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中国で家を買う・・・10。

色々と決める必要があり、決める。決めた事が守られない。こんな事の繰り返しだ。中国の、中国人のイイ話を探しているが思い浮かばない、残念。

習慣の違いとか、技術の違い、色々ある。中国で家を買って住むまでには、どれほどの苦痛を味わえばいいのか見当もつかない。

タイル貼りも明日には終了するだろうと思った翌朝、またタイルが足りないとの電話、キッチンの床用が8枚、バスルームの壁用が5枚、早速タイル屋に電話するが、電話口で妻がなりやらモメている。

タイルはあるが運ぶクルマが無いと言う、タクシーで行くから20元出せ、と言ったらしい、妻はそっちの数え間違えなんだから、20元は出せないと言ったらしい・・・20元は約400円だ、妻の言い分はもっともだが、まあケンカするほどの額ではない・・・結局10元で話はまとまったようだ。

自転車を飛ばして、我々夫婦は現場に向かい、タイルを待つが、タイル屋から電話があり、タクシーは重たくて乗せてくれないので、なじみの運送屋を頼んで行かせるという、今度は40元出せという・・・本来なら戦うところだが、現場ではタイルが無く、職人の仕事が無くなりそうなので、とりあえず急いで届けさせる。

ほどなくタイルは届くが、バスルームの壁用と言ったのにキッチンの壁用のタイルが届く、さらにキッチンの床用タイル、検査してみると、8枚中5枚が割れている、どこで割れたかは知らないけど、積み方が乱暴なのだ、毛布などに包んでおけば、少しは振動に耐えられるだろうけど、簡易包装された工場から出てきたままの状態でトラックに平積みして持ってくる・・・まあ仕方ない、毎回、どこの現場でもこんな具合なのだろう。

タイルの貼り方の出来は非常に悪い、日曜大工レベルと思ったほうがイイ

「おじさんナカナカうまいじゃん」ぐらい。映画のセットでも、もう少しちゃんと作るだろう、バスルームの水は排水溝に向かってちゃんと流れるのだろうか・・・そんな心配もある。

だけど、それがどうした、ちゃんと暮らせればいいのさ・・・と笑うしかない。

作業のスピードは内装業者の説明より遅いのだけど、急がせたくない、ただでさえ雑な仕事が、ますます雑になる事が目に見えている。

映画の話になってしまうが、こういう状況の中でチャン・イーモウとか、チェン・カイコー監督は優れた映画を作っているのだ、その忍耐力は想像を絶する。

台湾でCMを撮った時が思い起こされる、最初に中国へ撮影に来た25年前にも、同じような経験をした・・・それでも僕は中国が好きだから住もうとしている訳で、この状況に慣れる必要がある。

そろそろ壁や天井塗りが始まる、電気工事は止まったままだ、原因は不明、なんとかなるだろう。だんだんとドラブルに対する心構えも出来てきた。日本的な考え方を止めて、中国的に考えるしかない。

中国的な考えというのは2つある。
A・まあ、何とかなるさと、悠々と構える。
B・何とかなると思わず、指図しまくる。

ちゃんとやっても、いい加減にやっても、給料が同じならいい加減にやったほうがラクだ・・・そう考えてる人たちが多すぎる。イイものを作りたいと思ったら指図しまくるしかない、中国でちゃんとした仕事をしているのはAのタイプだ。

早く7階の内装に入りたいが、思うようには進まない・・・

#cakesコンテスト #中国 #家

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