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君が嫌いな生玉ねぎ、私が美味しく食べてあげる


 私にはずっと前から好きな人がいて、彼は生玉ねぎが嫌いだ。
あの少し辛いのと、サラダの中に不意にでてくる感じが嫌いらしい。私にはわからないけれど。

 だから、私は彼の目の前でとびっきり美味しく生玉ねぎを食べたい。生玉ねぎの美味しさがわからないなんて!みたいな顔で食べてやりたい。
 彼がそんな私を見て、生玉ねぎを少し好きになってくれたらいい。それで、あわよくば、生玉ねぎと一緒に私のことも好きになってくれたらいい。



君が嫌いな生玉ねぎは、私が美味しく食べてあげるから。一緒に生玉ねぎを嫌いになる奴となんかと恋しないで

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