空#37 / alma mater

　今日は中学・高校とお世話になった恩師に会いに母校へ。通いなれた通学路は装いを変え私を出迎えてくれた。好きだった木々が生い茂った川路も相変わらずで、でもちょっとだけあの頃よりも狭く感じたのは、その分私が成長したと言うことなのだろうか。

　複雑性PTSDの私は当時そんなことを知る由もなく、先生たちに歯向かっては迷惑をかけていた。それなのにも関わらず久しぶりの再会を果たすなり
「ずっとS先生とあなたのことを気にかけていたんですよ。S先生と話すと、今でも時々あなたの名前が出るんだ。」
　私の知らなかった話をしてくれた。私は思わず涙をひと粒、ふた粒と溢した。私が帰ってきていい場所。私の母校。私の恩師。私は大丈夫。もうあの頃の私じゃない。
「また話そう！」
と言って手を振った。

道の真ん中で鉢合わせて固まるカマキリ

　そんな今日の空の下。また明日の空の下🫧