矢島亨雀王の鳴き読み【麻雀】★★
雀王戴冠
年の暮れが近づき、決定戦の季節がやってきた。
そのうちの1つ、日本プロ麻雀協会の雀王決定戦では矢島亨プロが涙の戴冠を果たした。
矢島は雀王を獲ったことで、雀竜位・日本オープンと合わせて「協会3冠」の達成になる。
これは小倉孝・鈴木達也・鈴木たろう…といった協会のスターたちを持ってしても成し得なかった偉業だ。
矢島は第6期(2007年)に日本プロ麻雀協会に入会し、第11期に既にA1リーグ入りしている。
以降の足取りを見ていこう。
第11期 4位/13人
第12期 決定戦出場→準優勝
第13期 7位/15人 (日本オープン)
第14期 9位/15人
第15期 7位/15人
第16期 11位/14人
第17期 12位/15人 (雀竜位)
第18期 決定戦出場→準優勝
第19期 決定戦出場→雀王!
ここ数年の活躍が目覚ましい。
しかし16期・17期は降級すれすれの位置でもある。
また矢島は「やじ研」というプロ同士の研究会を開いており、無償で後輩に麻雀を教えていた。
今は形を変えて、メンツを絞った勉強会になっている。
当時「協会のプロは弱い」と言われていて、そういう風潮をなんとかしたくて全体のレベルアップを目的に「やじ研」を開いたんです。
(取材より)
今では「協会は弱い」なんて声はほとんど聞かなくなった。それはもしかしたら矢島のような先輩の努力の賜物なのかもしれない。
矢島が真の実力者であることは疑いようがないが、それでも麻雀の成績というものは水物だ。
昨年、奇跡の「見逃し四暗刻」をツモり、圧倒的リードを持っていた堀慎吾に詰め寄り、話題をかっさらった。
しかし、最終的に雀王を獲ったのは堀である。
プロの間では、タイトルを獲った後の1年は「確変」と言われる。
配牌が良くなるとか、そういった流れの話ではない。
単純に露出と抽選回数が増えるのである。
雀王に輝いた堀はその後の1年で、モンド・最強戦・Mリーグと活躍の幅を広げた。1年前と比べ、知名度が桁違いに上がったのだ。
矢島はそれを間近で見ていた。
そして、こう思ったに違いない。
見逃し四暗刻で詰め寄ったあとの昨年の最終半荘、自分が勝っていればサクラナイツに選ばれたのは俺だったのかもしれない…と。
伝説の四暗刻は麻雀マニアによって語り継がれるだろうが、それでも記録として残るのは雀王の堀だけ。
結局、敗者の1人としてしかカウントされない。
それくらい優勝と準優勝の間には乗り越えられない壁があるのだ。
次に雀王決定戦に名前を連ねるのはいつになるだろう。
また5・6年の空白ができるかもしれない。
それならまだいい方で、降級することだって十分にある。
麻雀というゲームの無情さ。
その無情なゲーム性をそのまま拡大したのがリーグ戦であり、決定戦である。
だからこそ、今この瞬間、この場所で勝つことができたのは大きい。
次がいつくるかわからない。
二度とないのかもしれない。
それが痛いほどにわかっているから
雀王を決めた瞬間、安堵の感情が溢れかえったのだろう。
まさに筋書きのないドラマ。
麻雀の持つ偶然性はクソゲーと言われがちだが、素晴らしい一面とも言えないだろうか。
矢島は優勝インタビューの際にハッキリといった。
「Mリーグの関係者のみなさん、僕が雀王なのでよろしくおねがいします」
と。
ここまでガツガツしている人はあまり見ない。
公式にアピールしている人他にいたっけ?
確変のときにしっかりとアピールする。私は悪くないと思う。
ルックスと実力の掛け算が高い位置にあり、さらに実績が伴っているわけで「Mリーガー・矢島」が現実味を帯びてきた。
矢島プロとは昨年のヴェストワンカップで同卓したことがある。
年代が近く、同じイケメンということで意気投合したのだと思うが、多くの麻雀おすすめグッズを教えてもらった。(異論は聞こえない)
「ZEROさん、対局中に小腹が空いたらナッツがいいっすよ!」
「タイマーはこれ一択ですね!」
などだ。
矢島プロは「趣味はアンチエイジング」と言っている。
私も実年齢より見た目は若いと思っているが、矢島プロはもっと遥かに若く見える。(実際は2歳差)
そういや、矢島プロの影響でDaiGoの本を読むようになった。
今やっているリーンゲインズダイエットや瞑想などの生活習慣もDaiGoの影響だ。
そう考えると一度しか会っていないのに、矢島プロとお話できたことは私の中で大きかったのかもしれない。
ちなみにそのヴェストワンでの対局は、オーラス華麗にトイトイダッシュを決めた私がトップだった。
私のゴミみたいなドヤ話はいい。
矢島の麻雀について解説していこう。
矢島の麻雀
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