今日の一問 2024/11/23

本日11月23日、1年で最後の祝日である勤労感謝の日の起源は、古くから続く収穫祭である、新嘗祭という宮中行事に由来します。そんな、毎年行われる新嘗祭の代わりに斎行されることがある「大嘗祭」とは、どのような年に行われる皇室行事のことでしょう?

作問: MAKO.
  1. 大豊作

  2. 皇子の誕生

  3. 新天皇の即位

  4. 閏年










正解は...…






3. 新天皇の即位 でした!

Instagramストーリーでの正答率はこの通りです。

  1. 大豊作 (19人) (40%)

  2. 皇子の誕生 (8人) (17%)

  3. 新天皇の即位 (16人) (33%)

  4. 閏年 (5人) (10%)

解説

勤労感謝の日は、1948年に制定された日本の国民の祝日で、勤労を尊び、生産を祝い、国民がお互いに感謝し合うことを目的とし毎年11月23日に実施されている。元々は「新嘗祭」と呼ばれる宮中行事に由来し、収穫物に感謝する伝統行事が基盤となっている。

新嘗祭は「にいなめさい/しんじょうさい」といい、「新」は新穀を「嘗」は味わうことを意味し、その年に収穫された新穀を神に奉り、その恵みに感謝し、国家安泰、国民の繁栄を祈る日である。この伝統が戦後に形を変え、天皇陛下の宮中祭祀としての新嘗祭と、国民の行事を切り離すために、昭和23(1948)年に勤労感謝の日という名称に改称された。

由来は、「天孫降臨」といわれる神話の時代までさかのぼる。古事記によると、日本の総氏神である「天照大御神」自らが、「豊かな稲作ができるように」と新嘗祭を行ったと記されている。また、天照大御神の命により古代の日本を治め、稲作を広めた「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」などをはじめとした神々や、五穀豊穣に対する感謝の思いが、新嘗祭の起源となっている。

最初に新嘗祭を行った人物は、642年(飛鳥時代)の皇極天皇であるといわれている。毎年行われるようになったのは元禄時代、1688年の東山天皇からで、明治時代、1908年になると、神祭の中でも重要なものとされる大祭に指定された新嘗祭は、宮中祭祀の重要な祭りに位置付けられ、現在に至るまで続いている。

そして、そんな新嘗祭のうち、新天皇が即位して最初のものを大嘗祭(だいじょうさい)という。大嘗祭は、即位の時期が7月までならばその年に、8月以降では翌年に行われる。直近に斎行されたものとしては、5月に御世替りを迎えた2019年は、5月8日、皇居の「宮中三殿」で、天皇陛下が即位の礼と大嘗祭の中心的な儀式の期日を皇室の祖先や神々に伝えられる儀式から始まり、11月14、15日に大嘗祭の中心的となる「大嘗宮の儀」が行われた。

また、大嘗祭で使用される米は、カメの甲を使った「亀卜」によって産地が決められる。それを「斎田点定の儀」といい、2019年の大嘗祭に向けては、5月13日に皇居・宮中三殿で行われた。東日本(悠紀地方)から栃木県、西日本(主基地方)からは京都府が選ばれ、9月27日、それぞれの田んぼで米を収穫する儀式「斎田抜穂の儀」が執り行われた。1928年の昭和天皇の際には、斎田点定の儀により福岡とともに滋賀の米が採用されたこともある。

【参考】


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