イシハライダー「ローゼンメイデン編」
・暦は9月下旬。ようやく零達変人ライダーの被害者が復学し、文化祭の準備をしている。
「やあ、君たち。災難だったね。」「ああ、もう慣れたよ。あんた達の天災っぷりには。」零が流す。
すると、「ん?」廊下を歩く小さな影。背丈は6,70センチくらいの少女だった。
全身真紅の服を着てゴスロリ調だった。
「誰だい?」零が訊こうとすると、「君!お名前は!?」ロリコン大使の犬が真っ先に話しかけた。
「・・・気易く話しかけないで。私のことは真紅様とお呼びなさい。」
「はい!真紅様!」「・・てめえにプライドはないのかよ・・?」
零が呆れる。「・・・それよりここはどこか答えなさい。そこの冴えない顔の少年よ。」
真紅と名乗る小さな少女が言う。
「はあ?ここは、」「ここは私の神聖なる領域だ!」零をマグマに落とし、
犬を窓から落として全裸のボディビルダーが答える。
「・・あなたは?」「私の名は石原狂。ただの英語科教師だ。」
全裸のボディビルダーがその裸体を幼女に見せつけながら答える。
「・・・そう。」真紅は素っ気無く答えて小さな足で歩いていく。
すると、「見つけたぞ!」ゲドンの怪人が現れた。
「出たな!ショッカー!」狂が鏡を出す。「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!!」
ライダーとなって怪人を殴り倒す。
すると、「騒々しいわ、静かにしなさい。」
真紅が言うと、その手首から薔薇の花弁が無数に発生し、二人を包む。
「こ、これは!?」「・・・私の名は、ローゼンメイデン第五ドール・薔薇使いの真紅。」
真紅が言い、そして、「その通りこの子は私のドールだ。」
窓の外から一人。それは、あの麻生総理だった。
・学校の廊下に立ついくつかの影。全裸の変人ライダー、ゲドンの怪人、血だらけの生徒二人、
手首から薔薇を生やした幼女、一週間前に総理を辞めた男。
「行くのだ真紅!私の力を使って!」「ええ!」麻生が言い、真紅が薔薇を生やす。
すると、薔薇から女になった麻生が10人現れた。
「ローゼン・アソー!」10人の女麻生が叫び、怪人に殴りかかる。
「な、なんだ!この威圧感は!?」怪人は10人の女麻生に粉砕された。「・・・終わったな。」「・・そうね。」
10人の女麻生が消え、麻生と真紅は紅茶を飲む。「・・・私の出番が・・・!」
ライダーは落胆し、腹いせにと近くを通りかかった校長をミサイルで破壊すると、去って行った。
「・・・で、なんであなたがここに・・・?」零が包帯だらけの体で麻生に訊く。
「それが君も知っての通り私は先週総理を辞めさせられただろ?あれから私は自堕落な日々を送ったんだ。
アメリカのバーでカクテルを700杯飲んだり、オーストラリアの森で銃撃戦をやったり・・・。」
「うん、800パーセント自暴自棄な生活だったな。」
「そこで真紅に会ったんだ。」麻生が足元で寝ている小さな幼女を片手で摘みあげて弄繰り回す。
「・・・うるさい。」真紅が一瞬起きて手首から薔薇を生やして麻生を殴る。
「・・それから私はローゼンメイデンと呼ばれる8体の生きた人形を見つける旅に出たのさ。」
麻生が血だらけになった顔で言う。
「・・・いろいろ大変だな・・。」零が唖然としている。その間に犬が真紅に襲いかかるが、
どこからか透明ジャージのジョギングマンがジョギングしてきて犬は粉砕された。
・9月後半・ついに文化祭の日だ。ここのクラスは肝試しをやる。「お、楽しそうだな。」客が中に入る。
と、「あ、元気ー?」そこには全裸のボディビルダーが生徒をのこぎりで寸断していた。
「斬り裂きジャックだー!!」
客は失神し、またボディビルダーの犠牲になった。「・・おお、楽しそうだな。」麻生と真紅が通りかかった。
「入るの・・・?」「よし、入ろう。」二人が中に入る。
「・・何もないわね。」「気をつけろよ。いつどこから何が襲ってくるかわからないからな。」
麻生が言う。直後、床から全裸の犬が出現して真紅に襲いかかる。
「邪魔よ。ローズテール。」真紅は手首から薔薇を生やして犬を粉砕する。
一方、ここは校庭裏。「来ちゃいけないと言っただろう?」零と和佐がいた。
「だって、お兄様が心配で・・・。」「・・和佐・・・。」
二人が見つめ合う。と、「!この気配は!」零が上を見る。
そこから80メートル上空から全裸のボディビルダーと
透明ジャージのジョギングマンと露出民族少年が飛来してきていた。
「和佐、今すぐにここから離れるんだ。」零が和佐を避難させる。
「楽しんでるかい?」「ああ、一瞬前までは幸せだったよ。」
「これから一緒に遊ばないかい?」「一生遊んでろ。」
「零君、君と話すのは初めてだね。」「ああ、話したくなかったがな。」
零の受け答えに三人がそれぞれのアイテムを出す。
「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」
三人の変人ライダーが宙を舞い、零に八方から襲いかかる。「ライダージェミニナックル!」
ライダーが二人に分裂してモザイクとフラッシュアップがかかった下半身で零を打つ。
「カタブール・divide!」カタブライダーが参考書から見えない何かを放ち、零を寸断していく。
「きしゃああ!!」タイライダーが零をかみ殺す。
「・・・なぜ私だけ・・・!?」零はこうして土に還った。
・ここは雨降る10月の街角。零は段ボールを見つけた。中で何か物音がする。
「猫か何かか?」零が開ける。そこには、30センチくらいの幼女が座っていた。
「・・・誰ぇ?」幼女が零を見上げる。
「私は零。零吉零々丸。君は、もしかしてローゼンメイデン?」
「そうだよ。ローゼンメイデン第6ドールの雛苺だよ~。」
「雛苺・・か。相変わらずローゼンメイデンの名は変わってるな。」零は雛苺を持ち上げて家に連れ帰る。
翌日、なぜかボロボロになった零が雛苺を連れて学校に来た。「やあ、零君。また夫婦喧嘩かね?」
「うるさい、全裸のボディビルダー。」「・・褒め言葉さ。」
全裸のボディビルダーがうっとりし、イシハライダーに変身してしまう。
「わ、なんかいるよ~。」「雛苺、見てはいけない。これは子供が見てはいけない代物だ。」「お化け?」
「ううん。あれはね、変態妖怪って言うんだ。見たら食べられちゃうよ?」
「雛食べられるのいや。」そう言って雛苺は引き出しの中に入って行った。
「レッツゴー!fever time!」ライダーが三人に分裂して零を囲む。
「ライダーラング!」ライダーが三人で零を床に沈めていく。
「いい加減にしろ!」零が抵抗しようとすると、「抵抗すれば、英語の成績を未履修にします。」「!?」
零は成すがままに床に沈められた。「相変わらずにぎやかだな。」そこに麻生と真紅が来た。
「やあ、太郎。」「やあ、狂。」二人があいさつする。「・・・この気配、」真紅が何かに気付く。
「そこにいるんでしょ?雛苺。」「あ、真紅だ~。」引き出しの中から雛苺が出てくる。
「ほう、他のローゼンメイデンか。」麻生が雛苺を持ち上げる。
「そうだよ、ローゼンメイデン第6ドール・蔦使いの雛苺だよ~。」
雛苺が返事する。その間、ライダーは女子更衣室に直行し、邪魔した服部先生をけり倒した。
ちなみに零がボロボロになっていた理由は和佐が零が雛苺を連れてきたときに
誘拐したかと思って制裁を受けたからである。
・10月。ここは、数学科教室。いつも通り透明ジャージのジョギングマンが教室内を音速で走りながら
木村先生の席にカラスの死体を重ねていく。すると、放送で呼び出された。
「私を呼ぶとはいい度胸だ。用件をさっさと言え。」
校長室。そこに立つ全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマン。
「用件は、明日の授業参観のことです。あなた達には少し席をはずしてもらいたいのですが・・・。」
「断る。以上。」そう言って二人は校長室を爆破し、外に出る。と、廊下に雛苺がいた。
その後ろ、「・・・はあ、はあ、はあ、はあ、」荒い息遣いをしながら全裸でストーキングする犬がいた。
「真紅たちどこだろうな~?」雛苺が廊下を徘徊し、それを全裸で撮影しながら追う犬。
「・・・。」「・・・。」それを二人の変人が黙って見ている。
「・・・。」「・・・・。」二人の変人は3時間見ていると、職員室に帰って行った。
「彼は、彼なんだ。気にしないでおこう。」狂がつぶやく。すると、「見つけたぞ!」ゲドンの怪人が現れた。
「出たな!ショッカー!!」狂が鏡を、死狼が参考書を出す。
「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」二人の変人ライダーが怪人の前に立つ。
「ライダージェミニナックル!」ライダーが二人に分裂してモザイクと
フラッシュアップされた下半身で怪人を殴り飛ばす。
「カタブール・divide!」さらに参考書から無数の何かが放たれて怪人を寸断していく。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」「・・・正義と数学と数式は勝つ。」
そう言って二人の変人ライダーは去って行った。
その頃、犬はまだ雛苺を全裸でストーキングしていて、その数分後に警察に連行された。
・10月4日。零の家。「ぐがー!ぐがー!」零が寝ている。
と、いきなり何かが飛来して窓ガラスを割って零に直撃する。
「何だ!?」零が起き上がる。そこには、革のケースがあった。そこから、70センチくらいの幼女が出る。
「ここはどこです~?」緑色の衣装を着た幼女があくびをしながらケースの中から出る。
「・・・おまえ、ローゼンメイデンか・・・?」「ん?お前誰です?」「それはこっちのセリフだ。」
「この翠星石に向かってその口のきき方は何事ですかって訊いてんだよこら!!」
いきなりキレた翠星石と言う名の生きた人形。
「・・・。」零は翠星石を無理矢理ケースの中に入れて窓から投げ飛ばす。「何しやがるですか!?」
ケースはUターンして戻ってきて零を突き飛ばす。
「このローゼンメイデン第3ドール・水使いの翠星石を投げ飛ばすとはいい度胸ですの。
この翠星石が成敗してやるですの。」翠星石が如雨露を出す。
「如雨露?それでどうする気だ?」「こうするですの!」
いきなり如雨露から大量の水が放出し、零の部屋が水没していく。
「や、やめろ!」「翠星石に抵抗するとはいい加減にしやがれですの。」
水が硬くなっていき、零は外に弾き飛ばされた。「いてて・・・。」零が道路に転ぶ。
と、「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
変人ライダーがバイクに乗ってやってきて零を轢き飛ばす。
「・・あの野郎、何気なく人を轢き飛ばしやがって・・。」零はこうして息絶えた。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」
そう言って変人ライダーは去って行った。翠星石はケースに乗ってどこかに飛んで行った。
・10月5日。週休み明けで生徒達が学校に来る。今日は、授業参観らしい。
「確か、前回の授業参観は始まる前から父兄の方々が退場したんだったけな。」零が思い出す。
すると、「やあ、見に来たぞ。」麻生、真紅、雛苺が来た。クラスの生徒達は大騒ぎだ。
「やあ、太郎。来てくれたか。」「もちろんだ、狂。君からの電波を受けて今日の会議をすっぽかしてきたぞ。」
全裸のボディビルダーと元総理が握手する。
「・・・・シュールだ。」零、犬がつぶやく。すると、「見つけたぞ!」「!お前は、ショッカーか!?」
ショッカー怪人幹部のサボテグロンが現れた。
「喰らえ!メキシコの花!」サボテグロンが仙人掌を投げる。と、仙人掌が空中で大爆発する。
「とうっ!」狂が生徒を盾にして防ぎ、鏡を出す。
「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
ライダーとなってサボテグロンを殴り倒す。「効かんわ!こんなもの!」サボテグロンが仙人掌を投げる。
「真紅!」「わかってるわ!」麻生が指示すると、真紅が薔薇を出して仙人掌を止める。
「今だ!狂!」「おう!」ライダーが着地し、
「kshkdhskhdkshdkshdkshkdhskdhsksdhskdhskhdkshdk
skshskshsskshskshskshskshskshskshskshsksskhs!!」奇声を上げる。
と、ライダーの体がどんどん大きくなっていき、全長7500メートルになった。
「でかすぎるわ!この変態ライダー!!」零が呆れる。
校舎を打ち破って立つ巨大な全裸の変人ライダー。「喰らえ!ライダーショッキング!」
ライダーがその巨大な下半身のアレでサボテグロンを押しつぶす。
「ぐわああああああああああああああ!!」サボテグロンは大爆発した。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」そう言って巨大になった変人ライダーは跳んで去って行った。
・10月上旬。いつも通り全裸のボディビルダーが逆立ちしながら女子生徒に下半身を近づけていると、
「やあ、狂。」「おう、太郎。」麻生と真紅が来た。「今暇かい?面白いゲームを買ったんだ。」
「おお、いいね。やろうやろう。」そう言って全裸のボディビルダーは去った。「・・・授業は?」零が唖然する。
その時、「くくく・・・!今がチャンスだ!」ゲドンの怪人が現れた。
「まずい!今、変人ライダーはいない!」生徒達が焦る。
「何を言っている!?」Amazonが前に出る。「ギギの腕輪は渡さん!」Amazonがカンディルを出す。
「させるか!」怪人がカンディルを焼き殺す。
「ああっ!なんてことを!?」「これで変身できまい!?」怪人がAmazonに殴りかかる。
「仕方ない。」Amazonがベルトを出す。「アァァァァァァァァァァマァァァァァァァァズォォォォォォォォォォォォン!!!」
ベルトが輝き、Amazonは仮面ライダーアマゾンに変身した。
「何い!?」全員驚く。「キキーっ!」アマゾンが爪で怪人を引き裂く。
「こいつ、本物のライダーに変身できるのか!?」「きしゃーッ!!」
アマゾンが牙で怪人の首に噛みつき、首筋をかみちぎる。
「ぐわああああああああああああ!!」怪人は血しぶきをあげて散った。
「キキーっ!」アマゾンは叫ぶと、カンディルを出す。
「何をするんだ・・?」生徒達が注目する。「・・・・。」
アマゾンは何を思ったのかカンディルを股間に流し込み、元のAmazonに戻った。
「・・・謎だ。謎すぎる!」生徒達が頭を痛める。その頃、全裸のボディビルダーは、ゲーセンで遊んでいた。
「このゲーム面白いな。」「だろ?」そう言いながら全裸のボディビルダーと元・総理が店員を辱めて遊んでいた。
・ここは、校長室。「・・・石原先生?」
校長の目の前。そこで全裸のボディビルダーと麻生と真紅が金庫を破壊していた。
「う~ン、少し少ないな。」「確かに。私のかつての給料よりも少ないよ。」
「・・・日本の通貨は分かりづらいわね。」
3人が金庫をあさっている。と、「見つけたぞ!イシハライダー!」ショッカー怪人幹部のピラザウルスが現れた。
「出たな!ショッカー!」狂が鏡を出す。「・・狂、ここは私にまかせたまえ。」「いいのか?太郎。」
麻生が前に出る。「わが伝説の武術を見せてやる。」麻生がピラザウルスの前に来る。
「おいおいいくら元・総理と言えど手加減はしないぞ?」
ピラザウルスが笑う。と、「ならば見よ!わが武術・セクシーコマンドーを!」
麻生が言い、右手を前に出す。「奥義・エリーゼの憂鬱!」
麻生が叫ぶと、チャックを下げてズボンを下ろし、
パンツをおろし、逆立ちしながらモザイクがかかった下半身を披露する。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」一面が唖然とする。
瞬間、「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
変人ライダーが飛翔し、「ライダージェミニナックル!」
二人に分裂してモザイクとフラッシュアップがかかった下半身でピラザウルスを粉砕する。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」「・・・わが武術・セクシーコマンドーは無敵なり!」
二人の変人が去っていく。
「・・・君も大変だね、零君。」「・・・いえ、校長先生こそ。」零と校長が唖然としていた。
・ここは、温泉。校長先生、副校長先生、池田先生、鳩山総理が、
変人ライダーの被害者に向けて温泉旅行をプレゼントした。
「・・・生き返る。」男湯。零と犬がいた。
「・・確かに気持ちいいな。」隣にボディビルダー、ジョギングマン、民族少年がいた。
「・・・これって傷心旅行だよな?なのになんで加害者が参加してるんだ?」
「細かいことは気にしない。」さらに麻生と真紅が現れた。
「ちょっと待て!真紅は女湯だろうが!?」
零が必死に暴走しようとする犬を押さえながら言う。「いいじゃない。人形なんだから。」
真紅が言う。すると、「あ、真紅だ。」雛苺と翠星石が来た。「・・なんでお前まで来るんだよこの性悪人形。」
「あら、失礼な糞人間までいらっしゃったんですか?」早速零と翠星石の喧嘩が勃発する。
「お前なんかこうしてやる!」零が翠星石を沈める。
はたから見れば高校生男児が幼女を溺死させようとしている。
「君のしていることは犯罪だ!」三人が構える。「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」
温泉に三人の変人ライダーが出現し、翠星石と共に零に襲いかかる。「ライダージェミニナックル!」
「カタブール・times!」「大車輪!」「レインストリーム!」四つの技が零に命中し、吹き飛ぶ。
「いてて・・・。」しかも、落下した場所は、「・・・お兄様・・・?」隣の女湯でゆっくりしていた和佐の眼前だった。
「・・・よほどお兄様は死にたいようですね。」「ま、待て!和佐!和佐ーーーーーーーーー!!!」
女湯に稲妻がほとばしり、一筋の閃光が宇宙に向かって瞬いた。
「・・・災難だな。」犬が真紅と雛苺を愛でながらつぶやく
・傷心旅行二日目。「さあ、今日はどこに行こうか?」全裸のボディビルダーがはしゃぐ。
「どうせ・・・私など・・・。」部屋の隅で廃人が一人うずくまってぶつぶつ言っている。言うまでもなく彼である。
「今日はここ行こうぜ。」透明ジャージのジョギングマンが言い、一同はバスジャックをしてロシアへ。
「・・・寒い・・!」犬、豚が凍えそうになる。その中でも三人の変人ライダーはいつもの格好だ。
が、よく見れば目に見えないほどその体は震えていた。
「服着ろよ!」二人が突っ込むが、三人は聞こうともせずに雪遊びをしている。
すると、「見つけたぞライダーズ!」「出たな!ショッカー!」三人が二人を雪の中に幽閉してかまえる。
「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」三人の変人ライダーがそろい、怪人に迫る。
「来るなら来い!ただし、こいつらがどうなってもいいならな!」怪人が犬と豚を人質にする。
「いいだろう!」だが、三人は止まらずに怪人より先に二人をなぎ倒し、怪人に迫る。
「ライダージェミニナックル!」
「カタブール・divide!」「大車輪!」三つの技が放たれて怪人は粉微塵になった。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」
「・・・正義と数学と数式は勝つ。」「・・・正義と文学は勝つ。」
そう言って三人の変人ライダーは日本に帰って行った。
「・・・どうしよう・・・?」ロシアに取り残された二人が凍えながらつぶやく。
・傷心旅行三日目。相変わらず加害者である変人ライダー達が支配している。
被害者たちは、みな絶望している。
あるものは精神が崩壊して部屋の隅にうずくまり、ある二人はロシアに放置された。そんな旅館。
麻生が朝起きると、ケースが一つ増えていた。「おや?また新しいローゼンメイデンかな?」
麻生が明けると、翠星石に似た少年の様な少女が入っていた。「・・・う、うう。」その少女が起きる。
「・・ここは?」「あ、蒼星石ですの!」別のケースから翠星石が出て言う。「翠星石、この子は?」
「翠星石の双子の妹の蒼星石ですの。」翠星石はそう言うとその蒼星石を立たせる。
「翠星石・・・、僕は一体・・・?」
「しっかりしやがれですの。翠星石たち姉妹はローゼンメイデンの戦人形として
この世界に運ばれたですの。思い出しやがれです!」
翠星石が如雨露で蒼星石を何度も殴りながら言う。「お、おい。その辺に・・・、」麻生が止めようとするが、
翠星石は止まらず蒼星石を殴り続ける。どうやらこの姉は妹を痛めつけて愛情を注ぐのが日常であるらしい。
麻生が困っていると、「見つけたぞ!」ゲドンの怪人が現れた。さらにショッカーの怪人が現れた。
「私達の出番かな!?」三人の変人ライダーが跳びあがる。
「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」
三人の変人が部屋を縦横無尽に走り回り、二体をたたきつぶしていく。
「ライダージェミニナックル!」「カタブール・plus!」「大車輪!」
三つの技が風を斬り、二体の怪人を粉砕した。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」「・・・正義と数学と数式は勝つ。」
「・・・正義と文学は勝つ。」そう言って三人は去った。
・傷心旅行4日目。ここは零の部屋。
「・・・あの頃はよかった。」零はすっかり精神が汚染されていて過去の出来事を思い出していた。
それは小学生時代にメンバーズとして暴れていたころの話。
「・・・和佐・・・!」零が涙を流す。すると、急に旅館から和佐の気配が消えた。
「和佐!?」零が外に出る。
見ると、外にはゲドンの首領・十面鬼ゴルゴスがいた。「出たな小僧!早くギギの腕輪を渡せ!」
ゴルゴスが和佐を人質にして零に迫る。「・・・・このやろう・・・!」
「おっと動かない方がいいぞ?ここは屋外。貴様の悪魔の居城は発動できん。
大自然の意志も近づかなければ意味がない!
貴様に勝ち目はない!」ゴルゴスが笑う。「・・・いいだろう。誰にも見せたことのない第3の能力を使ってやる!」
零が言うと、その姿が消えていく。「!ダメです!お兄様!」和佐が止めようとするが零はもういなかった。
「何だ?自滅か?」ゴルゴスが笑う。直後ゴルゴスの腕から零の腕が生えてきた。「何!?」ゴルゴスが驚く。
「・・・性質無制限{セルトランサー}」零の笑い声がゴルゴスの腹から響く。「な、なんだこれは!?」
ゴルゴスが驚くと、ゴルゴスの頭から零が生えてきて和佐を回収する。
「さあ、消えてもらおう。」零が右手をかざし、ゴルゴスに触れる。
と、触れたところからゴルゴスの体が消滅していく。
「何だ!?」「・・・消えてなくなれ愚者よ!」零が言うと、ゴルゴスは完全に消えた。
「・・・う、」零がひざまづく。「お兄様!その能力はお兄様自らが封印した禁忌の能力じゃないですか!?」
「・・・ふっ、これも和佐のため・・・!」そう言って零は倒れた。よく見ると体の一部から消滅が始まっていた。
・傷心旅行最終日。いつも通り変人ライダー三人がバスジャックをしながら世界を一周しているころ。
ここは病院。そこに零が緊急入院した。
すでに消滅はおさまっていたが、意識が戻らない。和佐が心配して看病をしている。
すると、一つのケースが舞い降りた。そして中から翼の生えた少女が出てきた。「あなたが私のパートナーね?」
「・・あなたは?」「私は水銀燈。ローゼンメイデン第1ドール・黒翼の水銀燈よ。」水銀燈が笑う。
「さあ、契約なさい。あなたのお兄様をこんな目にした奴らを私と共に皆殺しにして上げましょう。」
水銀燈が笑うと、和佐の眼が変わり水銀燈に操られてしまう。
ところ変わってここはロシア大使館。そこでお偉いさん達が会談をしている。
そこへ「乗ってるかーい!?」全裸のボディビルダーが突入する。
「な、なんだこ奴は!?」全員驚く。
すると今度は透明ジャージのジョギングマンが大使を一人さるぐつわで捕獲しながら突入してきた。
「これから授業を始める!」そう言って死狼が参考書を出す。
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」
カタブライダーとなって大使たちに向かう。「カタブール・equal!」
カタブライダーが参考書を出すと、大使達の姿が透明ジャージの姿になっていく。
「何だこれは!?」大使たちが驚く。
さらにその体が少しずつ融けていく。「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
狂もライダーとなって大使たちにその輝しき裸体を魅せつけていく。こうしてロシア大使館は滅んだ。
・傷心旅行が終わり、元の生活に戻った。「さあ!授業の時間だ!」
いつも通り全裸のボディビルダーがその光輝く裸体を生徒に擦りつけて言う。
止めようとした木村先生もバックブリーカーで昏倒させた。
「・・・う~ん?零君がいないな。どうしたんだろう?」狂が言う。その時、教室中に黒い羽根が吹き荒れる。
「こ、これは!?」麻生が驚く。生徒たちは麻生がいることにはもう慣れているらしい。「・・・水銀燈・・・!」
真紅がにらむ。と、窓の外から水銀燈が来た。さらに「!あれは!?」そこには操られた和佐がいた。
「確か零君の妹・・・・!」「・・水銀燈、あなたそんな卑劣なことを・・・!」
「うふふ・・。全部真紅。あなたが悪いのよ。」
真紅と水銀燈がにらみ合う。「・・・行きます・・・!」和佐が杖を出す。と、周りに雷がほとばしる。
それにより生徒達が病院送りになる。「やめなさい!」狂と死狼、Amazonが和佐に迫る。
すると、「やめろ!」
零が来てそれを止める。「・・・やめてくれ・・・・!」「・・零君・・・!」「・・・和佐、もうやめるんだ!」
零が和佐の方に向かう。
が、和佐の雷を受けて弾かれる。「くっ、」
「零君!もうやめなさい!あとは私たちに任せろ!」そう言う変質露出狂三人。
「・・・いいんだ。私の体など・・・・!」零が雷で少しずつ削られていく。
「水銀燈!」真紅が叫び、手首から薔薇を出す。
「うふふ・・・!」水銀燈は黒い翼からビームを放ち、その薔薇を枯らす。
「・・・今日はお遊びだけど次はないわよ?」
水銀灯が和佐と共に飛んでいく。
「・・・次こそはアリスゲームを始めるわ・・・・!」そう言って二人は去ってしまった。
「・・・和佐・・・!」そうつぶやき零は倒れた。体の消滅がまた始まってしまっていた。
・あれから三日。10月も下旬に入ったころ。「YOU GET TO BARNING!」
歌いながら全裸のボディビルダーが女子小学生を誘拐している。「・・・。」病室。零は死んだように眠っている。
「・・・・やれやれだな。」それを誰かが見ていた。人影には翼のようなもの。
ここはどこか。そこに集まるいくつかの影。
「よく集まった。」ボスの様な男が言う。仮面をかぶっていて素顔は見えない。
男の前には4つの小さな影。
「ローゼンメイデン第1ドール・黒翼の水銀燈。」
「ローゼンメイデン第2ドール・音使いの金糸雀かしら。」
「・・・ローゼンメイデン第7ドール・幻影の薔薇水晶。」
「・・・ローゼンメイデン第8ドール・終氷の雪華綺晶。」
4人の人形。そしてその後ろには操られた和佐。「・・・いずれ奴らはここに来る。各々迎撃せよ。」
ここは城南大学。流れるように零がそこに来た。「・・なんかここに来いと私の魂が叫んでいる・・・!」
零が言い、中に入る。すると、そこに一人の青年がいた。「・・君か。」「・・あなたは確か・・・!?」
零が驚く。「君には戦う力がある。恐れずに戦うんだ。誰かを守りたいのならその命に代えても守り切れ。」
「・・・はい、本郷さん。」そう言って零は去って行った
・ここは職員室。いつも通り全裸のボディビルダーが会議中に池田先生にセクハラをしている。
すると、どこからかファックスが届く。
「・・・これは、」狂が見る。そこには地図が乗っていてある地点に印が付いていた。
「・・・ここに来いっということか。ショッカーめ!」狂はそう言って機械を壊すと、すぐにメンバーを集めた。
校門前。そこに集まるいくつかの影。全裸のボディビルダー、透明ジャージのジョギングマン、露出民族少年、
犬、鳥、結、無良、鎌、砂、兜、鴨、十毛、雲母、龍、鷲、蟹、駄犬、そして零。
後は後ろに麻生と人形4人。
「行くぞ!決戦だ!」「今日がショッカーの命日だ!」二人が発狂する。
けど誰もショッカーとの戦いとは言ってなかった。
一行はバスジャックして指定の場所に行く。当然運転手は驚いていた。
元総理に全裸のボディビルダーがいきなり乗り込んできてジャックするなど夢にも思わなかったろうに・・・。
「・・・あそこか!」一行がとあるビルを見つけ、バスが突っ込む。そして全員が分かれる。
植物園の様な温室には雛苺と金糸雀。砂漠のような場所には翠星石・蒼星石と薔薇水晶・雪華綺晶。
火山のような場所には変人三人と、それと対をなすショッカーライダー30人。
プールのような場所には零以外のメンバーズと無数のバルタン。
そして、屋上には零・真紅・麻生と、和佐、水銀燈、謎の男。「戦いのステージは整った。」
男が笑う。今、5つのステージで対決が行なわれようとしていた。
・激突する変人ライダー部隊と謎の男部隊。ここはその一角・植物園エリア。そこに小さな二つの影。
雛苺と金糸雀だ。「あれれ?なんでカナがそこにいるの?」「うるさいかしら!カナは主のために戦うかしら!」
金糸雀はそう言うとどこからかバイオリンを出す。「行くかしら!攻撃のワルツ!」金糸雀がバイオリンを弾くと、
その音が破壊音波になって雛苺を弾き飛ばす。「痛い!何するの!カナ!?」
「うるさいかしら!これはアリスゲームかしら!雛も戦うかしら!」金糸雀が攻撃を続ける。
「仕方ないもん!ストロベリーウィンド!」
雛苺が言うと、地面から無数の蔦が現れてその攻撃を防ぐ。「守りだけかしら!?」
「雛が守り専門だってこと知ってるでしょ!?」
金糸雀が再び破壊音波を放ち、それを雛苺が蔦で防ぐ。
「はあ、はあ、拉致が明かないかしら・・、仕方ないかしら。本気の一撃をくらわすかしら!」
金糸雀はそう言うと、コントラバスを出す。
「必殺・終焉のレクイエム!」金糸雀がそれを弾くと、ものすごい破壊音波が放たれて植物園が壊れていく。
「わっ、カナすごい!でも、お花さん達がかわいそうだから!守るもん!ギガ・ストロベリーウィンド!」
雛苺は地面から全長300メートルもの巨大な植物を召喚し、その攻撃を防ぎきった。
「・・・さすが守りの専門かしら・・。もうエネルギーのこってないかしら・・・!」そう言って金糸雀は倒れて気絶した。
「・・・早く真紅たちのところに行こうっと。」雛苺が外に向かう。が、「あれ?」倒れてしまう。
「・・・そうだ、雛もたくさんエネルギー使っちゃったから動けないんだ・・。もう、カナの馬鹿!」と言って気絶した。
・ここは砂漠エリア。そこに四人の人形。「いい加減往生しやがれですの!」
翠星石があたり一面に滝のように水を放つ。
その方向には雪華綺晶がいた。「・・・。」雪華綺晶はそれを水に手をあげる。
と、その水が全て凍る。
「はあっ!」蒼星石が3メートル近い鋏で殴りかかる。
鋏は確かに雪華綺晶に命中した。が、鋏はすり抜けてしまう。
「くっ、」「こいつらどうして攻撃が当たらないですの!?」姉妹が体勢を立て直す。
「・・・フリージングレイン。」
雪華綺晶が手をあげると、空から無数の氷柱が降ってくる。「レインストリーム!」翠星石が勢いよく如雨露から水を放ち、それを粉砕する。
「シザーウィンド!」蒼星石が鋏をふるい、その空気で雪華綺晶を狙う。
「無駄よ、」「え!?」空気はまた雪華綺晶の体をすり抜ける。
「・・薔薇水晶、遊んであげなさい。」「・・・わかったわ。」
雪華綺晶が言うと、どこからともなく無数のニシキヘビが出現した。
「いやああああああ!!蛇は嫌いですの!」翠星石は悲鳴を上げながら水でニシキヘビを洗い流す。
だが、蛇は消えずに翠星石に絡みついていく。「bvんmvbんvbvbbvvbんmvbんmvbvmm・・・」
翠星石は声にならない声をあげてひざまづく。「・・・!これって!」蒼星石が何かに気付く。
「・・・タイフーンシザー!!」蒼星石があたり一面を鋏で切りはらう。
「くっ、」すると、ニシキヘビが消えて、その地点に薔薇水晶が現れた。
「翠星石!しっかりするんだ!さっきの蛇は幻だから!」「・・・・ほえ?」ようやく翠星石が目を覚ます。
「・・よくもこの翠星石を騙しやがったなです!ハイドロン・ストリーム!」
翠星石が怒ると、砂漠に大津波が起こる。
「くっ、」負傷した薔薇水晶と雪華綺晶はその場から離脱した。
「・・・一体今のローゼンメイデンは誰なんだ・・・?」蒼星石が考える。
だが今は、「あの野郎どもめ!」怒り狂う姉を鎮める方が先の様だった。
・ここは火山エリア。「迫るショッカー!地獄の軍団!」
歌いながら火口から全裸のボディビルダーが現れてショッカーライダーを沈める。
「我らを狙う黒い影!世界の平和を守るため!」今度はマグマの中から透明ジャージのジョギングマンが
出没してショッカーライダーを殴り砕く。「ゴー!ゴー!レッツゴー!輝くマシン!」
今度は大空から露出民族少年が降ってきてカンディルでショッカーライダーを食い殺す。
残るショッカーライダーはあと3人。
「今だ!変身!」三人がアイテムを出す。「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!」
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」
火口の上に立つ三人の変人ライダー。「行くぞ!ライダージェミニキック!」
ライダーが二人に分裂して、
大ジャンプ・・・の後に着地してからショッカーライダーのすねに重いソバットをたたきつける。
「カタブール・times!」参考書から何かが放たれてショッカーライダーの体が分裂して互いに殴りあって自爆した。
「大車輪!」タイライダーが45メートルジャンプし、急降下しながら腕のひれでショッカーライダーを両断した。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」「・・・正義と数学と数式は勝つ。」「・・・正義と文学は勝つ。」
そう言って三人の変人ライダーは去って行った。
・ここはプールエリア。「フォフォフォフォ・・・。」無数のバルタンがさらに分身しながらビームを放つ。
「野性解放{ビーストバースト}!」犬が叫ぶと、どこからか無数のドーバーデビルが出現し、ビームを防ぐ。
「瞬間停時{クロックマネージャー}!」鳥が念じると、バルタンたちの時間が止まる。
「うらあああああああああ!吹き荒れる破壊の衝動{オーバーロード・シックル}!」
鎌が急にキレてバルタンたちを殴り倒していく。
「両腕強化!能力・体力自由{パワーフリー}!」龍が発動し、腕の力が300倍になってバルタンを粉砕する。
「みんな離れな!俺様の能力に痺れても知らねえぞ!
神聖なる結界{ホーリーヘブンズ・ゼブリール}!」
十毛が叫ぶと、空間が変わっていく。
そしてどこからかバルタン星人五代目が現れてスペルゲン反物質砲でバルタンを粉砕していく。
「九九九九くっくうっ九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九九浮くくっく空空!」
十毛が相変わらず奇声な笑い声をあげる。
「・・・邪魔!」雲母が全身の兵器を一斉に放ち、バルタンを一掃する。
「そして!この俺がケルベロスになる!」犬が叫ぶと、全裸になって発狂する。
「どいつもこいつも私にキスの嵐を捧げなさい!?」
そう言いながらバルタンをキスする。
と、そのバルタンがモハメド・アリになって蝶の様に舞い、ハチの様に他のバルタンにパンチを刺していく。
「俺様天下!」十毛が叫ぶと、大空から機動戦艦ナデシコが飛来して、重力砲でバルタンを押しつぶしていく。
こうしてバルタンは10分もたたないうちに全滅した。
だが、「はyはやひゃ早は矢はyひゃははy派やyhさyはさやおーーーーっ!!」
暴走した十毛と犬を止める方が難しくなっていた。
・ここは屋上。そこに立つ6人。
「・・・和佐・・・!」「・・・・。」「水銀燈、洗脳を解きなさい。」「真紅、私があなたの言うことを聞くと思って?」
「君は誰だ!?」「・・・ふふふ。私だよ。」男が仮面を外す。その正体は、肥後先生だった。
「君は、誰だ!?」「誰でもいいだろう!私は復讐する!」
肥後先生がそう言うと、麻生と共にどこかにテレポートされた。
「・・・さあ、始めましょう、真紅。アリスゲームを。」「・・・・水銀燈。」
水銀燈が笑うと、背中の黒い翼が巨大化して真紅に迫る。「ローズハリケーン!」
真紅が言うと、手首から薔薇の竜巻が出現してそれを相殺する。
「和佐!目を覚ませ!」「・・・サンダーランス!」
和佐が杖から稲妻の槍を放つ。「ぐうううううう!」零は命中し、後ずさる。
「・・・サンダースマッシャー!」
和佐が杖を大きくふるうと、そこから巨大な雷の波が放たれる。
「うああああああああああああああああああああああ!!」
零に命中し、体が黒く染まる。
「・・水銀燈、兄妹をこれ以上傷つけるのはやめなさい!」「やめさせてみれば?」
そう言って水銀燈は羽をはばたかせて突風を起こす。
「くっ、ローズハリケーン!」真紅は薔薇の竜巻を起こし、それを打ち破る。
「へえ、やるじゃない。だけど、これはどう?ブラックフェザードラゴン!!」
水銀燈が叫ぶと、羽根から巨大な黒い翼をもったドラゴン型エネルギーが放たれる。
「ローズハリケーン!」真紅が薔薇の竜巻で迎え撃つ。
だが、打ち破られてしまう。そして黒龍の牙が真紅の左腕を食いちぎる。
「う、」「これであなたはジャンクね。」
水銀燈が笑う。
・屋上にぶつかる真紅と水銀燈。その向こう側では、
「プラズマスマッシャー!」和佐が杖に稲妻をまとって零を薙ぎ払う。
「ぐうううう!」零は受け身をとるが、出血が激しい。
「・・プラズマインフィニティー!」和佐が杖から無数の稲妻を放つ。
「やめるんだ!和佐ー!!」零はそれを正面からすべて受け止める。
「ぐぶっ!?」零は1リットルもの血を吐く。
だが、倒れずに和佐に近付いていく。
「・・・サンダースマッシャー!」和佐が再び杖から雷の波を放つ。
「・・・くっ、」零はそれを受け止めるが、何メートルも弾き飛ばされる。
「・・・何のつもり?私の攻撃を受け止めるだけ。あなた、戦う気はないの?」
和佐が操られた声で言う。
「・・・・ない・・・・な。私がしたいのは・・・、和佐を・・・救うことだけだ・・・!」
零が立ち上がる。
「・・・なら、これを食らいなさい。私の一番強い技を・・・!」和佐が杖を水平に構える。
「・・・トライデントスマッシャー!!」
杖から3つの雷の光線が放たれて中距離から3
本の光線が一つになってものすごい雷撃となって零に迫る。
「・・・受け止めてやるさ・・・!それで和佐が救われるなら・・・!」
零はそれを真っ向から受け止める。
「・・どうして・・・?」和佐が驚いている。
「・・・・だから言っただろう・・?和佐を救うって・・・!」
雷の中から血だらけの零が現れた。
「・・・とりあえず洗脳を解いてもらおうか・・・!」零の姿が消えていく。
「・・第三の能力・・・、性質無制限{セルトランサー}!!」零が気体となって和佐の中に入っていく。
・ここは和佐の体内。そこにミクロサイズの零がいた。
「・・・さて、あまり長居はできないな。早く脳に行かないと・・・!」
零が脳を目指す。すると、脳から無数のウィルスがやってきた。
「・・・大自然の意志{ワイルドネイル}」
零が毒爪で全て切り裂いていく。そして脳にたどりついた。
そこに和佐の精神体が囚われていた。
「・・今助ける・・・!」零が近づく。
と、「そうはさせない!」裏闇裏丸が現れた。「・・・貴様、どうしてここに!?」
「アルテミスを爪で刻んだ時に保険として中に細胞の一つを組み込んでおいたのさ。」
「・・・お前が原因か・・!?」
「さあな。突然力が湧いてきてアルテミスをやりたい放題できるようになったのさ。例えば・・!」裏闇裏丸が笑う。
と、外の和佐が杖で真紅に迫る。「な!?」「・・・プラズマランサー!」雷をまとった杖で真紅を打つ。
「ううううううう!」真紅が何メートルも弾かれる。「うふふ・・・!」さらに水銀燈が真紅を踏みつける。
「・・・やめろ!」零が裏闇裏丸に爪で迫る。
が、「そのボロボロの体で何ができる!?」逆に毒爪で切り裂かれる。
「ぐうううううう!」「ふはっははは!イイざまだなスパークス!お前の死に場が最愛の妹の体内とは皮肉だな。」
裏闇裏丸が笑いながら零を蹴り飛ばす。
「安心しろスパークス!お前が死んだらちゃんとアルテミスは元に戻してやる!」
「・・・信用できるか・・・!」零が立ち上がり、裏闇裏丸を殴り倒す。
そして拳を裏闇裏丸の腹にぶち込み、拳をひねって全体重をかけて裏闇裏丸を吹き飛ばす。
「・・青龍一撃・・・!」零のゼロ距離拳が裏闇裏丸を吹き飛ばす。
「・・・お前は・・・倒す!」零が構える。
・和佐の体内。そこで激突する零と裏闇裏丸。「朱雀幻翔!」
零が素早いステップと共に鋭い拳を裏闇裏丸の腹に叩きこんでいく。
「くっ、体術か・・・!」「白虎一蹴!」今度は稲妻のようなキックで裏闇裏丸の腹をける。
「甘い!」裏闇裏丸が毒爪で零の背を狙う。
「玄武鉄槌!」零はそれを拳の側面で防ぎ、もう一方の拳で裏闇裏丸の顔面を打つ。
「・・おのれ!なめているのかスパークス!」「・・・うるさい・・・!」零が言うと、その姿が消えていく。
そして裏闇裏丸の左腕が消滅する。「・・・生体消滅{セルブレイカー}!」
零が言うと、次々と裏闇裏丸の体が消えていく。
「・・・終わりだ!裏闇裏丸!」零が消滅の拳で裏闇裏丸を殴り消す。
「・・・和佐、」零が和佐の精神体を助ける。
「・・・お兄様、」「・・・よかった・・。」零は確認すると、消えていった。
「何!?」外。水銀燈が驚いていた。「・・・水銀燈、終わりの様ね。」真紅が体勢を立て直す。
「・・・ふっ、そんなジャンク直前のあなたに何ができるの!?ブラックフェザードラゴン!!」
水銀燈が再び黒龍を放つ。「・・・私も本気であなたをジャンクにしてあげるわ。ブラックローズドラゴン!!」
真紅が手首から巨大な黒い薔薇でできたドラゴン型エネルギーを放つ。二つの龍が激突する。
「うああああああああああああああああ!!」二人の全エネルギーがぶつかり合う。
「・・・う、」少しずつ水銀燈の力が弱まっていく。
「・・・アリスゲームに負けたドールはジャンクになる!・・・消えなさい、水銀灯!」
真紅が言うと、薔薇のドラゴンが黒龍を食い破り、水銀燈を粉砕する。
「・・・馬鹿な子。」そう言って真紅が気絶する。
・ここは宇宙。そこで激突する麻生と肥後先生。肥後先生はガンダムに乗っていた。
「復讐!!復讐!復讐!」そう言いながらガンダムがブラスターを連射する。
「ぐうううううう!」麻生が打たれていく。
「コスモで眠れ!愚者よ!」肥後先生が叫ぶと、ガンダムがビームソードを出して麻生に斬りかかる。
「私は死なん!」麻生が叫ぶ。その時、一つの流星が飛来してソードを折る。
そこには筋骨隆々な大男がいた。
「き、君は!?」「我が名はテンペスト!ナイト・テンペストだ!!」その大男が叫ぶ。
「誰が相手だろうと私には勝てまい!」ガンダムがブラスターを連射する。
だが、テンペストは全て拳で跳ね返していく。
「ふあははははははは!我が拳に砕けぬものはない!」テンペストが笑う。
直後、10万発のパンチが同時にガンダムに放たれてガンダムは爆発した。
「そ、そんな滅茶苦茶な・・・!」肥後先生は地球に落下していった。
「・・・さて、スパークスの頼みごとも終わったし、魔界に帰るか。」
そう言ってテンペストはどこかに去って行った。「・・・・ま、いいか。」麻生も地球に戻って行った。
ビル。そこに集まる戦士達。雛苺と金糸雀は回収されてケースの中で眠っている。
翠星石、蒼星石はどっと疲れていた。
「ははははは!みんなだらしないぞ!」全裸のボディビルダーが笑っている。その時、ビルが動き出す。
実はこのビルは巨大なショッカー怪人だった。「・・・さてお片付けの時間だ!」全員が構える。
・迫る超巨大ショッカー怪人。
迎え撃つライダー、カタブライダー、タイライダー、翠星石、蒼星石、真紅、メンバーズ、麻生、零、。
「・・・まだ和佐は戦えないな。」零が和佐を寝かせる。
「・・・行くぞ!レッツゴー・fevertime!!」
宙を舞う変人ライダー三人。「ライダージェミニブラスト!」
ライダーが二人に分裂して下半身からブラスターを連射する。
「カタブール・divide!」参考書から見えない何かが放たれて怪人を寸断していく。
「大飛吼!」タイライダーが牙で怪人の部分を砕いていく。
「レインストリーム!」翠星石が激流で打つ。
「シザータイフーン!」蒼星石が鋏から竜巻を繰り出し、怪人を貫く。
「ブラックローズドラゴン!」真紅が薔薇の龍で怪人を打つ。
「かかれ!野性解放{ビーストバースト}!」
犬が叫ぶと、どこからか無数のワイバーンが飛来して怪人を噛みつく。
「おらら!」ほかのメンバーズも一斉攻撃を仕掛ける。
「・・・・わが魂よ!全てを打ち砕く稲妻の覇者となれ!バルバロス・ゴウ・ジオルガァァァァァァッァァァァ!!」
零が両腕から全長50メートルもの巨大な雷でできたドラゴンを放つ。
全ての攻撃が放たれて怪人は消滅した。
「・・・一件落着だな。」零がつぶやく。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」「・・・正義と数学と数式は勝つ。」
「・・・正義と文学は勝つ。」そう言って三人の変人ライダーは去って行った。