【Mリーグ】岡田紗佳は覚醒したのか【麻雀】
「今年の岡田さんは強い」
「覚醒した」
あちらこちらでこのようなコメントを見る。
ところが、私が見るサクラナイツの試合には大抵
「おうワイや」
が打っている。
キンマウェブにて、これまで5戦観戦記を書いてきたが、そのうちの4戦に堀さんがいた。
見たか!ふーちゃん!踊れ!堀ガールズ!
サクラナイツはいかにしてトップを獲ったか
「天才すぎる」の異名にふさわしい!
混沌を生き抜く茅森早香の冷静な立ち回り
スリムな村上淳とブクブクの堀慎吾
笑顔でまつかよの前に立てたのは…!?
ちなみに残りの1戦はサクラナイツの試合がないだけだ。
君は見たか?交錯する3人の思いをすべて飲み込んだ
魔王・佐々木寿人の一撃を
つまり4分の4で火曜の1回戦に堀プロを起用していることになる。
これはたまたまなのか、森井監督の思惑なのか。
というわけで岡田プロの戦いをほとんど見れていないのだ。
そこで今回は木曜日(11/12)の岡田プロの牌譜を引っ張り出し、岡田プロの視点からフラットな視線で見ていこうと思う。
果たして岡田プロは本当に覚醒したのか?
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(本編は敬称略で書かせていただきます)
なお、記事内の牌譜は田中 航/北越せっぷさんのところから使わせていただきます。Mリーグの牌譜ビューアーが1週間後にしか使えず困っていたところ、本当に助かりました。この場を借りてお礼を申し上げます。
使わせてもらう度に500円払うことをここに明記しておきます。
東1局 やつの影が完全に乗り移っている
おいおい?これ本当に岡田さんが打った牌譜か?
最初の数巡でそう声が漏れた。
まず第一打、岡田はここから中を切った。↓
役牌アタックだ! 役牌アタックの正しい使い時
オタ風よりも端牌よりも、役牌を真っ先に切ってからリーチを目指す手順。
鳴かれる前に切ることによりメンゼン場に誘導することができる。
村上が徹底している戦術である。
しかしその村上でさえもこの手牌は1mを切るのではないか。
役牌アタックは、ドラが1~2枚ある時、もしくはタンヤオがほぼ確定している時に有効な戦術である。
ドラ0の手牌だと、先制リーチにたどり着いてもリーチのみでは旨味が少ない。
(えらい強気だな…)
最初はその程度だった。
しかし二打目はもっと強烈だ。
二打目、ここから打西↓
うぇえ、マジか。
親の安全牌残さないのか。
昨シーズンは終始生まれたての子鹿のように震えていたのに、今年は
「2巡目で安全牌とか言っている男子と付き合いたくないわ!」
という声が牌譜から聞こえてくるようだ。
そして3巡目、流れるようにこの発もツモ切り↓
これは完全にあれだ…
堀慎吾の手筋!
直接教えてもらったのか、岡田が盗んだのかわからないが、間違いなく堀の影響を受けている。
この手牌で字牌を三連打する打ち手は、堀しかいない。
リンク貼りまくりで申し訳ないが、この記事にも
>断言するが、こんなに安牌を抱えないMリーガーは他にはいない。
>堀の真髄は、序盤の構え方であり、これはMリーグの中でも異彩を放っている。
と解説している。
これが岡田の平常営業なら、安牌を抱えない打ち手がもう1人現れたことになる。
その後は普通に進めて…8巡目にここから打5m↓
これも好形を目指すなら9sを切る手がある。
近藤・黒沢・滝沢あたりは9sを切るんじゃないか。
打5mは直線的な打法。
現代的と言ってもいい。
そのままでも変化はあるし、カン8sリーチ上等じゃねーかという、これまた強気の選択と言える。
この巡目だったら、岡田の選択が良いと私は思う。
続いて親のリーチの一発を受けた場面。
岡田はなんとここから打6p↓
9sを切って濁さない。
「そんな後輩のツモ切りリーチにひよってられないわ!」
(麻雀プロ歴では萩原のほうが後輩)
たしかに教科書通りの読みを働かせると、待ちが悪いツモ切りリーチの場合、6pはかなり通りそう。58pから8pを切って7pがくっついたパターンくらいしかカン6pはない。
36pなら即リーチだろう。
36pで超高い、というケースもなくはないが、自分が赤2枚持っていることからそのケースも薄く、これらを踏まえて自分が勝負手なのでまっすぐ押したのだと思う。
さっきのセリフは私が勝手に考えたものだが、萩原が舐められていると言ったら少し言葉が悪いものの、それに近いものがある。
萩原が即リーチにいっていたら、岡田が前巡に8mを切れたかはわからない。↓
萩原はリーのみのカン7mであり、本当に弱い手だった。
弱い手こそ踏み込まれる前にリーチを打つべきだ。
ツモ切りリーチだけは針の穴を縫う最悪の選択と言える。
不調かつ進化のない萩原を横目に、すくすくと強く成長していく岡田の姿がとても印象的に見えた。
結果はどういう順番で切っても「ハギーが即リーを打たない限り」同じハネツモ決着だと思われるが、この1局で岡田の変化がわかった。
さて、昨シーズンはちょっとリードを持つと、すぐ守りに入っていたが、今シーズンはここからどう打つのだろうか。
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