大利神社(大阪府寝屋川市)
先日機会があって大阪寝屋川市の神社4社に行って、その内の一社、大利神社が予想以上に良い神社だったので紹介しておく。
寝屋川市は日本書紀に日本最初の堤が築かれたとある茨田堤(まんだのつつみ)がある辺り。
https://www.city.neyagawa.osaka.jp/organization_list/kyoiku_shakaikyoiku/bunkasport/bunkazai/namesagasu/1378095715828.html
ここの、人柱にという神示に対して神そのものを問うて勝った話も面白いのだが、今回はそれは置いておく。
(でも大切な示唆を与えてくれる話。)
>『古事記』には、「秦人(はだびと)を役(えだ)ちて茨田堤及び茨田屯倉を作れり」と記しています。
>秦人とは渡来人のことで、渡来人によって大陸の優れた土木技術が用いられ、完成することができたのでしょう。
とある様にこの辺りには渡来人が作った集落が多くあったと思われる。
そしてもう一つはこの辺りは天満宮がやたら多い事。
こういうケースは、後年その辺りを支配した武将などが自分の信仰している神を多く祭らせてというケースが結構多い。
多分この辺りもそういう事があったと推察される。
(勿論違うケースもある。)
今回実際に行って向かって確認して来た4社も3社は公式の説明では菅原道真が御祭神として祭られている事になっている。
その上で実際行って確認してどうだったか。
大利神社は公式の説明では
御祭神
大歳神、菅原道真公、大国主大神、事代主大神
となっている。
http://osakadai3shibu.kilo.jp/jinja/neyagawa/jinja/ootosi.html
こちらのHPでは
https://mawarisute.blog.fc2.com/blog-entry-219.html
>創建年代は不明ですが、大歳神を祀る神社として存在した模様。
>1633年、永井信濃守尚政が領主になると菅原道真公を合祀して菅原神社となり、その後、氏神社、大正になって現社名となったようです。
とあり、私の上記推察通りの様。
場所は参道の隣にサッカーができる様な公園、後ろに低層の古い団地がある所でごく普通の住宅街にある神社という体。
だが実際に行ってみると、まだ境内内に入らない内の普通の道路にいる時点で手がビリビリする。
これは相当神威が強い神社の様。
来る前の予想以上。
実際に正面から鳥居から入って参道を歩いて、拝殿まで。
勿論いつもの様に参道の区切り区切りでどこに神域の境界があるか確認しながら。
お手水も普段から行き届いているよう。
拝殿と本殿は一体型で繋がっているタイプの社。
別のHPに写真が。
http://www.kikisakane.com/shaji/Shrine/107ohtoshijinja.html
なので、拝殿で本殿に向かってみる。
やはり外でも感じたビリビリとする神威の神が強い。
これは天神の強さ。
菅原道真というよりも天神そのもの。
只しっかり向かってみると、本来の元の御祭神であるオオトシがしっかりある。
それを受けて天神が神威を発揮している感じ。
後から勧請された神が元の神を押し退けてというケースもあるが。
ここはオオトシをしっかりと奥にしてその神のあり方をしっかり天神が受けてという感じで上手く繋がっている。
その上でオオクニシがそちらを真ん中にしてしっかりそこに向かう様にサポートして、コトシロヌシがそれを実際差配サポートしている感じ。
全てがキチンと繋がって神通の通りがキチンとしている。
こういう元の神を中心に連携がしっかりしている神社は、良い神社で通り自体も強く通ってある。
それがあって、それを地元の住人が長年大切にして来たのだろう。
だからこの様な街の普通の神社でもこれだけしっかり。
オオトシは大歳で、普通は年神で穀物神としても知られている。
年を超えて新しい恵みを。
勿論こちらのオオトシもそういう面もあるのだが。
単に年を越えて年越しというよりも、年を超える様に大きな山の様なことを越えて成就させる神という感じ。
茨田堤も大プロジェクトで大変な事業だったが。
そういった事業を大きな山を越えて成すといったあり方。
そういう神徳があると思う。
だから大歳ではなく大利。
それを受けて実際にその神威を発揮するのがここでの天神。
どーんと雷が落ちて来る様に神威を示す。
それ中心にそこに人などが向かう様にオオクニヌシが。
それを実際にどの様にあれば良いのかをキチンと示してというのがコトシロヌシ、事を知ろしめす神。
大きな事業をしっかり成し遂げるには良い布陣。
それに加え天神は破邪の力も強くある様。
事業に対する邪魔は許さない。
そういう神徳がこちらにはあるので、事業を成し遂げたいという者にとって特に良い神社。
その後摂社も向かって確認。
八幡宮は宇佐神宮からの勧請だと思われる。
武家が勧請する事が多い石清水八幡宮ではないと思う。
しっかり宇佐神宮本来のセンタクの神が。
センタクは宣託であり洗濯であり選択であり。
こちらで事業プロジェクトでどうすれば良いか相談すれば良いかなと。
ここもキチンと通りがある。
皇大神宮もしっかり伊勢のウツシ。
しっかり外宮から内宮、伊雑宮までの通りに向かうあり方が。
単に天照皇大神があるのとは違う。
稲荷宮もウガノミタマではなく、白菊大神ともあるが白山系だと思う。
(伏見稲荷では宇迦之御魂/白菊大神とあるらしいがそちらはまだ未確認。)
水の恵みが実りを。
多分石川県のではなく朝鮮半島白頭山信仰でのキクリヒメ系だと思う。
朝鮮半島系渡来人は、私がこれまで見て来た中では、この信仰を日本にも持って来て祭っていた事が多い。
渡来系の者達が自分達の氏神として祭ったものがあったのだと思う。
ウガノミタマは何度もあってるけど、岩を水滴が穿つ様にという感じで、こちらの水の恵みという感じの出方とは。
(今ネットに落ちてる写真で伏見稲荷三峰下社の宇迦之御魂/白菊大神とあるの見たが、写真で見る限りの感じでは、この二柱は別にいる感じがする。)
と摂社まで含めてキチンとしている。
そしてこの様な街の神社は社務所は普段閉まっている事が結構あるのだが。
キチンと開いておみくじも普段から引ける。
私流神社参拝のかかりつけ神社としてこのレベルが近くにあるのであれば相当ラッキー。
後狛犬さんにも触ってみたのだが、これ程人懐っこい狛犬は初めてだった。
向かって右の狛犬さんは毛並みがもふもふ系でもふもふして来たし。
左の狛犬さんは毛並みはブルドックの様なツルツル系だけど、ペロペロしてきた。
狛犬さんにモフモフもペロペロもされたのは初めてである。
(あくまでも私が触った時の感覚に拠る。)
境内にある木にも幾本か触って来たが、それぞれの木にそれぞれのエネルギーがあり、眷属さんもいてはる感じ。
布団が掛けられた牛の像もあるが、触るとその布団で自分が寝ている様でほんわか気持ち良かった。
牛と言えば天神さんだが、こちらもしっかり進めて行く事を助けている様。
このレベルがこの様な所にあるのは結構少ない。
寝屋川の方にはお勧め神社。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?