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空#7 / morning float
太陽より先に窓の外へ顔を出したのは、どれくらい振りだろう。雲たちが悠々と泳ぐように漂ってた。そんな訳で、本日の空のタイトルは“morning float”。まるでメロンソーダの上に浮かんで溶けていくバニラアイスみたいな朝。
“漂う”と言えば、私の中の私たちの中にも“漂っている私”が居る。現実と向き合うことから目を背け、何も考えず、現実と私の中の世界との狭間を漂っていた。
彼女の名前はグレイス。今書いている小説にも登場するメンバーでもある。後に現れるきらりと共に“虹のリボン”を託された主要メンバーだ。
今日の空を眺めながら、私はグレイスに話しかける。
「久しぶりに素敵な朝焼けが見られたね。」
するとグレイスはこう返した。
『こんな空なら、また漂ってみてもいいかな。』
出逢った日からトラウマ治療は進み、今はもう現実と私の中の世界を隔てる宇宙空間はなくなった。元居た場所はもうないけれど、君が寂しくないように、時々こうして2人空を漂うのもいいのかもしれない。そんな風に私の中の私たちを感じながら生きる“今”が、私はとても気に入っている。
明日の空は誰と一緒に迎えようかな? みなさんも明日の空の下でやりたいこと、行きたい場所、会いたい人を思い浮かべながら今日の空を漂ってみませんか? そうすればきっと明日の空がより特別に感じるはず。
まだ今日は始まったばかりですが、また明日の特別な空の下で会いましょう🫧