見出し画像

核兵器も戦争もない世界をーー自治体が取り組む平和事業で広島に小学生派遣

甲賀市で今年の夏に市内の小学6年生を広島の平和記念式典に派遣する事業を再開し、8月5日~6日、甲賀市内の小学生15人を派遣したとのことです。
広島の平和記念公園で8月5日に献花をおこない、甲賀市内の小学生が折った千羽鶴を「原爆の子の像」にささげた後、広島平和記念資料館を見学。
翌日の8月6日に平和記念式典へ参加しました。

甲賀市の平和事業では、ただ派遣するだけではなく、記念式典で広島の児童の言葉に学んだこと、被爆者から生々しい体験を聞いたこと、世界の戦争の状況や多くの犠牲者のことなど、参加した小学生のみなさんがそれぞれに胸に刻んだことを18日の報告会で発表しました。
この報告会で、参加した小学生の親御さんを中心とした85人の参加者を前に、核兵器や戦争をなくそうという思いを持ってひたむきに発表する姿は参加者の心を打つものでした。

参加した小学生の思いは・・・

願っているだけでは平和は訪れません。だから広島で起こったことを一人でも多くの人に伝えたい。この2日間は一生忘れられない日になると思います。

甲賀市内小学生の言葉
しがみんぽう8月25日号より

ぼくが想像していた以上に戦争というのは恐ろしくて、原爆によって人の幸せや未来を壊してしまうものだと資料館を見学して知ることができました。

甲賀市内小学生の言葉
しがみんぽう8月25日号より

”平和を学ぶ最良の機会”ーー党派を超えた再開の要望が結実

もともと、この平和事業は甲賀市が市町村合併前から続けてきた事業です。児童みずからの目と耳で、広島で原爆が投下されどうなったのかを学ぶことができることから、全県的にも注目を集めています。
保護者や市民からも、この事業の継続の声や参加人数の拡大を求める声があがるほど。

コロナ禍で中止になっていた平和事業を2023年度から再開するものと期待されていましたが、予算計上がなかったことで党派を超え、市議や平和団体が再開を市に対して強く要望してきたことが、2024年度に結実しました。
平和を学ぶ機会を大切にし、戦争や核兵器の恐ろしさを広く知らせていく取り組みが今後も続くよう願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?