見出し画像

【社員インタビュー#3】新卒から社会課題に挑む!ZERO PC事業開発職メンバーの挑戦と情熱

ピープルポートは、リユースパソコン事業【ZERO PC】を通して、「難民の雇用創出」に取り組んでいます。

社名の”ピープルポート”は、「人が自由に行き来し、集まる港」という意味です。
ピープルポートが目指すこと、それは一度母国で奪われた彼らの夢や希望を、彼らの人生に寄り添って少しずつ実現していく伴走をすることです。

本記事では、「パソコンや電子機器の廃棄を少しでも社会に良い方法で行いたい」と考える法人さまに寄り添い、安心してパソコンを廃棄できるように、回収依頼の対応からデータ消去までを管理する、ZERO PC事業開発職メンバーの松浦周平さんに話を伺いました。
※インタビューの内容は調達部門配属時のものとなります。

名前:松浦周平
配属部署:ZERO PC事業開発職(調達部門)
出身学部: 法学部
趣味::ドラム、スノーボード
興味のある社会課題: 難民問題


難民問題の解決にフルコミットできる仕事を探していた

自己紹介をお願いします。

こんにちは。私は現在ピープルポートで、ZERO PC事業開発メンバーとして働いています。
学生時代から社会問題に興味を持ち、特にイスラエル・パレスチナ問題や難民問題に関心を持っていました。大学では、これらのテーマに関する授業を多く受講し、関連する文献も積極的に読み漁りました。

ピープルポートで働き始めたきっかけは何ですか?

大学4年生時にオーストラリアに留学していた経験が大きいです。
ホームステイ先が宗教的少数派のイラン人家族でした。彼らと共に生活した経験が、私のキャリア選択に大きな影響を与えました。
彼らの話を直接聞くことで、戦争や迫害による難民問題の深刻さを実感し、この問題に対して何か行動を起こしたいという強い思いが芽生えました。

ホームステイ先の家族との団欒

帰国後、何か難民問題に関わることはできないかと仕事を探していたところ、ピープルポートでのインターンシップの機会を見つけました。

半年間のインターンシップを通じて、ピープルポートの理念や取り組みに深く共感し、ここでなら自分の目指す社会貢献ができると確信しました。その後、新卒でピープルポートで正社員になることを決意し、現在のポジションに就いています。

難民の雇用が生まれる最前線!事業開発職とは

事業開発職では、具体的にはどんな仕事をしているのですか?

事業開発職の日常(パソコンのことでメンバーと話している様子)

<事業開発職とは?>
より多くの難民申請者を迎え入れるための事業推進を担っていただきます。 適正により任せる仕事は変わります。
社内には部門を超えた異動経歴を持つメンバーも多く、幅広い業務に携わることが可能です。 まだ人数の少ないベンチャー企業ですので、全ての業務に精通いただき、 1年以内には社長や事業統括と同じ目線で事業全体を見渡せるようになって頂きます。

<調達部門とは?>
パソコンの回収台数が増えるほど、販売できるパソコンが増え、売り上げが増加、難民という立場にいる人たちの雇用機会の拡大につながります。
パソコンの調達は【会社の要】であり、現在、順調に回収の依頼が増えています。

さらに、調達部門の充実は、直接難民の雇用につながります。
パソコンの修理・整備を行うエンジニア職を目指すスタッフが、最初にパソコンの構造や基礎知識を学ぶために所属する部署で、難民の雇用数に応じて、将来的にはチームを拡大する予定です。

事業開発や調達部門と聞いてなかなか全体像が見えづらいと思いますので、事業全体からご説明します。
まず、ZERO PC事業では回収→整備→販売の流れがあります。

ZERO PCビジネスモデル

その中でパソコンの回収を含む商品の仕入れを担当する調達部門では、主に4つの業務があります。

①不要な電子機器の仕入れ
企業や個人から使用済みの電子機器を回収し、それを適切に仕入れる業務です。回収したデバイスは、再利用可能なものとそうでないものに分けられます。

回収してきたパソコンの流れ


②データの消去とセキュリティ管理
回収したデバイスに残っているデータを完全に消去し、情報漏洩を防ぐためのセキュリティ管理を行います。これにより、お客様の信頼を得ることができます。

③在庫管理
回収したデバイスの在庫を管理し、どのタイミングでどの販売チャネルに出荷するかを計画します。効率的な在庫管理は、ビジネスの成功に直結します。

④卸売業務
再利用可能なデバイスを適切な価格で卸売業者に販売します。販売戦略を立て、市場の需要に応じた価格設定を行います。

ここまで調達部門の仕事を説明してきましたが、各デバイスが最も価値を発揮できる販売チャネルを見極めることが、私の事業開発メンバーとしての主な役割です。
また、調達元となる法人クライアントさまの新規開拓やパートナー企業さまとの関係構築も重要な業務です。具体的には、企業さまへの営業活動や広告戦略の立案、SEO対策などを通じて、より多くの電子機器を仕入れるための戦略を立てています。

回収チームから調達部門へ。チームの拡大!

調達部門は最初は二人だったと聞きました。どのようにチームが拡大していったのですか?

そうなんです(笑)
調達部門というのは元々なくて、回収に行くドライバーがふたり居ただけでした。

回収の様子

これは4年前、インターン時代の話になるのですが、最初にピープルポートにジョインした時は、メンバーも会社全体で10人未満とかで、まだ代表の青山さんが、回収の在庫登録やデータ消去など様々な実働にガッツリ入っていました。その時、どんどん増える電子機器の回収依頼に人手が足りなくなり、回収ドライバー業務でインターン募集があり、そこに応募しました。

回収ドライバーとして、インターン期間半年を経て、2022年ごろに正式に正社員になったタイミングで、まず青山さんの持っていた業務を全て引き継ぐことから始まりました。
入った途端、青山さんからは「任せた!」と言われましてね(笑)

最初はドライバー業務と並行して、調達元となるクライアントさまや、卸販売先のパートナーさまとのやりとり、回収量を増やすための戦略づくりなどを行っておりました。この時、まだ回収ドライバーのインターン1名と、正社員の私の2名体制でした。

現在、事業開発職は5名体制、社内で一番大きいチームですよね?

そうですね。大きく変化したのは2023年かなと。
回収する電子機器の量がどんどん増えるにつれて、データ消去方法や在庫管理方法などの見直しを行い、専属でパートスタッフをチームに迎え入れることになったことが大きいです。

そのタイミングで、電子機器の回収の仕事だけでなく、データ消去や在庫管理、卸販売など他の仕事も担当しているので、晴れて「調達部門」になりました。
そもそも、回収チームの名前の由来も、新卒の時に回収周りだけを最初はやっていたから、というところが大きかったと思います。

チームメンバーと話している様子

そして、2024年に、さらに新しいメンバー2名(うち1名は難民の背景を持つスタッフ)が加わり、5名体制になりました。

仕事を通じて感じるやりがいは何ですか?

私の仕事のやりがいは、ビジネスと社会的インパクトの両方に貢献できる点にあります。

例えば、電子機器の回収量が増えたことで、難民背景のあるメンバーを雇用する機会が増え、その結果として彼らの自立を後押しできることに大きなやりがいを感じます。
また、私たちの取り組みが具体的な形で社会に貢献しているのを目の前で見ることができるのも、大きなモチベーションとなっています。

特に印象に残っている仕事は、新卒1年目に担当した、ある大企業さまとの協働プロジェクトです。このプロジェクトでは、大企業さまの社内向けにピープルポートの取り組みを紹介し、社員の方々からパソコンやスマートフォンを回収するイベントを企画・運営しました。

最初のお打ち合わせでは、会社の代表として一人で先方のオフィスに行き、大企業の役員の方々に直接ピープルポートについて説明しました。
今でも、心臓がバクバクし、とても緊張していたことを覚えています。
最終的には、無事にイベントを成功させ、定期的な回収イベントプロジェクトとして継続することができました。これにより、自分の成長を実感することができました。

また、仕事ではないのですが、インターンとして働いていた頃、ピープルポートで働いている難民の背景を持つスタッフに難民認定がおりました。
その時、みんなでご飯会を開いてお祝いをしたことは、「この仕事やっていてよかった」と感じる瞬間でした。

ピープルポートで働く上で大切にしていることは何ですか?

ピープルポートで働く上で私が大切にしているのは、マルチタスク能力と決断力です。事業開発職の業務は多岐にわたり、一度に多くのタスクを管理しなければなりません。そのため、常に全体を見渡し、優先順位をつけながら効率的に業務を進めることが求められます。また、毎月市場価格が変動するので、各デバイスの仕入れや販売に関する迅速な意思決定も重要です。

例えば、新しい調達先を開拓する際には、その企業さまのニーズを理解し、最適な提案をする必要があります。また、デバイスの市場価格を常にチェックし、最も利益を上げるための販売戦略を立てることも重要です。このように、多くのタスクを同時に管理しながら、迅速かつ的確な意思決定を行うことで、ビジネスの成功に繋げています。

今後のキャリアについて教えてください。

将来的には、技術と社会貢献を組み合わせた新しいアプローチを模索し続けたいと思っています。
また、ピープルポートでの経験を活かして、より大きな社会的インパクトを生み出す事業づくりに自身でも取り組んでいきたいです。

私が大切に考えている老子の格言で、『授人以魚 不如授人以漁』という言葉があります。
これは、人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていけるという意味です。

上記のように、難民背景のある人々へのプログラミングなどのスキル習得を促し、スキルに基づいた雇用機会を増やし、彼らの自立を支援することも重要な目標の一つです。

編集後記

周平さんのインタビューを通じて、彼の難民問題への深い関心と、それを具体的な行動に移す情熱が伝わってきました。ピープルポートでの取り組みは、ビジネスの成功だけでなく、社会的な課題解決にも直結しています。
目の前で、誰かの人生に希望が芽生え、少しずつ新天地での暮らしが豊かになり、目に輝きが戻ってくる様子を見れることは、とてもやりがいを感じる仕事だと思います。

現在、ピープルポートでは、一緒に働く仲間を募集しています!
【避難先でも人生に希望が持てる社会】を、一緒に実現しませんか?

募集ポジションの詳細はこちら!
カジュアル面談も受付中*です
*カジュアル面談は、ボーダレス・ジャパンの採用ページよりご応募ください。


◇社員インタビュー

◇各種SNS
公式サイト:https://zeropc.jp/
公式X(Twitter):https://twitter.com/zeropcjp
公式Instagram:https://www.instagram.com/zeropcjp/
◇掲載情報

◇事業背景について知る:

◇サービスサイトを見る:

◇代表プロフィール:

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?