小説の制作に情報カードによる「こざね法」を導入してみる
趣味ですごく長いファンタジー小説を書いています。
小説の構想をするための方法はいろいろあると思いますが、梅棹忠夫先生の「こざね法」が創作小説にも使えるのではないかと思い、自作で試すことにしました。
こざね法は、そもそもは民俗学など学術的な論文や本の執筆のために考案された方法で、情報カードに一枚につき一項目ずつ事柄を書いていき、そのアイデアや情報のカードを並べたり、まとめて綴じたりして、考えを可視化しながら、一本にまとめていくという思考法です。
詳しくは梅棹先生のご著書「知的生産の技術」を参照してください。
さっそくDAISOさんで情報カードを買ってきました。
大きい方が125ミリ×75ミリ。小さい方は名刺サイズです。
これに一枚につき一項というルールでアイデアを記入していきます。
私は場面の連続で小説を作っていく方法で創作する習慣なので、カードにも一枚につき一場面という感じで書いていこうと思います。
こんな感じで。(これは自作品のラストシーン案です)
基本的に自分しか見ないものなので、書き方のルールは適当です。(字も汚くて済みません)
一場面てどれくらい? というのも臨機応変でいいかと思っていますが、このカードを並べ替えて一連のストーリーを作っていく仕組みなので、これ以上は分割できないという最小単位に近づけたほうが便利そうです。
こういうのを作っていく感じでしょうか。「桃太郎」で実践。
ここまでで第一章かな。と、場面のつながりを決めたら、ステープラーで綴じて確定していきます。
この物語を、桃太郎が鬼退治に出発するところを第一場面として、そこから特殊な生い立ちを回想する構成にするなら、カードの並び順が変わります。
でもカードに記入する項目は同じでも大丈夫そうですよね?
そこが、一枚一項目にしましょうという理由なんだなと納得です。
シーンの並べ替えがささっとできるので、考えるときにラクです。
思いついたシーンやネタをとりあえずカードに書いておいて、後から並べ替えたり、足りない場面を必要に応じて作り足したり、いらないシーンのカードを取り除いたりしながら作っていきます。
どのように構成したら面白い物語にできるかはコツがあると思いますが、それはネットを検索したら、私が説明するよりずっと有用な情報がたくさんあるので、ここでは割愛しましょう。
とりあえず、書きたい場面をカードに片っ端から書いていくのも楽しそうですね! 物語のパズルみたいで、この作業だけでもワクワクします。
もともと自己流で、大きめのポストイットに場面やネタを書いて壁に貼る方法で、物語の構想を練っていたんですが、今は家族と同居ですので、壁に貼るのはちょっと……。
それに粘着力を失ったポストイットが行方不明になったりするのが困りものでした。
情報カードを使う「こざね法」は、仕組みも便利だし、作業しないときには片付けやすくていいなと思います。
検索してみたら、こざね法とよく似たKJ法というのもありました。
上記リンクで紹介されているブレーンストーミング法も、物語作りに使われる方法なので、とても参考になるページでした。
便利な方法を取り入れつつ、楽しく創作活動したいと思います。
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