仮面ライダーS/L エキサイトフォーム解説
大事な未来を奪うと言うのならそこへ向かう全ての命がお前を打ち砕く!!」
「Excite!!」
ガシャットのスイッチを入れて電子音が響く。
「「変身!!」」
その瞬間、世界中の全ての命が光となって二人に降り注ぎその姿を変える。
「仮面ライダーセーブ!!」
「仮面ライダーリボルバー!!」
「「The Exciting!!!」」
水没した世界は一瞬で形を変えた。
「これは……」
それはまるでゲームのバトルフィールド。全てがポップのカラフル世界。空中にいくつもの道が走り、満月が3つと太陽が1つ浮かんでいる。ライトニングの正面には新たな姿となったセーブとリボルバーの姿があった。そして何より目を引くのがライトニング、セーブ、リボルバー3人の頭上にそれぞれHPゲージのようなものが浮かんでいる事だ。
「な、何だ……!?この動き素人の動きじゃない……!!まるで何十年もその道に生きて極めたと言っていい達人の技……まさか、あの新フォームの力は……!!!」
「そうだ!アクセラレーションの数倍のスペックを、俺達だけじゃない。世界中の人間が最適と思った通りに動かす。世界中のプレイヤーの誰かが一人でもお前の攻撃に対応できれば俺達も対応できる。お前が絶対に対応できないような奥義と呼べる技術の持ち主がいれば俺達もまたその奥義を扱える!!俺達はふたりじゃない、世界中の人間がプレイヤーとなって戦う超大人数制協力アクションゲームの姿!!それがこのエキサイトフォームだぁぁぁっ!!!」
エキサイトフォーム・スペック(セーブ、リボルバー共に同じ)
パンチ力:300トン以上
キック力:400トン以上
ジャンプ力:2000メートル以上
走力:100メートルを0.002秒以上(マッハ30)
使用アイテム:エキサイトのガシャット
仮面ライダーS/Lの37話で初登場した本作二人の主人公の最強フォーム。
この二人が同じ新型フォームに同時に変身するのは本編8話以来となっている。
一応16話、17話でブラスターライトゲーマーと言う同じ姿に変身できるようになっているがどちらか片方しか変身できないため除外。
これは最初こそ同道していた二人が少しずつ違う道を進んでいき、「楽しみのために」再び道が交わったことを意味する。
特徴としてはトチ狂ったかのようなハイパースペックとそれを二人だけではない、世界中のゲーマーやその道のプロが使役することで戦闘能力を最適化出来る全世界リアルタイム超大人数制協力アクションゲームであること。
体術による接近戦を行なおうとすればゲームに参加している格闘技のプロとリンクすることで格闘技の精度が格段に上昇する。
逆に変身前の二人が不要なのではと思うかもしれないがこれまで戦ってきた経験や技術面からプレイヤーの技術を補正する役割として機能しているため、マッハ30で動け小指一本でトラックを数百メートル以上も投げ飛ばせるようなハイパワーでの一挙手一投足に慣れている者でもない限りプレイヤーだけではまともに行動が出来ない故、むしろ必要不可欠である。
このように変身して戦う将碁と武だけでなく全世界の本来ならば戦う能力などない人々の力も両立して最大限に引き出したのがこのエキサイトフォームと言う姿の性能である。
ちなみに変身して戦っている二人以外のプレイヤーに関しては敗北してバグスターになってしまうデメリットを削除した仮面ライダークロニクルのガシャットを使って戦闘に参加している。また一度参加していればその際の戦闘データを記憶させることで本人が参加できない場合でもその能力をエキサイトフォームが使用することが出来る。そしてその登録データを含む参加プレイヤーの内誰か一人でも相手の攻撃を回避することが出来たならそれが反映されてエキサイトフォームは回避に成功するし、防御や攻撃も同様の仕組みで成功する。
正面からの通常戦闘では無敵と言っても過言ではない程の最強フォームである。
また、戦闘を行う際には仮面ライダークロニクルでの仕様が適用されて専用のバトルフィールドが展開されることにより周囲への被害を防ぐことが出来るうえ、勝利できたならそれ以前に発生したものも含めすべての戦闘による周囲への被害がリセットされる。
弱点
上述したようなチートの塊みたいな性能のエキサイトフォームだが弱点も存在する。
第一に武器こそ用意されるが上記以外に特殊能力が一切なく、攻撃手段は体術が武器によるもののみとなっていてあらゆる版権作品の登場人物に変身することで一時的にその能力を使用可能なサブリメノンゲーマーと比べると汎用性が低くなっていて基本的に戦闘以外のことは出来なくなっている。また、防御力も高い方だがサンクチュアリゲーマーのような防御全振りと言うわけでもなくプレイヤーの誰も回避に対応できず敵の攻撃を食らってしまった場合それがエキサイトフォームの耐久性能を超えていたら負傷だけでなく場合によっては敗北する可能性もある。
また、サブリメノンゲーマーやサブリメノンアクセラレーターと違って飛行能力を持たないため空を飛ぶ相手には不利。
それ以外にも劇場版のように仮面ライダークロニクルが存在しない別世界ではそもそもリンクが出来ないため変身自体が出来ない。仮に出来たとしてもザナトスのような未知の強敵が相手の場合、過去のデータだけでは対応しきれない可能性が高い。
ハンドガンによる銃撃戦が継続して可能な武はともかく、これまでの特徴をほとんど活かせない将碁は場合によっては過去のフォームの方が向いているケースもなくはないだろう。
全体的に飽くまでも人間の限界を超えていないため未知の攻撃に対しては不利な側面がある。
相性
VSクロノス
本編中でも言われているようにエキサイトフォームにはポーズへの耐性がないため基本的に不利。とは言え一撃でも当てられれば撃破可能なくらいスペックに差がある。
VSゲムデウス
ゲムデウスの再生能力は厄介だがサブリメノンアクセラレーターの時点でその再生能力を上回るだけの攻撃力を持っているため基本的には相手にならない。だがゲムデウスのバグスターを操る能力によりリンクするはずのプレイヤーが操られてしまうと一気に不利に陥る。
VSゲンム・ジャッジメントゲーマー
そのスタンドによりリンクする特殊能力を封じられるばかりか逆利用されるため天敵。そもそも製作者だから対策していないわけがない。
VSエボルト
ブラックホールと言う人智を超えた広範囲攻撃を扱えるエボルト相手は不利。惑星ごと破壊されるような攻撃を使われればバトルフィールドの中でも被害は免れない。勝負は如何にブラックホールを使わせないか。
余談
・ガシャットを用いた変身でもフルボトルでも基本的にアイテムによる電子音メインだがこのフォームでは変身者メインであり、
本ガシャットの電子音は「Excite!」のみ。これは龍騎サバイブの「サバイブ!」のようなシンプルな電子音がよかったから。
・平成以降のライダーの「最強フォームは中間フォームの完全上位互換ではない」側面は前述通り出来る事の少なさ。特にサブリメノンゲーマーと比べるとかなり出来ることに制限が掛かっている。
・エグゼイドのムテキゲーマーとはその無敵を突破できない、ビルドのジーニアスフォームとは出来ることの少なさで劣っているが単純なスペックでは両者を上回っている。
・中間フォーム第三段階であるサブリメノンアクセラレーターが強すぎたため最強フォームはどんな能力にすべきか結構迷った。
特にサブリメノンアクセラレーターの「未来の自分による補正が掛かる事で自分にある可能性を今すぐに引き出すことでほぼ無限に強くなれる性質」をどう上回るか考えた結果、自分一人(ソロプレイ)ではなく全人類参加型(マルチプレイ)にした。