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『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』が好きな人にお勧めの香港映画~その③色々詰め合わせ

 前の記事から少し間が空いていてしまいました、お待たせしてすみません(誰も待ってねーよ)。
 というのも、もともと「記事は三本書く」と決めていて(単なるマイルール)、三本目として紹介しようと思っていた映画もいくつかあったのですが、色々と考えているうちに、「『トワイライト・ウォリアーズ』に似てる映画ってなくない……?」と思ってしまったからなんです。その理由を「『トワイライト・ウォリアーズ』が日本でヒットした理由を考えてみた」という記事にまとめたので、よかったら読んでみてください。
 でも三本記事を書くって決めたから、なんか書きたいなあ~と思って、とりあえずハズレない香港映画をピックアップすることにしました。せっかく香港映画に興味歩持ってくれて、他の香港映画も観てみよう~ってなった人が、たまたまハズレな映画観てしまい、がっかりするのを予防(?)する目的です。もちろん映画の子野茂は人それぞれですし、アマゾンのレビューはだいたい合っているので、そちらを読めば外れを引く確率は下がると思いますが……。このインターネット時代、ググればどんな作品かわかるので、いちいち細かい説明は省きます。

➀ジョニー・トー監督作品
 「香港の黒澤明」とも呼ばれているジョニー・トー監督ですが、多作なのに外れ作品がほとんどないという安心してお薦めできる監督です。
 個人的には映画に出てくる男同士の友情ってなんかクサくて鼻につくことが多いんですが、ジョニー・トー監督の描く男の友情と滅びの美学は、キワキワでクサいんだけど鼻につかない感じが好きです。もちろん、これは凄く個人差によるものなので、あくまで私の好みということです。
『ヒーロー・ネバーダイ』(1998年)
 監督:ジョニー・トー
 主演:レオン・ライ、ラウ・チンワン
 ざっくりいうと、敵対する黒社会組織の殺し屋であるレオン・ライとラウ・チンワンが、自分の組織のために戦い、大きな代償を払ったのに、政治的な取引から二つの組織は手を結んで、障碍者になったラウチンはお払い箱に、レオンも窓際族にされてしまい、二人が組織に復讐する……という物語です。ジョニー・トー監督の出世作でもあります。若いラウチンの深くかつ瑞々しい演技が光っております。
 他にも『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』『柔道龍虎房』『PTU』は特に名作だと思います。『PTU』は監督のカラーが凄く出ていて、説明セリフが少ない、光と影の画面作りが特に際立っているので、ある程度香港俳優の顔と名前が一致してから観ることをお勧めします。

②SPLシリーズ
 『トワイライト』ファンに向けて、古参の香港映画ファンがお薦めしまくっている
第1弾『SPL/狼よ静かに死ね』(2005年)
 監督:ウィルソン・イップ
 出演:ドニー・イェン、サモ・ハン、サイモン・ヤム、ウー・ジン
第2弾『ドラゴン×マッハ』(2015年)
 監督:ソイ・チェン
 出演:トニー・ジャー、ウー・ジン、マックス・チャン、ルイス・クー、サイモン・ヤム
第3弾『SPL/狼たちの処刑台』(2017年)
 監督:ウィルソン・イップ
 出演:ルイス・クー、トニー・ジャー、ラム・カートン
 この三本、どれもとても面白いのですが、続けて観ると頭の中でごっちゃになります。アクションも素晴らしいですが、何より作品のコンセプトとシナリオが強い。

③原点にして頂点
 さて、面白い香港映画は数あれど、すべてはここから始まった……ブルース・リーの映画を紹介して締めとしたいと思います。
『ドラゴンへの道』
 監督・脚本・主演:ブルース・リー

 いまさら私がお薦めするまでもない、香港アクション映画の古典です。
 いま観ると「最初の展開がのろいな~」と感じる人も多いでしょう。そこを我慢して、とにかく最後まで観てほしいのです。最後のブルース・リーとチャック・ノリスの対決。これを超えるアクションを私は知りません。
 肉体と肉体、技と技、精神と精神、まさに人間としての全存在をかけて戦う二人……
 もうこれ以上何も書くことはありません。

 私も香港映画のスペシャリストというわけでなく、日本でもヒットした『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』系のオシャレ恋愛映画はまったく観ていません。これは恋愛映画をバカにしているのではなく、単にレンタル店に行ってアクション映画と恋愛映画があったらアクション映画を借りてしまうため、観る機会がなかったというだけです。
 そういうわけで、私の知らない面白い香港映画はもっともっとある筈です。この記事が、ご自身の好みの映画に出会うきっかけになってくれたらこれ以上うれしいことはありません。

最後に:
『トワイライト・ウォリアーズ』ですが、2025年2月5日の時点で、上映館も増えてきており、今後の「伸び」がまだまだ期待できそうです。そしてすでに発表されている前日譚と後日譚の公開も楽しみでなりません。
 香港映画は日本ではまだまだマイナージャンルなので、油断するとすぐに上映が終わってしまいます。気になる作品があったら、ぜひ劇場すぐにに足を運んでください!!
 この記事を読んでくれたあなたが素敵な映画ライフを送れますように!!


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