#39 GR Supraが劇的なオートポリスで優勝
2024年SUPER GT選手権第7戦がオートポリスで開催され、アクシデントやセーフティカーのタイミングが行方を左右する重要なポイントとなりました。元々土曜日に予定されていた予選は悪天候により中止となり、レース当日の朝に再スケジュールされましたが、軽い雨と霧がさらなる難題をもたらしました。午後1時のレーススタート時には、コースはほぼ乾いていましたが、冷たい風がサーキットを吹き抜けていました。
レースが始まると、#24 REALIZE CORPORATION ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)がトップに躍り出ました。序盤のバトルでは、#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)が#23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)をオーバーテイクして2位に上がりました。しかし、#23 Zは直後の2周目にそのポジションを取り戻し、6周目には#17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)が3位に浮上しました。
#23 Zはそのまま突き進み、12周目に#24 Zをオーバーテイクしてリードを奪いました。レースは23周目まで順調に進んでいましたが、#19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)がコースオフし、最初のセーフティカー(SC)が導入されました。ピットレーンは閉鎖され、28周目にSCがコースを離れると、GT500チームは最初のピットストップに急いで入りました。
この間、17号車にアクシデントが発生し、レース2回目のSCが導入されました。レースが再開されると、#23 Zが先頭を維持しましたが、#3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)が2位に進出し、#12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が3位に浮上しました。
60周目から2回目のピットストップが始まりましたが、今度は#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が絡むアクシデントが発生し、再びSCランとなります。この中断は、#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)にとって絶好のタイミングで、ちょうどピットストップを終えたところで、リードを奪うことができました。#23 Zは2位に後退し、#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)は7位スタートから3位に浮上しました。
レース終盤、86周目に#3 Zが#100をオーバーテイクして3位に上がりました。数秒後、GT300車両がクラッシュし、残りのレースはSCの後ろで進行し、フィニッシュオーダーが確定しました。#39 GR Supraは4年ぶりの勝利を収め、#23 Zが2位、#3 Zが3位に続きました。
GT300クラスでは、#88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が勝利を収め、#2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が2位、#96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が3位に入賞しました。
なお、ZFアワードは、前戦でのクラッシュから車両を修理し、今回のレースでは7位に導き貴重なポイントを得るなど奮闘した#11 GAINER TANAX Zのクルーが贈られました。