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現実検討能力

先週辺り、テレビで犯罪心理学者の出口先生が「突発的な犯行に及ぶ人には『現実検討能力の欠如』という問題があります」と話していた。
出口先生知ってますか?よく脱力タイムズで変なことしてるのでお馴染みですよね。脱力タイムズ以外で見たことなかった(ニュース系の番組を見ない)のでテンション上がりました。

話がそれちゃったんで元に戻すと、先生のおっしゃっていた『現実検討能力の欠如』について。うろ覚えなので間違ってるかもしれないけど、要は『深刻な問題に直面した時に、物事を現実的な視点で解決できなくなってしまう』というようなことだったと思う。

番組内で紹介されてたケースは、若くして成功し富と名声を手に入れた人が転落して犯罪者になったというエピソード。将来有望と言われたスポーツ選手だったが怪我により稼げなくなってしまうも、生活水準を変えられないまま知人から借金を重ね、自尊心の高さから妻にも借金の工面を切り出すことができなかった。とうとう闇金に手を出し、ギャンブルで一獲千金を狙うも当然上手く行かず、最後は勤務先の会社の社長宅で現金を盗んだ上に邸宅に居た家政婦を殺し、殺人犯になってしまった。

この人の場合は、若い頃に巨万の富を得たという成功体験に加えてギャンブル癖や浪費癖があり、過去の栄光を忘れられずに借金地獄に陥り、闇金業者の圧力もあって正常な判断能力が失われてしまった、というようなことだったみたい。(うろ覚えなので間違ってたらスミマセン)

この事件をテレビでボーッと見ていた訳なのだが、ここで言われてた『現実検討能力』について、自分も結構欠如してるんじゃないかなっていう感想を抱いた。

僕はこの犯人と違って過去の栄光も無ければ、借金も(今のところ)特にないぼんやりとしたニート。途中数週間働いたこともあったけど、『現実』から目を逸らす場面は多かったんじゃあないかと思ってる。

働ける自信がない。結局面接などの地道な努力を諦めて、派遣の単純作業を短期でやるけど、その場しのぎの付け焼き刃だから、長く続かない。自分に向き合う時間、無限にあるはずなのについゲームしたり、寝込むなどして現実の問題を見ないようにしてしまう。

親との関係も少しずつ、ぎこちなくなっている。孤独を深めるほど、思考は独善的になるし、正誤の判断もあやふやになってるような気さえする。

これが『現実検討能力の欠如』??
これは犯罪とか関係なく、無自覚にこの能力が欠如してしまってる人も多いんじゃないかなと。

自殺願望とか恋愛関係とかの泥沼を見ていると、尚更そう感じる。
ショートカットせず考えたいものだ、、、。

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