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中国で家を買う・・・9

いやー・・・作業は進んでいない。

ある朝、遅い時間、電気工事ぐらいやっているだろうと行ってみると、部屋の中に大量の砂とセメント、レンガが運び込まれていたものの無人で、まあ、そんな事もあるかと、夕方また行ってみると、誰一人来た気配さえない・・・

それでも、その翌日からタイル貼りの作業が始まったのだが、まあ、なんといったらイイのか・・・、僕はタイルの貼り方などまったく知らないけど、そんなやり方では、ちゃんと目地が合う訳無い事ぐらいは、ちょっと考えればわかる・・・、諦めるしかない。

また、バスルームに配管パイプがあり、その回りを埋めるのにダンボールを丸めて、その上にコンクリートを塗っている・・・さすがにこれは無いだろうと、職人には直接言わず、内装業者の社長に連絡すると「それでいい」という返事・・・「はい、そうですか」と言うしかない。

その翌朝、作業を見に出かけようとしていると内装業者の社長から「タイルが26枚足りない」との連絡・・・、タイル屋さんが来て、ちゃんと数えたはずなのに26枚は誤差とは言えない数だ・・・。

早急に届けるよう連絡し、すぐに届けてくれる事にはなったけど、6階まで運ぶ人がいない・・・しかたなく、妻とふたりで運ぶ、1箱8枚入りで、3箱と2枚・・・かなり重い・・・僕は1箱づつ2往復し、妻は箱を空けて3枚づつ4往復・・・かかった時間は同じ、なぜなら僕は1箱運んだあと10分の休憩が必要だったから・・・。

まあ、それでもイイ事だってある、中国も進化しているのだ、まず、スグに壊れた脚立は、交換してくれた。以前の中国なら考えられない事。

そして、足りなかったタイルのお金も、後払いで持って来てくれた、最初にお金を払わないと、病院でさえ見てくれないというウワサだったけど、そんな事はなく、タイルのお金は工事が終わった後でイイという事だ。

その他、コンセントやスイッチなど小物を大量購入したお店は、あまったら返品してくれるらしい、中国もちゃんとした商売が出来る国になっていた。

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それでもイライラの素は大量にあり、タメ息ついていても仕方ないので、自分が担当する7階だけに気持ちを集中するようにしている。

内装といっても、こちらは予算をかけない事を前提としているので、凝った事は出来ないし、またそんな技術もない。

それでも、最低限の事はやる必要があるので、まずは道具を揃える。

最初に必要なのは、ディスクグラインダーだ、コンクリの打ちっぱなしではあるが、もともと雑な作りなので、所々、鉄骨が出ていたり、木が出ていたりする、それらを削る作業が必要だ。

それが終わったら、穴だらけのコンクリなので、その穴を埋める必要がある、日本でなら、ちょったした袋入りのコンクリートなど簡単に手に入るけど、こちらでは、よく判らない・・・、なにしろホームセンターと言うものがないので、それぞれ、それっぽい店を回るしかない、妻も中国は20年ぶりなので、現状が把握できていない。

そんな事と平行しながら、貰ってきた窓やドアのガラスをはずし、蝶番をはずし、ワイヤーブラシでこすって洗って、クギ穴をパテで埋める、そんな地味な作業をコツコツと進めている。

なかなか家は完成しそうにない・・・・。


#cakesコンテスト #中国 #家




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