祝!!日本被団協がノーベル平和賞受賞!!核兵器廃絶への確かな一歩となるよう、世代を超えて思いを繋いでいきましょう
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞のニュースは世界を駆けめぐり、「核兵器のない世界」を願うすべての人々に限りない励ましと勇気を与えています。
祝!!日本被団協がノーベル平和賞受賞!!
日本の内外でヒロシマ・ナガサキを伝える活動が、核兵器廃絶の流れを支えてきました。
史上初めて核兵器を違法化した核兵器禁止条約(2021年発効)も「ヒバクシャ」の「努力を認識する」と記しました。
国連のアントニオ・グテレス事務総長は受賞について「被爆者の絶え間ない努力と強さは、世界の核軍縮運動の背骨となってきた」とたたえました。しかし、現実世界は、ロシアが核威嚇をくりかえし、アメリカや他の核保有国も「核抑止力」の強化をすすめるもとで、核使用の「瀬戸際」とも言われる危機的な状況があります。
予断を許さぬ国内の「核抑止力」論
しかし、石破茂首相は被団協の受賞の意義を語る一方で、12日の日本記者クラブの党首討論で「核抑止力」にしがみつく姿勢をあらわにしました。「日本は核兵器のミサイルに囲まれているから」が理由で、日本もアメリカの核兵器を共有するとも言いだいました。核兵器禁止条約にも参加しないという姿勢です。
しかし、ノーベル賞委員会を始め世界の良心は、「核抑止力」信仰では、永遠に核兵器は無くならないこと、核兵器に囲まれた世界ほど危険な世界はないこと、核兵器禁止条約の推進こそ世界の希望であることを改めて示しました。日本は、「被団協のノーベル平和賞受賞」というパンチにこたえて、「核の傘」から脱し、核兵器禁止条約に参加すべきです。
託されたバトンーー若い世代へつなぐ核廃絶への思い
10月13日、被団協代表委員の箕牧智之さん(82)は、広島市中区のソーシャルブックカフェ「ハチドリ舎」を訪れました。
被爆者や「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)のメンバー約20人が集まり、ケーキを囲んで受賞決定を祝いました。カクワカ広島の女性メンバー(33)は「この大きなノーベル平和賞受賞の前に小さな地道な、でもすごく大事なことの積み重ねがあったと思う。私自身も改めて気を引き締めて、みなさんの言葉をつないでいく場面を大事にしたい」と語りました。
オンライン参加した、カクワカ広島メンバーで早稲田大4年生(22)は「切明さんの『諦めてはいけない』という言葉をいつも思い出す。証言だけでなく、みなさんの力強い姿勢を継承していけるよう頑張っていきたい」と話しています。
箕牧さんはカクワカ広島のメンバーへ向け「がんばれよ」「あなたたちに後を託しましたから、お願いしますよ」と力強く激励しました。「今、中東やウクライナで、核兵器が再び使われるかもしれない緊迫した状況にあります。世界の市民が連帯して、この状況を食い止めるために、声をあげ、行動すべき時です」と呼びかけました。