#3 Niterra MOTUL Zが富士3時間レースで優勝
ゴールデンウィークの晴天に恵まれた富士スピードウェイ。観客は、気温25℃の快適なコンディションの中、2024年のSUPER GT第2戦が開催され、期待に満ちた空気と、爽快なレースを予感した。
シグナルが青になると、#3「Niterra MOTUL Z」(高星明誠/三宅淳詞)は、1 周目に軽々と #17「Astemo CIVIC TYPE R-GT」(塚越広大/太田 格之進」 を抜き去り、トップを快走し始める。それ以後、激しいバトルと戦略的な作戦に満ちたレースを展開した。
17周目、GT300のマシンがトラブルに見舞われ、コース上に停止したためフルコースイエロー(FCY)でレースはスローダウンしたものの、この一時中断が予断を許さない展開に。次の18周目にレースが再開されると、#38「KeePer CERUMO GR Supra」(石浦宏明/大湯都史樹)がチャンスをつかんで動き出した。#36「au TOM'S GR Supra」(坪井翔/山下健太)と#100「STANLEY CIVIC TYPE R-GT」(山本尚貴/牧野任祐)を巧みに抜き去り、一気に6番手に浮上。そこから#23「MOTUL AUTECH Z」(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)は、23周目に#17 CIVIC TYPE R-GTをオーバーテイクし2位となった。
レースが進むにつれ、GT500クラスは32周目から各車が順次ピットストップを開始し、ピット・ウインドウの間に各チームが最大限のアドバンテージを狙う展開に。GT500クラス全車がピットストップを終えた41周目には、#17 CIVIC TYPE R-GTがピットストップ後の#23 Zのアウトラップに乗じて2位を奪還した。
覇権争いは周回を重ねるごとに激化。71周目、#8「ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT」(野尻智紀/松下信治)が大胆なオーバーテイクで#23 Zを抜き去り、3位に浮上した。しかし、#23 Zも負けじと79周目に反撃を試み、ポジションを奪還。一方、#38 GR Supraは執念の追い上げを続け、98周目に#12「MARELLI IMPUL Z 」(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)を抜いて6位に浮上している。
このように各ドライバーは限界までマシンをプッシュし、激しいポジション争いを展開。しかし、#8 CIVIC TYPE R-GTは運命に翻弄され、111周目にテクニカルトラブルに見舞われ、ピットガレージ入りを余儀なくされ、表彰台の望みは絶たれることに。これにより、#17 CIVIC TYPE R-GTは3位に浮上した。
最終的に勝利を手にしたのは、2番グリッドから素晴らしいパフォーマンスを発揮して優勝を飾った#3 Zだった。その後方では#23 Zが2位、#17 CIVIC TYPE R-GTが3位でフィニッシュしている。
GT300クラスは#88「JLOC Lamborghini GT3」(小暮卓史/元嶋佑弥)がポールポジションから優勝。2位には#56「リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R」(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が続き、3位には#52「Green Brave GR Supra GT」(吉田広樹/野中誠太)が入賞した。