家中で、粉せっけん使いまわし。固形石鹸も作れます
合成洗剤を避けるため、家中で固形石鹸を使っています。
洗面所も、風呂場も、台所も。
液体洗剤を固形石鹸に切り替えてから、ソープボトル、ボトルハンガー、それをひっかける透明のフックなどすべて不要になりました。
いくら工夫しボトルを浮かせたところで、ノズル部分には埃が溜まる。そんな細かい掃除もせずに済んで、快適です。
ただ固形石鹸も、何かとアイテムが必要でした。
洗面所はダルトンのソープホルダー、風呂場は石鹸が入れられる泡立てネット、台所はシンク内に固形石鹸が貼り付けられる吸盤。
ネットは水切れが悪く、石鹸がすぐ小さくなりました。泡立ちにより、少しでも手早く子どもを洗うためでしたが、髪も身体もお湯洗いに変えてネット不要に。
シンク内に貼り付けた吸盤は、スポンジで石鹸をこすればすぐに使えて便利でしたが、不衛生でした。吸盤にカビが生え、石鹸も汚れ、細かく割れて最後まで使い切れず。吸盤に入り込んだ石鹸を掃除するのが面倒でした。
極めつけは固形石鹸のプラパッケージ。
スーパーで唯一の純石鹸(カネヨのフキンソープ)を買っていましたが、今後、継続的に買うなら、ゼロウェイストを目指したい。
これらの問題をすべて解決してくれたのが、粉の純せっけんでした。
これ一種類で、家中の主な洗浄成分をまかなう作戦です。
シャボン玉スノール2.1㎏。
スーパーではよく隣に、もっと安いミヨシ石鹸の「そよ風」も置いてありますが、これにはアルカリ剤、金属イオン封鎖剤が入っています。
身体に使いまわす場合はスノール一択。
スノール100g 49円。フキンソープ100g 68円。
ゼロウェイスト的にも家計的にも切り替えない手はありません。
洗面所、風呂場はこれで固形石鹸を作り、台所は粉のまま使うことにしました。
成分は純石けん分のみ。食器にも身体にも安心して使えます。
パッケージには紙と書いてあるので、ゼロウェイスト!と喜んでいましたが、中を開けると
ツヤっとしたコーティング。リサイクルには出せますが、厳密にはプラスチックフリーではありませんでした。
適当に粉をボウルに入れて、
熱湯を注ぎます。
ぐちゃぐちゃと練ります。
ゴム手袋がなかったのでビニール(保育園でおもらしパンツを入れられたもの)をリユースしてこねます。
が、ビニールにべたべたの石鹸がはりついて取れず、無駄にしてしまいました。途中までヘラで混ぜ、成形だけ素手でよさそうです。
思ったよりも熱湯は少な目。
まとまるまでしつこくこねて、熱湯を追加するのは最終段階がいいようです。練っていくうち水分でべちゃべちゃになってしまい、粉を足しました。
そうそう、風呂場で小さくなった石鹸も中に埋め込みます。
そして今回最大の工夫、石鹸に麻ひもを通して、追加アイテムなしで吊るせるようにします。
ベランダで乾かしているところ。
小さいのは洗面所、ダルトンのソープホルダーに付ける用。
手のひらサイズの大きいのは、風呂場用です。
湯シャンに切り替えられない夫のために、地肌にこすりつけられるよう大きめ。
わたしの石鹸シャンプー時代には、アレッポの大きい石鹸が重宝していたので、その大きさを参考にしました。
そして麻ひも。
市販で、麻ひもが通してあるおしゃれな石鹸を見たことがあって、便利そうと思っていました。
紐の先を結んで、真ん中に紐が通るよう、包むようにまとめるだけです。
手作りすれば、こんな画期的な石鹸も作り放題です。
天日で丸一日乾かしただけでは、まだしっとりと湿っていました。
しかし夫のシャンプーが切れて急かされ、乾燥不足のまま風呂場へ。
問題なく使えたそうです。
その後、一週間経ちますが、この巨大な石鹸は落ちずにぶら下がっています。
これは以前の様子。
夫は長年オイリー肌向けの過激なシャンプーや洗顔フォームを愛用していました。爽快感があればあるほどよく、とにかく根こそぎ脂を奪うものを選んでいたそう。(だから余計に脂が出るのだと、何度言っても鼻で笑われました)
純石鹸はアルカリ性なので、脱脂なら得意です。
使い心地について、汚れ落ちは良いが、市販品に比べて清涼感が足りないとのこと。すぐに慣れるだろうと思って聞き流していますが、この巨大な石鹸を使い終わってもまだ言っていたら、次はハッカ油でも入れてみようと思います。
台所は粉のまま使うことにしました。
IKEAのドルド(砂糖入れ)に入れています。小瓶のふた開けっ放しや、アルミふたに小さく穴を開けても代用できそう。
我が家は食洗器メインですが、手洗いのときも石鹸はほとんど使いません。たまの油物のとき、フライパンや鍋に、直接振りかけて使っています。
石鹸できゅきゅっとしないのは、たいていプラ容器なので、プラから脱出すればするほど、石鹸洗剤の満足度は上がります。
肝心の洗濯にはマグネシウムを使っていて、石鹸は使っていません。
もう洗濯洗剤は、石鹸含め3年以上買っておらず、存在を忘れる程です。(たまに洗濯槽の掃除をかねて、シーツなどに酸素系漂白剤使ってます)
これで我が家の石鹸生活が、ゼロウェイスト軌道に乗りました。
ゼロウェイストを突き詰めれば突き詰める程に、買い物品目が減って、日用品費が激減しています。
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