
墓じまいについては少なくとも30万は更地にする料金だけでかかるという話だ。
そこに永代供養が加わると一体いくらになるのか。
お位牌は魂抜きした後
大阪に連れていくつもりだったけど
今回の工藤さんが片付いて落ち着いたら早々に墓じまいをしたいし、
お位牌と遺影もお堂に納めてもらうことになった。
今回故人が特に こだわっていた人の形をしたものを一緒にひきとってもらう。
祖父の謎の大きなこけしは四万と書いてあるから
私は高知県の四万十川だと思っていたけれど
群馬県に四万温泉というのがあるらしい。
何十年ぶりの里帰りになるのか。70年ぶりぐらいだろうか。
父が撫でまくってつやつやしてしまった九谷焼の布袋様も引き取って貰う。
これは前々から電話で了解取っていたけれど
予想以上に大きかったらしく笑っていた。
私が同棲 不燃ごみに出されるにしてもお寺の手でやっていただきたい 粗大ごみ料金がかかって申し訳ないので 処分費用は別口にお支払いした方が良いかと聞いてみたら
そんなことはしないと言う。
お堂でお父さんの近くに置いといてくれるという。
亡くなって33年目ぐらいまではお堂に飾っておくらしい。
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