SUPER GT開幕戦、#36「au TOM'S GR Supra」がポール・トゥ・ウィン

2024年4月15日 13:25

2024 AUTOBACS SUPER GT Round1　OKAYAMA GT 300km RACE

4月14日、岡山国際サーキットは晴天に恵まれたSUPER GT開幕戦の舞台となりました。頭上には快晴の空が広がり、高速レースに最適な気温にファンもドライバーも期待に胸を膨らませていました。

午後1時30分、シグナルライトがブルーに変わり、エンジン音が鳴り響くと、ポールポジションからスタートした#36「au TOM'S GR Supra」（坪井翔／山下健太）が、序盤から圧倒的な強さを発揮。これに続く#39「39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra」（関口雄飛／中山雄一）は2番手から、#100「STANLEY CIVIC TYPE R-GT」（山本尚貴／牧野任祐）は3番手からスタートしました。

開幕戦の興奮冷めやらぬまま、各車第1コーナーへ突入。その直後、#23「MOTUL AUTECH Z」（千代勝正／ロニー・クインタレッリ）はオーバーシュートし、順位を下げてしまいます。その後もドラマは続き、#12「MARELLI IMPUL Z」（平峰一貴／ベルトラン・バゲット）と#17「Astemo CIVIC TYPE R-GT」（塚越広大／太田格之進)が接触し、#17 CIVIC TYPE R-GTはスピンを喫してコース上に止まり、セーフティカーが導入されました。

コースクリアののち7周目にレースが再開されると、上位陣は順位を維持。しかし、18周目に#38「KeePer CERUMO GR Supra」（石浦宏明／大湯都史樹）がGT300クラスのトラフィックを上手く利用して#100 CIVIC TYPE R-GTをオーバーテイク。レースも中盤に差し掛かり、29周目からのGT500勢のピット作業中に重要な局面が到来。ピットレーンが慌ただしくなる中、#38 GR Supraはタイヤ交換時のミスで貴重なタイムをロスし、#100 CIVIC TYPE R-GTに3位を奪還されるという急展開。表彰台圏内が確定し、終盤はスリリングな展開となりました。

揺るぎない決意と完璧な走りを見せた#36 GR Supraは、終始トップをキープし、圧倒的な強さでチェッカーフラッグを受け、ポール・トゥ・ウィンを達成。これでSUPER GTシリーズにおける地位は揺るぎないものと示しました。2位には#39 GR Supraが続き、ZFがサポートする#100 CIVIC TYPE R-GTが3位を獲得し、ニューマシンのデビュー戦で見事なポディウムフィニッシュを果たしました。

GT300クラスは2番グリッドからスタートした#2 「muta Racing GR86 GT」（堤優威／平良響／加藤寛規）が優勝。2位には#65「LEON PYRAMID AMG」（蒲生尚弥／篠原拓朗）、3位には#7「Studie BMW M4」（荒聖治／ニクラス・クルッテン／ブルーノ・スペングラー）が入りました。