ライブコマースの女王ViyaがSupremeのコピー品を販売。その事件の原因と今後の処理
「521Viyaカーニバル」が真っ盛りの中、フェスティバルを企画した「ライブコマースの女王」は最近、コピー品販売スキャンダルに陥っている。
5月14日夜、Viyaがライブコマースで販売した198元の「Supremeと国産ブランドの古姿GUZIが連名した首掛け小型扇風機」が、翌日、ファッションブロガーのAbestyle氏によってコピー品であることが暴露された。Abestyle氏によると、
「GUZIはあまり知られていない国内ブランドで、正規版Supremeもどの国産ブランドともコラボしたことがなく、198（元）で売ることもない」という。
开菠萝財経の調べによると、古姿GUZIは佛山順徳依諾網絡科技有限公司の自社ブランドで、2014年に設立された。発表時点で、古姿公式微博のフォロワーはわずか92人。
事件発生後、Viyaはライブの間にこの件に応じ、彼女はこの製品のコラボに対する自分の理解が間違っていると述べ、返金して返品しない解決策を提示した。Viyaはコピー品の販売を認めておらず、謝罪の意も表明していない。しかし、当時、事件に関わったもう一方の古姿GUZIはすでに公式微博を通じて謝罪声明を発表しており、このコラボブランドの首掛け扇風機をプラットフォームから撤去した。
Viyaは間違っているのか？彼女がライブコマースで販売している「Supremeコラボ」商品は、果たしてコピー品なのだろうか。开菠萝財経は14日夜、Viyaのライブの再生内容を見てみると、同商品にはすでに見返すことができる説明部分が削除されていることを発見した。
以前はシンバが偽のツバメの巣を、罗永浩が偽のウールのセーターを、今回はViyaがコピー品を売っていた。表面的には、コピー品販売の波紋に陥ったことが、トップライバーの呪いになっているようだが、スキャンダルの背後に明らかになった業界問題はさらに検討する価値がある。
Viyaはどこで道を踏み外したのか？
コピー品を売っていると指摘され、ライバーとブランド側は運命共同体に見えるが、その後、Viyaチームやコラボブランドの古姿の対応は全く違っていた。
連名の扇風機を時系列で見ると
15日にファッションブロガーにコピー品と暴かれる
17日夜、古姿社はViyaより早くこれに応じ、公式微博を通じて謝罪声明を発表する。
「連名の首掛け扇風機はすでに棚から降ろされており、この製品を購入した消費者は全額返金を申請することができ、製品を返金する必要はない」と述べた。
また、古姿社は「提携を締結したSupreme中国区ブランド側との提携を直ちに終了し、法的責任を追及する権利を留保する」と述べた。
謝罪声明から見ると、古姿はいわゆる「Supreme中国区ブランド側」からライセンスを取得し、コラボ提携に合意した。後者は古姿と契約する前に「一連の米国のブランドライセンス文書及び多くのブランドとの連名モデル事例を提供した」。
扇風機の販売がネットユーザーに疑問視された後、古姿社は直ちにSupreme中国区ブランド側に連絡し、この商標のライセンス付与情報について再度確認するよう要求したが、相手側はより多くの証明を提供することに積極的に協力しなかった。
古姿社は、
ネットユーザーの注意を経て、当社は米国にSupremeブランドが複数あることを知った、とし、今回のライセンス提携のために「スタートアップ企業にとって異常に高価なブランドライセンスと連名提携に関連する費用を適時に支払った」
と説明した。
古姿が応じた後、Viyaもその夜、ライブの間に応じたが、重要な問題を軽く触れるだけですました。
彼女はライブの間、
「今、そのコラボは少し物議を醸していると感じている。私はこの業者に連絡し、天猫国際にも連絡した。当時は天猫国際の公式小二が私に推薦してくれたからだ。確かにアメリカのSupremeのコラボですが、私が理解しているSupremeとは同じではないかもしれませんし、法律的には問題ないかもしれませんが、私自身の立場から言えば、私が売りたいSupremeではありません。これは私に起こるべきではないと思います。だから、今は業者から買った人全員に全額返金して、返品しないようにしてほしいと思っています。」
ファッションブロガーのAbestyle氏の後続資料によると、今回の「コピー品コラボ」の背後にある運営者は「四川速普鋭ブランド管理有限責任公司」であり、正規版Supreme社のライセンスを取得していない。原因は2つあり、傘下のウェブサイトが正しくなく、創業者の情報が一致していない。
天眼査のアプリによると、同社は「SupremeChina公式微博」と「Supremeusa.com」という登録サイトを登録している。
开菠萝財経がこのサイトをクリックすると、同サイトには現在までに、大唐不夜城、KSM紙おむつ、Sparklingリキュール、KAX蘇打酒、TVT電子タバコ、NRNマスクなど、Supreme周辺の連名商品が多数表示されており、Viyaが今回販売したSupreme x GUZIもコラボ名で表示されている。
「Supremeusa.com」サイトトップページ
サイトの内外はSupreme公式サイトのようにパッケージ化されているが、正規版Supremeの公式サイトはSupremeusa.comではなくSupremenewyork.comとなっている。
また、登録サイトで「四川速普鋭ブランド管理有限責任公司」にライセンスを付与した米国企業は、米国Supremeブランド管理グループ「Supreme Brand Management Group」であり、創業者はWEN-JIANG SHIENであり、有名なSupreme創業者のJames Jebbiaではない。
実はSupremeを所有しているライセンス企業は威富集団（VF Corporation）だ。この会社はthe North Face（ノースフェイス）やVansなどのブランドの親会社で、すでに2020年11月には人気ブランドのSupremeを21億ドル超で買収している。
注目すべき疑わしい情報は次の2つで、まず、この四川速普鋭ブランド管理有限責任公司、今年4月に成華市場監督管理局によって経営異常に組み入れられており、その次は、四川速普鋭ブランド管理有限責任公司の最終受益者が解宜鑫であり、その100%保有する別の会社である広東中研究開発薬有限責任公司が少なくとも8つのSupreme関連商標を出願中であることである。
以上をまとめると、北京至普法律事務所の李聖弁護士は、現在の証拠状況を通じて判断した。
Viyaが販売している商品は、古姿と米国Supremeの連名商品ではない。
古姿GUZIとSupreme Italiaのコラボ商品でもないが、Viyaとそのスタッフは同日夜、ライブコマースの間にこの商品が爆発的な商品であることを何度も強調し、米国のコラボであり、香港の代理店ではないと主張し、消費者に米ニューヨークのSupremeブランドと混同させやすく、消費者に誤解を与え、コラボコピー品に該当すべきであると主張した。
これはエピソードに言及しなければならないが、圧倒的多数の人が理解しているSupremeはJame Jebbieが1994年に米ニューヨークで創業した有名なファッションブランドSupremeであり、これもViyaが今回販売した商品のセールスポイントである。
しかし、「Supremeの偽造事件」は少なくなく、一部の原因は、International Brand Firm(IBF)が2011年頃にイタリアで米国Supremeよりも先にSupreme Italia等の関連商標を登録したことがあり、合法的な商標とブランド身分の庇護があるため、一時は世界各地ではばかることなく「合法的」に連名し、国際的な大手Samsungでさえ同じ轍を踏んだことがあるからである。
654万元を売って、Viyaは責任を負うべきか？
Supremeブランドの真偽に関する論争はずっと続いており、Supremeアメリカは長年世界的に権利を保護してきたが、そのために、全体がトップストリームのライバーViyaに起こったことは、彼女自身の言葉では、「私に起こってはならない」と、少しデタラメに見える。
英諾天使基金のパートナーである王晟氏によると、トップライバーが主観的に問題を起こす可能性は比較的低く、Viyaの選品チームが専門的でなく、ブランドを理解していない可能性が高いという。
Supremeは非常に有名であるが、中国市場への進出の足取りは非常に遅く、これは「李鬼」Supremeに付け入るチャンスを与え、もしある会社がその国内の商標を所有すれば、非常に人を脅かすことになる。
彼は开菠萝財経について、「Supremeの融資BP」を受け取ったことがあり、「当時からショックを受けた」と回想している。
LOGOは本物のSupremeとほぼ同じで、真偽の見分けがつかず、しかもこの会社は国内で商標や特許などの知的財産権を登録しているからだ。
言い換えれば、Viya選品チームの非専門性が露呈したことになる。
「Viyaは影響力のあるトップライバーとして、膨大な選品チームを構築しているが、本物と偽物のSupremeが分からないだけでなく、自分の選品の各方面に対するコントロール能力と専門度がまだ十分ではなく、Supremeの米国公式と直接連絡を取る能力も明らかにない」。
と王晟は分析している。
偽物ががどんなに本物に似ていようと，やはり偽物である。
では、Viyaは「偽物」Supremeを「本物」のSupremeを買いたい消費者に売って、この商品の販売量を大幅に増やしたが、Viyaは責任を負うべきなのだろうか。
第三者プラットフォーム「小瓢箪」のビッグデータによると、14日夜のライブコマースの間に53種類の商品が販売され、売上高は1億元。
このうち、この古姿首掛け扇風機「Supremeコラボ」の販売量は2万1900個、売上高は654万300元だった。
李聖弁護士は法理の角度に立って分析し、Viyaが販売商品の代弁者に属し、広告が虚偽であることを明らかに知り、又は知るべきでありながら、なお推薦、証明を行う場合には、「広告法」第56条の規定に基づき、広告主と連帯する民事責任を負わなければならない。
Viyaが有名なライバーとして、商品について虚偽又は誤解を招く商業宣伝をした場合、行政処罰を受けなければならず、Viyaのライバーとしての行為は広告行為に該当し、虚偽広告罪に該当する可能性がある。
「Viyaの背後にあるいわゆるトップセレクションチームは、Supremeを理解していない。これはその暴露された問題の1つに過ぎない。」ある潮牌の関係責任者は开菠萝財経について、「Viyaとチームの事後の対応も専門的ではなかった」
と述べた。
あるプラットフォームのEC責任者である辺旭氏は、
「ライブコマース中のViyaの反応は、自分がPRした製品に問題が発生した後のスターの反応のようだ」
と形容し、最も核心的なせりふは「私には関係ない」ということだ。
「Viyaが回答の中で表明した意味は比較的明確で、第一責任者はコラボ側であり、自分がこの商品を放送したのは『天猫国際公式小二が推薦したものだ』。天猫プラットフォームは第二責任者であり、自分は販売側として連帯責任にすぎない」。
上海財経大学電子商取引専攻の崔麗麗教授は、
「つまり、Viyaにとって、ブランド側と天猫国際は第一、第二の防御線であり、自身は第三の防御線であるべきだ」
と分析した。
この反応は崔麗麗から見れば少し誠意が足りない。
「たとえこの件には多くの人に責任があるとしても、いくつかの責任はコラボ側にあり、いくつかの責任は天猫国際にあるが、販売したライバーの責任は逃れられないに違いない」。
彼女は开菠萝財経に、Viyaは少なくともまず誠意を持って謝罪して、それから事の経緯を説明して、そして被害を受けた消費者の権益保護を勝ち取ることを助けるべきだと言った。
王晟は情理の観点からも、この観点を認めている。
「結局、消費者は彼女を信頼してコピー品を買ったのです。彼女と消費者との関係は、単なる商品推薦関係ではなく、実は取引関係です」。
ライブの転覆と事後対応について、Viyaは羅永浩と比較されることを避けられない。これについて崔麗麗は、
「Viyaの今回の処理が羅永浩に劣っているのは、過去の栄誉と各界の自分に対する認識に縛られているためかもしれない。客観的に言えば、誰もが「溝の中で船が転覆した」ことに直面しても、堂々と過ちを正面から認めることは難しい」
と述べた。
「ライバーにとって、製品の品質、ブランドの正確性、コピー品があるかどうか、これらはゼロ容認、触ってはならないレッドラインに属している。特にViyaの現在の立ち位置では。」
边旭は、これは消費者がトップライバーに求めていることだと話した。
Viyaの答えの中の「これは私に起こるべきではありません」という言葉は、心の中の本当の表現かもしれない。
罗永浩が大小の危機に積極的に対応して無事に乗り切ったのは、ViyaやAustinに比べて業界初心者なのに、過ちを犯すと職場初心者の気持ちで謝罪し、高らかに修正したからだと崔麗麗は見ている。
李聖氏はまた、
「Viyaのようなトップライバーは、公人としてコピー品事件に対して積極的な態度を取るべきだ。そうしないと、自分に不利な影響を与えるだけでなく、同業者にも悪い手本を示すことになる」
と述べた。
TOPライバーは必ず転覆？
前にはシンバが偽のツバメの巣を、羅永浩が偽のウールのセーターを、後にはViyaが偽のSupremeコラボを販売した。トップライバーが転覆するのは避けられないのではないかという疑惑が提起されている。
ライブコマースに関心を持つ複数の関係者が开菠萝財経に対して答えたのは肯定的だ。転覆はトップライバーが確率的な事件を避けることはできない。頻繁に発生するコピー品販売スキャンダルの背後には、ライブコマース業界の多くの抜け穴が露呈している。
一方、トップライバーは毎日40-50の異なるブランドの商品を販売しており、大型デパートモールに相当するが、業界の発展が速すぎて、トップライバーと提携するブランドが混ざっているため、トップライバーの選品チームであってもこのような広いジャンルをカバーすることは難しく、一部の分野で転覆することは必至だ。
専門が足りないだけでなく、「川をよく歩いていても濡れない靴はない」からだ。
「これらのライブコマース商品選択チームは専門のアパレル貿易企業ではなく、サプライチェーンの選択やブランドの認証についても、紙の文書を介しているだけで、多くの場合、真偽を判別する能力がない。」
边旭は言った。
また、「一部のトップライバーのトラフィックが弱くなると、キャスティング費用が以前のように高くなくなり、お金を渡した中小ブランドは、売れ行きが悪いと判断しても売ってみると、転覆してしまう」と観察している。
一方、王晟氏によると、コピー品はオフラインビジネス業態もオンラインビジネス業態も完全に回避することは難しく、ライバーが自分の力で解决できる問題ではないという。
昨年末、「羅永浩ライブコマースの間にコピー品潮靴を販売していた」ことについて、その背後にある会社「交朋友」は公式微博を通じて、「提携リンクが長いため、この中のある提携先に違法な欺瞞や悪意による事実隠蔽行為があったかどうかを100%確定することはできない。技術的にコピー品の問題を100%出さないようにできる企業はない」と話しています。
「国内には、理路整然とした代理店や工場がたくさんあります。大きな環境はそういうものです」と边旭が明らかにした。
Viyaがコピー品Supremeを販売した事件について、彼は、
「Viyaの言うように、この商品が天猫国際公式小二が推薦したものであれば、この商品の選択メカニズムや提携モデルはViyaチームの一般的な選択とは異なる可能性が高い」
と述べた。天猫が主導権を握っている可能性があり、天猫国際のバックグラウンドもあるため、Viyaの選品は以前ほど厳しくない。このため、似たような問題が発生する可能性がある。
彼の分析によると、この件は深刻な業界問題を露呈している。Viya選品チームのように強力で、中国のトップ電子商取引プラットフォームのように専門的であっても、Supremeの関連ライセンスリンクを正確に判断することはできない。
そのためか、5月14日、Viyaはライブでこの商品を販売したが、すぐには注目されなかった。「多くの人が息の合ったキャッチボールをしているかもしれないが、事件の発酵を望んでいない」。边旭は分析した。
しかし、边旭を含む複数の業者は、コピー品を売ったことはViya氏には「影響ゼロ」だと考えている。
「現在のViyaは他のライバーと比べて、空母一隻対漁船一隻に相当する。漁船が空母に正面から向いていても、Viyaは何の被害もない」。
ビョンウクはViyaの地位を、経済的にも資源的にも彼女と比較できる第2のチームはないと評価した。
「2年前、彼女はAusitonとほぼ同じだったが、Viyaはこの2年間連続して圏外に出て、Austionと同じ級ではなくなった」。
「たまに車が転覆するのは大衆には理解できるが、態度は誠実でなければならない」。
崔麗麗氏は、
「ヘッドライバーのチームが持っているジャンルについて一定の蓄積と研究をしていなければ、頻繁に事件が発生し、信用に影響を与えることになるだろう」
と分析した。
「ライバーがあるジャンルを持っていくには、この分野の専門家を増やし、チームが商品を選んで判別する能力を高めるのを助ける必要がある。」
自己紹介
吉川真人と申します。10年前に北京に留学した際に中国でいつか事業をしてやる！と心に決め、現在は中国のシリコンバレーと呼ばれる深センで中古ブランド品流通のデジタル化事業を中国人のパートナーたちと経営しています。
深センは良くも悪くも仕事以外にやることが特にない大都市なので、時間を見つけては中国のテックニュースや最新の現地の事件を調べてはTwitterやnoteで配信しています。日本にあまり出回らない内容を配信しているので、ぜひnoteのマガジンの登録やTwitterのフォローをお願いします。
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