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DAY④メキシコ辛口ひとり旅〜日帰りプエブラぶらぶら〜

オラ!
趣味が海外旅行の社会人です。

2024/12/28(土)〜2025/1/3(金)の6日間、念願のメキシコ旅が実現した。

本日は4日目。
2024年12月31日の大晦日だ。
本日はメキシコシティからタラベラ焼きの街プエブラへショートトリップ。

プエブラはメキシコ第4の都市。
プエブラの街並みはヨーロッパ風の街並みが続く美しい街並み。
それは昔スペイン人が侵攻してきた時に、メキシコシティのように先住民の都市を破壊した上に都市を再構築するのではなく、スペイン本国から農民などを移民させて、故郷を思わせるスペイン風の街並みを作り出したのがきっかけ。
そしてこの地に、陶器づくりに適した良質な土があると発見したスペイン人は、美しい陶器やタイルを作り出したことで、タラベラ焼きの街とも言われている。

▼行程は以下の通り(本記事は太字)
※メキシコシティ=CDMX(Ciudad de México)
1日目:メキシコシティ(CDMX泊)
2日目:タスコ(タスコ泊)
3日目:メキシコシティ(CDMX泊)
4日目:プエブラ(CDMX泊)
5日目:テオティワカン・メキシコシティ

▼前回の記事はこちら


メキシコシティから東バスターミナルへ

7時半頃ホテルを出発し、メトロで東バスターミナルへ向かう。
メキシコのメトロの乗り換えが分わかりづらい。
標識がほとんどスペイン語で、アイコンなどが少ないため色んな人に聞いてようやく到着。

最寄駅のSan Lázaro/ステンドグラスが綺麗な駅。
バスターミナルへは道がつながっているが、標識がスペイン語だったり、アイコンが分かりづらかったりで色んな人に聞いて右往左往した。
メトロ側から入場した際のバスターミナルの入口

メキシコはバス文化。鉄道網は発達しておらず、各都市へは大型バスでの移動が便利。
プエブラ行きは東バスターミナルから出発する。
東バスターミナルは通称TAPOと呼ばれているらしい。

プエブラ行きのバスが出ているADO(アーデーオー)のバス会社のチケットカウンターに行き、9時20発プエブラ行きのバスチケットを無事購入できた。

スペイン語で「あなたの名前は?」と聞かれたが、係員が使っているPCのキーボードを差し出されて、自分で打ち込んだ(笑)
外国人の名前なんて聞き取れるわけないし、そもそもスペルも分からないし、本人に直接入力してもらったほうが早いよね。
合理的で効率的。
メキシコのこういうところ好きだ。

ちなみに、スペイン語で名前をナンブレと発音するらしい。
英語のナンバーに似ている発音。
だから初めはパスポート番号を聞かれたのかと思ったが、がっつりスペイン語で質問されていた。

ちなみに東バスターミナルのトイレは無料で使えた。無料のトイレは貴重!
用はなくても無駄に利用した。

TAPOは円形上のターミナルで開放感がある。
時刻表/CDMXからカンクンへもバスで行くのね!
1500kmもありますけど。
東京から鹿児島以上の距離…。
プエブラまでお世話になります!
車内ではディズニーっぽい映画が流れていたが、結構な音量でうるさかった。

まずはプエブラの中心街へ

プエブラには11時45分に到着。
予定より30分ほど遅れ。
プエブラのバスターミナルでもトイレが無料で使えた。助かる!!!

中心地のセントロまでは、当初バスで行こうとしたが、乗り場がよく分からなかったので、タクシーで行くことに。
タクシーはバスターミナルのタクシーチケットカウンターで購入。107ペソ(約850円)
20分ほどでセントロに到着。
歴史地区周辺は綺麗な色をしたヨーロッパ建築の街並みが並んでいる。素敵。

セントロ/奥の建物がプエブラ大聖堂

まずはプエブラ大聖堂へご挨拶。

入った瞬間天井が高い!開放感と迫力がすごい!
個人的にCDMXのメトロポリタン大聖堂より立派な気がする。

これまで見てきたメキシカンバロックの象徴である金ピカの装飾はなかったが、天井も青色で美しい。
メキシコの教会で一番気に入った!

セントロで一際目立つワニ?トカゲ?
いや、新種の生物の銅像。子供たちが顔を出している。

プエブラ名物!チョコレートソースのチキン?

続いて腹ごしらえにプエブラ名物のモーレポブラーノを食べに行く。
モーレポブラーノは、鶏肉にチョコレートソースとスパイスをじっくり煮込んだ逸品。
チョコレートソースを使ったおかずなんて全く味が想像つかない!

まずはコロナビールで乾杯!
こちらがモーレポブラーノ

甘いの?チョコレートなの?カカオなの?と色々ワクワクが止まらない。
まずは匂いを嗅いでみる。
何やら少し唐辛子のような香りがする。
匂いは何だろう。
調べてみると、ポブラーノとはプエブラ州が原産のマイルドな唐辛子のことだという。
ということはやはり唐辛子の匂いだ!

まずは一口。
甘くない。
チョコレートの風味も感じない。
少しずつ食べ進めていくと、口の中がヒリヒリしてくる。
ただ決して辛くはない。
味噌とも違うが、あっさりとしたコクがある。

モーレポブラーノは調理が難しく好き嫌いが分かれる料理とも言われているようで、味には期待していなかったが、まあ食べられる。悪くはない。
トルティーヤも一緒に出てきたが、今回はお休み。197ペソ(約1,600円)

英語を話せる店員さんがいて、久しぶりに英語を話すメキシコ人に遭遇し、若干戸惑った(笑)

メキシコ文化かおる店内
El Viejo Rosario

プエブラぶらぶら

プエブラといえばタラベラ焼き。
先述したように、プエブラに良質な土が発見されたことから、スペイン本土から陶器職人がプエブラに送りこまれ、メキシコ文化と融合して新たな文化を生み出した。
似たような焼き物は色々な国で見てきたが、せっかく来たからには様々物色。

アルテサニアス・エル・パリアン市場
お土産の物色が楽しい

そこからプエブラの街をぶらぶら散策。

旧市街一帯は、かわいい外観の建物が多い。
タラベラ焼きがタイルにあしらわれている。
プエブラの街並みは、切り絵(パペルピカド)と合わさるとより一層映える。
教会にしては珍しい?グリーンの教会

休憩のためにカフェテリアへ。
甘いものを食べたかったのでティラミスと、スペイン風だと書いてあったカプチーノっぽいものを写真を見て注文。

しかし何と出てきたのは両方ともスイーツ!
しかもなかなかの量!
返品出来ないかダメ元で聞いたがダメとのこと。

写真を見て選んだのにどちらもスイーツとは。
右がティラミス。

いったんティラミスを完食。
もう一つもまだ食べられると思い食べてみた。
硬めの甘いプリン。3層になっていて、真ん中は柑橘系のゼリー、というか寒天。
はじめはさっぱりして美味しいと思ったが、うーん…。
食べ進めていくとプリンも甘ったるいし、柑橘ゼリーはもはや味がしなくなってきた。
苦しい…。
だめだ。
喜捨すればよかった。ごめんなさい。

プエブラ名物のメキシコ風ハンバーガー?
芋をパンに挟んで食べるのか?
屋台でよく見かけたパンケーキ?
死者の日×タラベラ焼きのマリアージュ
陶器なのに、曲線とか座り方がとてもリアル!
いちいちかわいい

圧巻だけでは片付けられない!ロサリオ礼拝堂

プエブラで楽しみにしていたのが、サントドミンゴ教会。
普通の教会と思うなかれ。

サントドミンゴ教会
メキシカンバロック美しい

教会も美しいのだが、隣接のロサリオ礼拝堂が想像以上にすごかった。
笑っちゃうほど絢爛豪華。
それがこちら!

ウズベキスタンのティラカリ・メドラセやティムールモスクを凌駕するほどの金ピカ具合と、これでもかというほどのコテコテなバロック装飾。
当時のカトリックの権威がたっぷり詰まったメキシカンバロック至極の礼拝堂。

ひたすらワ〜ォが止まらない。
豪華すぎて笑った。
本当に笑った。

プエブラに行かれた際は是非サントドミンゴ教会、そしてロサリオ礼拝堂に立ち寄ってほしい。
想像以上に黄金!!!派手!!!圧巻!!!

教会にもタラベラ焼きのタイルが使われている。

プエブラで富士山を見る?

プエブラ観光を満喫し、Uberでプエブラバスターミナルへ。
乗車早々、運転手さんが
「ハポネーゼ?(日本人?)」
と聞いてきた。
すっかり馴染んで「スィ(YES)」と答えると、
「こんにちは」と挨拶もしてくれた。

駅に向かっている途中、日産車でナンバープレートに日本国旗と旭日旗をデザインしている車があった。
日本贔屓の親日の方?
また、車体に富士山が描かれた路線バスも見つけた。

日本人からすると富士山にしか見えない。

17時半にバスターミナルに到着。
市街地からバスターミナルで700円ほど。
行きはタクシーで850円だったため、タクシーも良心的な価格だと分かった。

降車の際、運転手さんがスペイン語で「良い旅を」と言ってくれた。
はじめは何と言っているか分からず、どういう意味か聞いたら「ボンボヤージュ!」と答えてくれた。
そして日本語で「ありがとう」とも言ってくれた。
日本語を知ってくれているのが嬉しかった。

運転手さんに別れを告げ、18時発のメキシコシティ東バスターミナル(TAPO)行きのチケットを購入。
行きと同じくバス会社はADO(アーデーオー)。
そして行きと同じく、名前はキーボードを渡されて自分で入力するスタイル(笑)

プエブラバスターミナルは、バス乗り場の場所が分かりづらい。
チケットに記載された乗り場の番号を探しても見当たらない。
どうやらバス会社ごとに乗り場が分かれているようだ。
それに気づくまでは、本来の乗り場と反対方向に行ったり、アライバルエリアまで戻ったりしたが、本来の乗り場は全く正反対のところにあった。

時間が迫る中、急がなきゃいけないのに、チョコレートの匂いに誘われてチュロスを購入。
メキシコのタコスとチュロスは裏切らない。

17時50分、出発10分前にようやくADO(アーデーオー)の出発ロビーに着いたのだが、電光掲示板にはTAPO行きの表示がない。
係員に聞いてみても乗る場所はここで間違いなさそう。
係員のお姉さん曰く「次のバスだから待て」と。

18時近くになり、TOPO行きと書かれたバスを見つけたため列に並ぼうとしたら、さっき質問したお姉さんが来てくれて、Google翻訳を使って
「今あなたの乗るバスが遅れています。待合室でお待ちください」と教えてくれた。
安心した。

そして18時過ぎに乗車予定のバスが来て、お姉さんが「これだよー」と親切に教えてくれた。
気にかけてくれていたようだ。感謝。

18時15分出発。
帰りのバスもテレビの音量が大きい。
メキシコの歌謡曲がずっと流れている。
通路挟んで隣の席の人、寝ながら邦楽聞いてる。
YOASOBIみたいな声の女性ボーカルだが、どれも聞いたことのない曲だった。
もう流行りにすっかりついていけない大人になってしまった。

しばらく走ると車窓から大きな山が見えた。
富士山みたい。

もしかしてバスに描かれていた絵は富士山ではなく、この山?(笑)

CDMXに到着したのは20時22分。
メトロでホテルに向かう。

東バスターミナル最寄駅のSan Lazaro
メキシコ文化の絵が素敵

メキシコではよくドラゴンボールの服を着た人や面白い日本語のシャツを着ている人を何人か見かける。
例えば、「ヒューマンレース」と縦書きで書かれたシャツとか。
日本語オシャレですか?

21時頃、ホテルまで歩いていると大晦日だから心なしか店じまいが早い。
スーパーも閉まっていた。
しかしオクソなどのコンビニは通常営業。

2024年最後の締めは、昨夜コンソメスープで感動したホテル近くのタコス屋台で。
目的はもちろんコンソメスープを飲みに!
今日は昨日とは違う人で、コンソメスープは頼まないと出てこなかったため注文。
「コンソメ ウーノ ポルファボール!」
=コンソメひとつ下さい

やっぱり美味しい。最高。
でも心なしか昨日の方が美味しかった。
明日も行くが味が安定していない(笑)

今日は大晦日。
きっとソカロ広場ではカウントダウンのために多くの人が集まっていることだろう。
本来ならソカロ広場まで赴き、メキシコの年越しを味わうのが醍醐味だと思うが、昨夜もすごい人だったし、移動も大変なので大人しく寝ることにした。
年越しの瞬間は特に何もなく、ホテルで騒いでいる人すらいなかった。
大砲のような花火が聞こえたが、メキシコの夜は花火で遊ぶ人が多いようで、毎晩聞こえていた音だったため特別感がない。
年明け感がない年明けは今回がはじめて。

明日はメキシコ最終日!
元旦は初詣のかわりにテオティワカンパワーを浴びに行ってくる。

本日もご覧いただきありがとうございました!
グラシアス!

5日目に続く…

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