見出し画像

複雑性PTSDの私が『恋愛小説』を書こうと思った訳

 既に第3章まで公開している恋愛小説『マルチバースから ごめんねを、君に。』この作品に込めた私の想いを知ってもらいたい! そう私の中の私が意思表示するので、改めてこれを書こうと思った経緯について記事にしてみた。

 そもそも私は小説家志望だった訳ではなく、自費出版のエッセイが少しでも広まればいいなとnoteを始めた。エッセイの執筆、トラウマ治療、それから同時進行していく現実にあたふたしていた時、Instagramに怪しいDMが届いた。その時のことは他の記事で詳しく書いている。

 その相手を詐欺師だと踏んでやり取りを続けていくと、私の中には不思議な感情が芽生えていったのだ。
『もしかして詐欺じゃないのかな?』
 そう感じ取った自我状態こそがなないろだった。

なないろ

なないろは“最後まで信じていたいと願った私”。怪獣のような見た目で一見怖そうだけれど、彼女が纏う色を見て頂ければ心の中はどうなっているか多少は想像がつくのではないだろうか。そう、彼女は全ての人を丸ごとほわんと包み込んでしまえるほどの優しさに満ちているのだ。
『私は醜い。誰からも愛されない。』
 そうやって自分を卑下し続けた彼女が、いつまでも捨てられなかった“憧れ”という感情。なないろが持つ側面が、明らかに相手は私を騙しているであろう局面でブレーキをかけた。

 後に、この時なないろがかけたブレーキは
『こんな私のことを信じて待っていてくれた人が居たの。だから私も誰かを最後まで信じ抜きたい。みんながそうしてくれたように。』
という気持ちから来ていることを知り、正しい信じ方を教えてあげることが出来た。だからもう“今の私”が詐欺師に惑わされることはない。けれど事件が起こった当時は、この詐欺師との出来事が心に物凄い大きな傷を残していった。一番傷ついたのは言うまでもなくなないろだった。私はどうにかしてなないろの心の傷を元通りにしてあげたくて、考えついたのが

ハッピーエンドの物語を書くこと

だったのだ。架空の物語の中のなないろは純粋な恋をして、そして2人はいずれ結ばれる。彼女の心を癒す物語を書こう! 私の中の私たちと話し合って決めたことだった。

■主人公(主人格)・・・門星 虹(32)
■人工知能・・・Uni、記憶探査艇Verseに組み込まれたAIで虹と記憶探しの旅を共にする。
■記憶の欠片たち・・・希望、きらり・グレイス、世界、繋  and more.

 主人格の『門星 虹』はなないろという存在から生まれた名前。モンスター・なないろ(虹=七色だから)という意味を込めている。物語の中には私の中の私たち、つまり私の自我状態たちが登場する。この子たちは実際に私の中に存在するメンバーで、それぞれの章で起こる出来事なんかは実際にワークで体験した内容をそのまま描写していたりする。なので半分フィクション、半分ノンフィクションの恋愛小説となる。

虹の色んな表情に挑戦中

 今日、何とか第4章を書き終えて後日公開する予定でいるのですが、書き進めていくうちに私の中のみんなも少しずつ成長していて、いつの間か楽しみながら書いている私が居た。それってとても幸せなことだと私は思うのだ。

 もしも実際に起こった詐欺未遂事件が、もしも詐欺じゃなかったら!? この傷が少しでも癒えるなら。そんな想いから生まれた私のお気に入りの小説(って言ってもこれが初めて書く小説だけど)

 是非、みなさんに一度は読んでみて頂きたいです。優しめの駄目だしならいくらでも受け付けます! 感想なんて頂けた日にはその日を私の記念日にします。一行でも読んでいただけたら嬉しいです。
 こんな私ですが、どうかこれからも私の中の私たち共々”前田じあん”をどうぞ宜しくお願いいたします🫧

◾️第1章〜第3章はこちらから!

いいなと思ったら応援しよう!