お風呂に入りたい②
お風呂が割れた事を前に書いた。
昔は日本の風呂も、木の湯船だったはずだから、割れたなんて事は日常的にあったのかもしれない。
古くは{まきはだ}と言うもので補修していたらしい。
木製浴槽販売店のサイトから引用させてもらう
槇皮 (まきはだ・昔使用していた木の繊維で、木がほぐれた状態になったもの。木舟等にも修理に使用していた)又は麻のひもをほぐしてすき間のある箇所を詰めま す。
しかし、ここは中国で、{まきはだ}と言われても... だろう。
割れたからと言って、捨てるのも惜しい、とりあえず直してみて、ダメなら捨てよう・・・
と言う事で、直す方法を考える、と言った所で、ヒビを埋めるしかない。
風呂桶に水をいっぱいに溜めると、水圧でさらに木に入ったヒビが広がる可能性もあると考え、とりあえず割れてると思われる箇所に、接着剤をつめて接着させ、これ以上ヒビが広がらないようにする。
水に強く、固まるとプラスチックになるような接着剤をネットで調べて購入。
これは風呂桶の内側に適用。
そして、風呂桶を逆さまにして、ヒビの裏側や、もれそうな箇所、すべてにシリコンをつめた。
シリコンは水槽などにも使われている素材だ、耐水で伸びるのでこれも裏側からヒビと思われる箇所に押し込むように塗りつめる。
コレを3日間ほど完全乾燥させ、まず水を入れて、漏れる箇所はないかのチェックをする。
若干、水が滲み出す所はあったけど、目に見えて漏れる箇所がない事は確認。
次に、普通より高い、温度70度ほどのお湯を入れ、接着剤がお湯で溶けないかの確認。
これも無事、溶け出したり漏れたりしない事がわかる。
接着剤の健康被害?、それはまあ気にしない事にしよう。
とりあえず漏れる事なく水が溜まる・・・うれしい!
たかだかお風呂に入りたいという、当たり前の事が中国では、特に当たり前ではなく、毎日シャワーを浴びない、というのも、毎日頭を洗わない、というのも普通。
本当に、日本で普通と思ってる事が、普通に普通ではない。
だから2ヶ月ぐらいお風呂に入ってないのも、{えっ}と思う人と{ふーん}と思う人、{風呂なんて入るんだ}と思う人がいて、まあ、自分さえよければドーでもいい・・・
とりあえず、お風呂に入れそうだ。