【体験記】ストレングスコーチになりました
2023年末にギャラップ認定ストレングスコーチになりました🗣
資格取得を1年近く悩んでしまったのですが、認定コーチになるまでのプロセスについて情報が少なく判断しづらいこともネックだったため、このnoteでは学びの棚卸しも兼ねて、ストレングスコーチングとは何か・認定資格の取得の流れについてまとめます🫡(*全て2023年11月カリキュラム受講時情報となります。)
ストレングスコーチングとは
アメリカの調査会社ギャラップ社が開発した、才能を見つけるためツール”クリフトンストレングス”を活用したコーチングです。
クリフトンストレングスとは
人が持つ才能を「4つの領域(実行力・人間関係構築力・影響力・思考力)」「34個の資質」に分類し、資質を知ることで以下の3つを行うことを目的としています。
資質は、177問の質問を通じて明らかにしていき、個別のレポートが発行されます。(レポートのサンプルはこちら)
ストレングスコーチとは
ストレングスコーチは解決したいテーマに対し、資質を入口にその人の内にある気づきや解決方法を引き出していく”対話のパートナー”です。そのため、コーチが「あなたの強みは●●」と結論づけたり各資質の詳細な解説をするわけではありません。
認定資格をとろうと思った理由
体系的に学びを得たい
会社でPX(People Experience)という組織開発領域を担当していることや、個人として「人」というもの自体への興味が強く、独学でクリフトンストレングスについて学んでいました。組織において人と人との関係性など社会資本を高める上で個の強みに着目することが重要であり、体系的に研究されたクリフトンストレングスの手法が有益ではないかと考えたためです。
社内でのワークショップを開催したこともありましたが、適切な理解をしないとかえって相手にラベルを貼ったり可能性を狭めるリスクを感じ、一度体系的に学びたいと考えました。
家とも会社とも違う新しい居場所を作りたい
家でも会社でもある程度役割が明確な分、じぶんの中で「こうあるべき」という像が固まり視野が狭まっている感覚がありました。クリフトンストレングスという興味を手掛かりに、家でも会社でもない新しい居場所を作ることが自身のウェルビーイングや元々の居場所にも新しい広がりが生まれるのではないかと考えました。(カリキュラム受講前に話を聞かせてもらった先輩コーチがなんだかとても楽しそうだったのも背中を押してくれました😊)
認定までの流れ
ギャラップ認定コーチとなるには、ギャラップ社が提供しているカリキュラムに参加の上、所定の条件を満たす必要があります。
STEP❶:申込
ギャラップ公式HPからオンライン説明会へ申込。
オンライン説明会に参加しなくてもカリキュラムは可能ですが、なるべく情報を得てから判断したかったことや、説明会参加特典として割引コードが発行されると聞いていたため、参加しました。
日程は11月23日(祝)〜11月27日(月)のオンライン形式を選択
カリキュラムの開催頻度はおよそ3ヶ月に一度。形式はリアルとオンラインの2つがあり、わたしは家庭や業務との兼ね合いを考慮しオンライン形式を選択しました。
祝日と土日を挟んだため、金曜・月曜の2日分の有給を取得しました。
STEP❷:カリキュラム受講
担当ファシリテーター1名に伴走いただきました。コース内容はファシリテーターによって特色がでるようです。
資質について「理解する/受容する/活用する」×「個人への提供/チームへの提供」の枠組みで学んでいきます。インプット→小さいグループワーク→全体でのラップアップを繰り返しながら学んでいきました。
宿題がでることや1日の情報量が多く、理解のためには復習が必須でした。毎日3時間ほど復習に時間を充てていました。
STEP❸:認定テスト
100問の選択形式のテストで基準点以上を取る必要があります。
テキストを見ながら受験することも可能です。
カリキュラムの振り返りが中心となっていますが、カリキュラムで直接言及されていない部分も対象となるため、復習+自主学習を通じて記憶の定着を目指しました。
STEP❹:コーチング実践
カリキュラムを踏まえ、6名へのコーチング実践を行います。
「どういう人に対して行うか」の指定はなかったため、以下の段階を踏んで実践しました。家族:
しどろもどろになっても大丈夫かつ忌憚ない意見をくれる相手。同居のパートナーは距離が近すぎて自分に余計なフィルターが入ることを懸念し、「適度に距離があり近況や仕事も詳しくは知らないけど遠慮がない相手」として弟にお願いしました。
現・元同僚:
認定後の社内活用を想定し、過去在籍していた部門を中心に元同僚に依頼させてもらいました。知人だからといって相手を知った気にならない、フラットに相手に向き合う訓練と位置づけました。
知人の紹介:
認定後の社外活用(副業)を想定し、関係値が薄い/ない方と一から信頼関係を結ぶ訓練として、知人に紹介いただきました。
実践までの準備として以下を行いました
ツールの準備
日程調整ツール・オンラインホワイトボード・メモツールなど
全カリキュラムの復習
学術的や翻訳的表現を自分の言葉として話せるように、内容の復習
不明点についてはfacebookグループにて同期に質問
クライアントへの提供フローの構築
事前アナウンス〜クロージングまでのステップ構築
各ステップでのメール文やアナウンス原稿の作成
クライアントへの提供骨子の作成
コーチング自体はクライアントによって内容が変化しますが、基本的な時間配分やフローを想定することでチューニングがしやすい状態を作りました
以上の4ステップを修了することで晴れてコーチとしての認定を受けられます。記憶が薄れないうちに!と思い、カリキュラム終了から1ヶ月で全てのステップを終わらせましたが、詰め込んだ感は否めずもう少しペースを落としても良かったかもしれないと思っています。
認定資格をとってみて
資格取得はゴールではなくスタートであり、これからいかに使うかが大事ですが、現時点では認定をとって良かったと思っています。学びの場を共にした仲間や体系的な学びを得たことはもちろんですが、個人としては以下の2つが大きなものでした。
知らない自分に出会った
自分ではない誰かに提供するためにストレングスコーチングを学び始めましたが、最初に理解したのは”じぶんのこと”でした。自分にとっては当たり前だけど視点を変えると強みとなること、逆に盲点であることなど、自分を構成する要素に気づいて以前より少し自分と仲良くなれる気がしています。
結局資質はツールでしかなくて「どう人に向き合うか」
カリキュラムや実践を通じ、以下のことを学びました
資質だけではただの先入観になったり、同じ資質でも違う現れ方をしたり、違う資質でも現れる行動の現象は似ていたり…。と所詮資質はツールでしかなく、相手に真摯に向き合って、一緒に旅をするのが大切。究極、普通の人間関係で大切なことを愚直に凡事徹底すること。
ただ、資質やコミュニケーション手段への学びをやめるということではない。人間は読めなくて理解し切ることのできない生き物である、少しでも理解するためにあの手この手で学びを深めていく必要があること。
カリキュラムや実践を通じて、資質に限らず相手の強みに目を向けたコミュニケーションにシフトしている感覚があります。
さいごに:どんなストレングスコーチでありたいか
コーチは相手と構成要素をつなぐ架け橋のような存在。あくまで架け橋であり、アクションするのはご本人です。クライアントがあたらしい自分に出会いアクションにつなげられるために、私は私自身の以下のつよみを活用します。
ストレングスコーチの認定を検討されている方へ少しでも参考になれば嬉しいです😊
わたしもライフワークとして本業・個人問わずストレングスコーチングに関わっていくのが楽しみです!