渋谷ライブカメラと宇宙家族ロビンソン
昔見た「宇宙家族ロビンソン」というアメリカのテレビドラマの一場面がぼんやり頭に浮かんで離れない。
宇宙を彷徨うロビンソン一家は地球に戻りたいのだが、さまざまなトラブルで戻れない。
その中の一話、検索してみたら「宇宙の玩具工場」という回らしいのだけれど窓のような所から地球の、アメリカのどこかの都市の、クリスマスの街の風景が見られるというシーンがあった。
どういう状況でそうなったのか、そのあたりの記憶は無くなっているけど、窓から見られる地球の、幸せそうな人々の様子を見る事は出来るけど、そこに行く事は出来ない…… ウィルという子供の、切ない気持ちを、なんとなく覚えている。
最近、youtubeでライブ中継される渋谷のスクランブル交差点の映像を、偶然見る機会があり、「宇宙家族ロビンソン」の、その場面を思い出した。
かつて、日本に住んでいた頃、渋谷には1時間たらずで行ける場所だったけど、今は気軽に行ける場所では無くなってしまった。
行けるだけでもロビンソン一家とは大違いだけれど、渋谷のライブカメラの映像を見ると、数時間かけて行った所で、その映像の景色は無くなっていて、そこにはもう自分の居場所は無く、クリスマスまじかで、チョッピリ浮かれている人の波の中に入れそうにない。
ライブカメラで見る渋谷は手が届きそうで届かない・・・
それがちょっと悲しい。