それは虹の未来を夢見た少女のお話~虹ノ咲さん&だいあモンドジュエルコーデ考察記事~
・何のために燃えるの、その答えどこなの。たとえ涙だけでも諦めない。誰のために燃えるの、寂しさは何故なの。どんな時もすべてをぶつけたい。
と言うわけでまさかの2発目。今度は虹ノ咲さんのその後と言うかだいあちゃん含め他のキャラとの交流関係の考察とだいあモンドコーデは誰が受け取るべきなのかについて考察していくぜ。さっきのと同様に虹ノ咲さん関係に関しては既に投稿してある「虹色って何色?」をご覧あそばせ。
まずは白鳥アンジュ。筆者からは不遜に「不審者仮面」と呼ばれているギリ十代の人。年齢の公式設定はないけどメルティックスターが5歳でデビューした時に小学生っぽかったしそこまでみらい達と年齢差はないはず。ちなみにみらい達が中1の時に既に卒業文集が学校にあるため最低でも3つは差はある。で、虹ノ咲さんとはあまり絡みがない。しかし元々デザイナーズ7のあいらと親友以上の関係でありデザイナーズ3の金田一アッシマーおばさんことジェシカの後継者候補と言う状況からか新人中学生デザイナーズ10である虹ノ咲さんの事は事前に知っていたらしく78話での初対面でそう言う素振りを見せている。白鳥アンジュが持っているのは希望のホワイトジュエルコーデ。デビモンとかピエモンとか倒しそうなあれ。1年目のラスボスを張るほどのトッププリチャンアイドルだったがミラクルスターに負けたことで1アイドルとしてやり直す。全てがまっさらになった彼女は希望にあふれているアイドルなのである。また、虹ノ咲さんとはその経歴にそこそこの関連がある。アンジュが中学生時代にあいらに誘われてアイドルになってそこからデザイナー3になりかけてアイドルに戻ったのに対して虹ノ咲さんは中学生時点で(恐らくカレンさんに任命されて)デザイナー10になってそこからアイドルになった。しかも恐らくだがデザイナーズ10もやめていない。アンジュが気にかけるのも分かるほど運命が似通っている。ちなみに虹ノ咲さんの中の人もアンジュの中の人と似通った運命を辿った先輩として一ファンとして尊敬しているらしく前述の78話での収録で共演した時には珍しく半狂乱になっていたらしい。
次は純粋のブラックジュエルコーデの担い手である黒川すずちゃん。1対1での絡みは67話のみでありあまり多く会話してる方ではない。が、すずちゃんからは虹ノ咲さんの臆病さに対して一定の同情と理解を買っている。すずちゃんもまりあちゃんと共にリングマリィを結成する際には同じ舞台に立つべきなのかどうかで不安がっていた事もあるし。3回目のだいあフェスで勝手にさらに挑んだ気になって勝手に負けた気でいて悲痛な涙を流すシーンがあるがそれを見ようと思えば見れる立ち位置にいながら全く気付いていないため若干興味がないのではないかと邪推しちゃったり。ここですずちゃんの慟哭を見ておけば後の展開に少しは変化も生じたかもしれない。
幸せのゴールドジュエルコーデを身に纏う可愛い悪魔将軍こと金森まりあちゃん。虹ノ咲さんとは一応同じクラス。すずちゃんとは違い意外と絡みがある。まだ喋ってない頃の虹ノ咲さんとも絡んでたりするし。虹ノ咲さんから見てもまりあちゃんは可愛すぎるらしい。ラブリーなら誰でもいいのかとか突っ込みそうになったが1位は変わらないだろうからやめておこう。すずちゃんとは逆にまりあちゃんがただ可愛い教祖様ってだけじゃないところを見ている。特に98話のすずちゃんを活入れるために突然「可愛い!!」ってシャウトした時と言い、まりあちゃんは時に格好いい。1つ前の記事でも挙げたようにアナザーだいあちゃんもまりあちゃんに全肯定してもらいたいためにまりあちゃんを訪れているため確実に特別な位置にいるのだろう。みらいちゃんがいなければ優勝候補の中には上げられそう。
情熱のグリーンジュエルコーデを持つのは緑川さらちゃん。当初は中の人関係もあってえもちゃん以上にジュエルコーデもらえそうにないと評判だったが意外と早い段階からジュエルコーデをもらえてた。みらい以外で唯一さらの性癖を知っているなど中々特別な位置にいる。以前の記事で邪推したようにさらにも後ろめたい事情を持っている関係だからか虹ノ咲さんの不安を理解できる素振りを見せていた。3回目のだいあフェス優勝者と言うこともあって虹ノ咲さんからも相当以上に実力などを評価されていると推測できる。
知識のパープルジュエルコーデを身に纏うめるめる。1対1での絡みはほぼ皆無。だからかジュエルコーデ獲得の際に虹ノ咲さんが絡んでいない唯一の人物となる。とは言え多対多の中に混じってはいるため決して仲は悪くない。エンディングのラストで隣並んでるしね。ちなみに個人的にめるめるがデザイナーズ4の四藤めるだって説を唱えていた頃は同じデザイナーズ同士でまだ正体がばれるわけにはいかないから直接会わなかったって考察してたけどどこかのチアおばさんの出現で粉砕されたよ。あいらやアンジュと本編中初登場時時点で呼び捨てにしたり仲良さそうにしてたからイコールで面識あってデザイナーズ4じゃねっていい線行ってたと思うんだがなぁ……。
正義のレッドジュエルコーデを手に入れた赤城あんな様。まだアイドルデビューしていない頃は虹ノ咲さんをプリチャンとは関係しない人物として見ていたからかあまりプリチャンの話題をせずにしかし意外と普通に接していた。ちなみにあんな様がメルティックやえもちゃん以外と会話するのはかなり珍しい。相変わらず名前は呼んでいないけど。しかも当初一般人として扱われていた分かなりレア。えもちゃんと違ってそこまで押しが強くないからか苦手には思っていなかったらしい。やっぱりラブリーだからか。ちなみにあんな様の付き人のエリちゃんはデザイナーズ6であるため虹ノ咲さんとも面識があるのだが話は聞いていなかった様子。
優しさのブルージュエルコーデ担当のりんかちゃんとは同じ物静か同士。よく図書館とかで話す仲でもある。ちなみに初めてジュエルの国のお姫様について口外したのもりんかちゃん相手である。あんな様同様にアイドル関係なかったと思われていた頃からそこそこ良好な関係を築けていたと言える。カレンと言い、ちびっ子たちと言い意外とりんかちゃんは交友関係が広い。趣味が同じと言う事もあってかもしかしたら1年生時点で既に面識があった可能性も。このため虹ノ咲さんからするとみらいの次に仲がいいのかもしれない。ちなみにりんかちゃんは身長153センチであり虹ノ咲さんがそれより少し小さく見える。
勇気のイエロージュエルコーデに選ばれたえもちゃん。現状二人しかいないポップの片割れなのだが最初のうちは性格が正反対なこともあって最も相性が悪かった。実際89話までの間一度もまともに会話をしたことがない関係だったし。苦手意識があったとは言えしかし同じポップ同士でしかも最初期からジュエルオーディションに参加していながらイエロージュエルコーデが与えられた(与えた)のは一番最後と言うこともあり一波乱くらいあるかなと思ったが何もなかった。不安におびえる虹ノ咲さんを何とかするのは同じポップで苦手意識があって勇気のイエロージュエルを宿したえもちゃんしかいないと思っていたこともあったが何もなかったせ!ただし90話からは打ち解けたのか普通に話をしている。後、当たり前だがえもちゃんからは虹ノ咲さんに苦手意識はなかったらしい。だから本人の聞こえる場所ではなかったが89話での虹ノ咲さんの告白を全く否定することがなかった。もしここで聞いていればアナザーだいあちゃんの時にもえもちゃんを参考に少し相談しに行ったかもしれなかったが。
そして虹ノ咲さん最愛の想い人であるときめきのピンクジュエルコーデを持った桃山みらいちゃん。まだ面識を持つ前の1年前から8画面でストーキングする程度には大好きで本編中でもひたすらみらいちゃんに対して百合度が止まらない様子。明らかにあからさまだがみらい本人は気付いていない様子。と言うか多分気付いてるのはりんかちゃんくらい?実際本編中でも好きな人の言葉だからかもしれないがみらいの言葉を聞いて行動することが非常に多い。しかし何より以前の記事でも話したようにみらいちゃんを好きな理由の最初の理由は飽くまでも顔であるらしい。何せ一言もしゃべっていない時期に一目ぼれしてその日からストーキング始めてるくらいだし。もう1つの記事でも語っているように良くも悪くも虹ノ咲さんの本編での行為と言うか中学生生活に絶対に欠かせない存在であるためだいあちゃんとの関連も決して浅くはない。むしろ小学生時代にどう生活していたのか気になるレベル。100話では念願叶いついにデュオを披露してるし。
当然忘れちゃいけないのが友情のレインボージュエルコーデを手に入れそしてすべてのジュエルコーデの製作者である虹ノ咲さんとだいあちゃん。詳しくはもう1つの記事で語っているが出会ってから1年。色々あったのだろう。話題の半分くらいはみらいちゃんだと思うが。ジュエルコーデとみらいちゃんで出来たこの二人の関係。だから虹ノ咲さんがみらいちゃん連れてだいあちゃんと話しに来たのは決して性癖だけと言うわけでもない。多分。ただし虹ノ咲さんは恐らく一方的にだいあちゃんに話をしていたのであって恐らく意思疎通などはしていなかったのだろう。
何せそこそこ焦っている場面でありながら本気でこんな方法でだいあちゃんを召喚できると思ってるくらいだし。実際召喚されてるから何も言えないけど。それにこの後話すだいあモンドジュエルコーデについても考えるとなると……。
だいあモンドジュエルコーデ。それは虹ノ咲さんが1年生の時から製作していたミルキーレインボーの第0号機であり最高傑作。当然イメージとして選んだ装着者はみらいちゃん。ジュエルコレクションひいてはジュエルオーディションではこのだいあモンドジュエルコーデを獲得できるたった1名を決めるための大会であった。が、明言されてないものの虹ノ咲さんはこのコーデをみらいちゃんのために作ってるため勇気が出なくて渡せなかったけどそれだったら権力使って大会開いてみらいちゃん優勝させて商品として渡せばよくね?みたいな流れでこのプリチャン2年目の長いシリーズが始まったものと思われる。好きな子に自分で作ったコーデ渡せなくて全国規模の大会開くのもあれだが何せ虹ノ咲さんは過去に自分で作ってあげようとしたコーデを友人に断られているのだから不安なのは当たり前なのだ。ジュエルオーディション開催していの一番にみらいちゃんをジュエルアイドルにしているのも理由の1つだと思えてならない。ならどうして二人目であるりんかちゃんや3人目のまりあちゃんを選んだかと言えば前者は図書館仲間だし後者は誰が相手でも全肯定してくれる前世からの女神だし、言い方悪いが保険だったのかもしれない。或いは流石にみらいだけを当選させてだいあモンドジュエルコーデ渡すって言うのもおかしいと思ったからか。
で、99話にてだいあモンドジュエルコーデはみらいの手に渡ったのだがこの時の描写が最初虹ノ咲さんに向かってだいあモンドジュエルコーデが移動していてそこから画面が暗転していつものジュエルチャンスが発動して虹ノ咲さんがみらいにだいあモンドジュエルコーデを渡すシーンに行く。つまりだいあモンドジュエルコーデはこの1年を通してみてきた自分の制作者である虹ノ咲さんを選んだのかもしれない。だが虹ノ咲さんの目的は前述通りそもそもこんな大規模な大会を開催したのも全てはこのだいあモンドジュエルコーデをみらいちゃんに着てもらうため。なら虹ノ咲さんがたとえ選ばれたとしてもやるべきことは決まっているのである。みらいちゃんに自分の手でだいあモンドジュエルコーデを渡して着てもらう事。堂々めぐりと言うか壮大すぎる前振りと言えるのだがしかしあまりに腑に落ちすぎるように感じてしまうのは筆者の正気度が低いせいだろうか?
しかしここで問題もある。だいあモンドジュエルコーデは確かに虹ノ咲さんが作ったものだがだいあちゃんも間違いなく関わっているものだ。そしてだいあちゃんがアナザーだいあちゃんと呼ばれる(勝手に呼んでる)姿になったのは間接的には虹ノ咲さんの独立が原因だ。つまりだいあちゃんは自分の手でもだいあモンドジュエルコーデを手に入れたいと思い始めていたのだとどこかで思っていてもおかしくない。だとすればそれを最後の最後で放棄して結局みらいちゃんに渡すということをしでかしていた場合虹ノ咲さんはここでだいあちゃんの期待を裏切ったことになる。自分の信頼を裏切っておいてその上で自分を「だいあ」と呼ばせそして最後の最後にだいあモンドジュエルコーデを渡すという本来ならだいあちゃんが担うべき役割を虹ノ咲さんが行なえばアイデンティティの崩壊どころじゃない、精神崩壊と言っていい現象が起きても仕方がない。
せっかくアイドルたちと触れ合って虹色の心が芽生えたばかりのだいあちゃんはしかし、その心を他でもない虹ノ咲さんと言う唯一にして最大の親友にして生みの親に砕かれたということになってしまうのだ。
しかし運命も捨てたもんじゃない。だいあモンドジュエルコーデは奇跡を起こした。虹ノ咲さんとだいあちゃんとみらいちゃんとだいあモンドジュエルコーデ。この4つが合わさった今、やっとだいあちゃんの心を元に戻すことは出来たのだ。みらいちゃんはもちろん虹ノ咲さんもだいあちゃんも恐らく今回起きたことを完璧に理解できたわけではないだろう。ただそれでも前に進めた。それだけは理解した。だからだいあモンドジュエルコーデは最後の力を使い果たして消滅したのだ。(もちろん虹ノ咲さんは99話でのキラースマイル同様自身のコレクションに保存しておいたに違いないだろうが)。とりあえずみらいの心境が知りたい。
総括。虹色の未来を夢見たお姫様は成長するにしたがって誰かを傷つけてしまう事を知った。けれども恐れることもない。既にフレンドパスワードはお互いの心の中にあったのだから。機会があって吐き出したい感情があってそれでお話が生まれないわけがないのだ。不安も成長も傷心も友情も全ての思い出は未来のために。きっとそれが虹ノ咲さんとだいあちゃん共通のフレンドパスワードだったのだろう。……まさかプリチャンラジオで虹ノ咲さんとみらいがデュオしたらみらいちゃんを褒め称えまくる歌を歌いたいとか言っていたのがこんな深い意味で実現することになるとは誰も思わなかっただろうが。