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明日空が青くなくとも

2021-08-31
半分寝ながらかいたからよくわからん文章

 

  今年の夏はなぜかずっとさみしかった。
  さみしくてしょうがないから、全てを埋めたくて、浴びるように映画を見て音楽を聴いた。恋愛映画ばかりみて、主人公をむりやり自分と重ねて泣きまくっている。昔から涙を出すことは得意だった。

  「好きか、どうでもいいか。その2つしかないんだよね」
  映画の中にあったセリフ。私のことだと思った。好きな相手以外は本当にどうでもよくなってしまう。自分すらも。「好き」か「どうでもいい」。相手をどっちかに分けてしまえば、自分の中での付き合い方が明確になる。楽だ。でもそれって苦しい。どうでもいい人にどんなに嬉しいことをされても、それは「どうでもいい」のだから。好きな人にされないと何も意味が無いから。苦しい。


  よる、蝉がすずむしに変わっていることに気づいてまたさみしくなった。もう、夏ばいばいだね。夏らしいこと何もしてない。かき氷くらい食べとけばよかった。線香花火、もう何年もやってないや。やりたいことはたくさんあったのに、また何も出来なかった。絵も文も全然書けずにいた。また逃げていた。夏の逃避行。こうやって書くと良いけれど。

  夏休みが終わってしまう。学校始まってほしくない。人と話すのが怖い。怖い。このまま何も出来ずに死んでいったらどうしよう。いや、それが私らしいのかもしれない。小学校のかけっこで2位ばかりとった人生。小6の最後の運動会で1位をとりたかったけど、3位になった。それからずっと、私は1度も表彰台にあがっていない。
  首が回る扇風機をぼうっと眺めている。リズム、肌寒いよ。  

  ちょうが笑っている。夏がもう終わる。街も私達も全部全部蒼く吸い込まれて青に染まっていく。最低な夏の完成。
  明日空が青くなくても、生きていきたいと思った。

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