rikouranのコピー

本当に、さよなら李香蘭、「李香蘭」の死。

「李香蘭」が亡くなったのは僕なりにショックだ。
山口淑子さんとお会いしたのは1度だけ、会ったというより、見たぐらいの感じだったけど…
 それは「さよなら李香蘭」というテレビドラマの完成披露の打ち上げ的なパーティーで、普段は汚い、制作スタッフもスーツ着用だったと思う。

そこに存在する、実物の{李香蘭}山口淑子さんの持つオーラは特別だった。

完成披露パーティーの2年以上前、「さよなら李香蘭」のドラマ化の準備は、まだ5人だけの助監督で始まった。

最初の仕事は原作となる自伝「李香蘭 私の半生」の、史実との照らし合わせ、裏付け捜査のような所からだった。

そこで、スタッフはいくつかの矛盾点を見つけたが、記憶違いなのか、触れてはいけない部分なのか、の判断は出来なかったが、僕らの仕事は原作のドラマ化であって、真実の暴露ではない。

ともかく、他のスタッフはともかく、僕はこの仕事以来、中国にハマってしまった、ハマったのはもちろん、現代の中国ではなく、まだ、なんとなくロマンの香りが漂う戦前の中国だが・・・

北京撮影所の試写室で見た「百蘭の歌」。日本人男性が中国人女性を殴る場面を緊張しながら見たのも懐かしい思い出だ。


2016年追記。

このドラマに関わらなければ、僕が今、中国に住んでいるという事は無かったと思う。








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